
「Shopifyの購入ボタンってどうやって使うの?」「購入ボタンだけ使いたいのだけれど、どのプランがおすすめ?」そういった疑問をお持ちでしょうか?
Shopify(ショッピファイ)では、既存のWebサイトに購入ボタンを設置して、カート機能を追加することができます。新しくECサイトを構築する必要がなく、ユーザーにとってもページを移動する必要がないため、購入率が高まるメリットがあります。
そこで今回は、Shopifyの購入ボタンを使用する方法や、購入ボタンのみ利用したい場合におすすめの料金プランについて解説していきます。
集客力のあるWebサイトを運営している場合や、小さく販売をテストしてみたい場合は、Shopifyの購入ボタンを活用するメリットが非常に大きいです。購入ボタンの設置はコードをコピーして貼り付けるだけで非常に簡単なので、今回お伝えすることを参考に試してみてください。
Contents
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンとは?
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンとは、既に運営しているWebサイトやSNSに、ECサイトの購入ボタンを設置できるもので、商品やサービスを販売することができます。
何か商品やサービスを販売する際、わざわざECサイトを構築するのは面倒に感じる方もいるはずです。しかし、Shopifyの購入ボタンを利用すれば、Shopifyの決済システムや在庫管理機能を維持したまま、フロントエンド部分だけをWordPressやWix、SNSにカート機能を導入することが可能です。さらに、購入ボタンの設置は非常に簡単で、Shopifyに商品登録を行ったら数分でコードを作成でき、好きな箇所にコードを貼り付けるだけで設置できます。
また、購入ボタンのカスタマイズは管理画面から簡単に行うことができ、デザインにこだわりたい人はパラメーターを編集してリッチな購入ボタンを作成可能です。今やECサイトを構築しなくても販売できる時代なので、何か商品やサービスを扱っている人は、Shopifyの購入ボタンを活用してみてください。
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンのみ利用したい場合はライトプランがおすすめ
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンのみ利用したい場合は、ライトプランがおすすめです。Shopifyの有料プランには、次の5つのプランがあります。
- Shopify ライト:月額9ドル
- ベーシックプラン:月額29ドル
- スタンダード:月額79ドル
- プレミアム:月額299ドル
- Shopify Plus:月額2000ドル以上
ライトプランは、月額9ドルから利用できるShopifyで最も安い価格のプランです。5つの有料プランすべてで購入ボタンの機能を利用できますが、ECサイトを構築する予定のない方はライトプランからの利用がおすすめです。
登録できるオーナーアカウント数や決済手数料は次の通りです。
利用料金 | 管理者数 | 日本のクレジットカード手数料
(Shopifyペイメント利用時) |
海外やAMEXのクレジットカード手数料
(Shopifyペイメント利用時) |
Shopifyペイメント以外の決済手数料 |
---|---|---|---|---|
$9/月 | オーナーアカウント+スタッフアカウント数が2名まで | 3.4% | 3.9% | 2.0% |
決済手数料は、月額29ドルのベーシックプランと変わりません。
他のプランと何が異なるかというと、ライトプランではShopifyでECサイトを構築することができない違いがあります。既に運営しているWebサイトやSNSなどにShopifyの購入ボタンを追加して販売する専用のプランです。
なので、購入ボタンのみを利用したい人にとっては最もコスパの良いプランといえます。他にも、ライトプランがおすすめの人は次の通りです。
- 既にサイトやSNSを運営している人
- ECサイトを構築せずに、すぐに販売を開始したい人
- SNSマーケティングを得意とし、集客力がある人
- 実店舗運営を行なっている人
これらの人は、ベーシックプラン以上の通常プランよりもライトプランの利用が適しているでしょう。また、実店舗運営を行っている企業で、ECサイトでの販売を検討している人は、ライトプランでテスト的に販売を始めてみることをおすすめします。
Shopifyでは実店舗とECサービスを連携できるPOS機能を提供しており、ライトプランでも利用可能です。実店舗との在庫連携や注文処理などもPOS機能によって対応できるので、ライトプランから試してみるのがおすすめです。
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンを使用するメリット
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンを使用するメリットは次のとおりです。
- 外部サイトから直接商品を購入してもらえる
- 世界中で使用されている決済システムが使える
- 新しくECサイトを構築する必要がない
- カスタマイズが自由に行える
- Shopify専用の在庫管理機能を利用できる
世界中の多くの事業者に利用されている巨大ECサービスShopifyの購入ボタンを使用すれば、上記のメリットがあります。あらゆる顧客に対応できる決済システムや、自由にカスタマイズできる機能、通常プランと変わらない在庫管理機能をそのまま利用できます。
外部サイトから直接商品を購入してもらえる
Shopifyの購入ボタンを使用すれば、WordPressで構築したサイトなどの外部サイトから直接商品を購入してもらうことが可能です。
既にサイト運営を行なっている人の場合、サイトから集客してShopifyのECサイトに誘導してから販売する方法では、手順が多くて購入率が低くなります。しかし、購入ボタンは設置するだけで、簡単にサイトを購入ページに変えることができるため、ユーザーがページを移動する手間なく購入してもらえます。
集客から購入までの導線が短ければ短いほど、購入率は高くなる可能性があります。また、購入ボタンを設置するページは簡単に変えられるため、ABテストを行なって柔軟に販売戦略を実行できるようになります。
世界中で使用されている決済システムが使える
Shopifyの購入ボタンを使用すれば、世界中で使用されている決済システムが使えます。Shopifyは世界175ヶ国以上で利用されているECサービスで、170万以上の事業者に使われています。
世界中の利用者に対応するために、Shopifyでは豊富な決済手段を導入しており、あらゆる顧客ニーズに対応できます。Shopifyで導入できる決済手段は次のとおりです。
- Shopifyペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- 携帯キャリア決済
- Paidy
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
もちろん、ライトプランでも上記の決済手段を導入できます。海外ユーザー向けにサイト運営をしている場合でも、Google PayやAmazon Payなど利用者が多い決済手段を利用できるので安心です。
新しくECサイトを構築する必要がない
Shopifyのライトプランを利用すれば、新しくECサイトを構築する必要なく購入ボタンを使用できます。Shopifyは誰でも簡単にECサイトを構築できるサービスですが、新しく構築するにはそれなりに時間が必要です。
購入ボタンの設置には、ボタンの外観をカスタマイズして、作られたコードをコピーしてサイトに貼り付けるだけなので簡単です。購入につながるページに購入ボタンを設置するだけで、新しくECサイトを構築しなくても、ECサイトのように売上を上げることができます。
何か新しく商品を販売してみたい場合や新規サービスの立ち上げなど、新しくECサイトを構築する時間をかけられない場合は、購入ボタンの設置から試してみるのがおすすめです。
ライトプランは月額費用が安く簡単に利用できるプランですが、決済手数料が高く、販売数が多くなるほど割高になります。なので、売れる確信が持てた場合は上位プランに以降して、ECサイトを立ち上げて本格的に販売を開始すると良いでしょう。
カスタマイズが自由に行える
ライトプランで購入ボタンだけを使用する場合でも、フロントのカスタマイズを自由に行えます。
- 商品バリエーション
- レイアウトスタイル
- クリック時のアクション
- ボタンのスタイル
- レイアウト
- ショッピングカート
- ポップアップの詳細
- 高度な設定
ユーザーが購入ボタンをクリックした際の挙動や、購入ボタンのレイアウトスタイル、画像サイズやフォント、文言などを自由に変更できます。
扱っている商品やサービスによって、最適なフォントやカラー・文言は異なります。自由にカスタマイズできるからこそ、工夫次第で売上の最大化が可能になります。
上記のカスタマイズは、購入ボタンのプレビューボタンを見ながら一つひとつ簡単に行えるので、初めて使用する人でも問題ありません。
Shopify専用の在庫管理機能を利用できる
購入ボタンを追加できるサービスはShopify以外にもありますが、Shopifyでは専用の在庫管理機能を利用できる大きなメリットがあります。在庫管理機能とは、名前のとおり商品の在庫を管理するもので、次のような機能があります。
- 在庫一覧
- 返品管理
- データ抽出
- 在庫分析
- 入出庫管理
これらの機能は、Shopifyの管理画面から「商品管理」を選択して確認できます。在庫追跡の設定や在庫数の表示、在庫数の調整などを行えます。
残念ながら、通常プランからのみ在庫レポートを受け取ることができますが、既存サイトで販売できるライトプランでは、あまり必要ないかもしれません。
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンを使用する方法
Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンを使用する方法は次のとおりです。商品情報さえ登録しておけば、数分でコードを作成でき、デザインの変更も簡単に行えます。
- 管理画面から「購入ボタン」を追加する
- 新規で購入ボタンを作成する
- 購入ボタンのデザインや機能を設定する
- コードをコピーして貼り付ける
管理画面から「購入ボタン」を追加する
まずはShopifyのマイページにログインして、管理画面から「販売チャネル」横の+をクリックし、「購入ボタン」の+を選択します。
新規で購入ボタンを作成する
次に「購入ボタンを作成する」をクリックして、新規で購入ボタンを作ります。ブログやWebサイト上にひとつの商品を表示できる「商品購入ボタン」と、ページ内にコレクション全体を表示できる「コレクション購入ボタン」のどちらかを選びます。
購入ボタンのデザインや機能を設定する
次に購入ボタンのデザインや機能を設定できる画面が表示されるので、各種設定を行います。
- 商品バリエーション
- レイアウトスタイル
- クリック時のアクション
- ボタンのスタイル
- レイアウト
- ショッピングカート
- ポップアップの詳細
- 高度な設定
これらのカスタマイズを行ったら、購入ボタンをクリックしてチェックアウト画面での挙動を確認して「次へ」をクリックします。
コードをコピーして貼り付ける
最後に購入ボタンを有効にするためのコードが作成されるので「コードをコピーする」をクリックします。
このコードを既存のWebサイトに貼り付けることで、購入ボタンを設置できます。
まとめ
今回は、Shopify(ショッピファイ)の購入ボタンを使用する方法やメリット、購入ボタンのみを利用したい場合におすすめの料金プランについて解説しました。
Shopifyの購入ボタンを使用することで、既存のWebサイトに簡単にカート機能を導入することができ、Shopifyの豊富な決済システムや充実した在庫管理機能を利用できます。また、購入ボタンは扱っている商品やサービスに合わせて自由にカスタマイズが可能で、売上の最大化につながるデザインを構築可能です。
しかし、それにはEC全般の総合的なマーケティングノウハウが必要になります。Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有したりコンサルティングしたりすることができます。
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