Shopifyの比較

ECサイトを作るとき、扱う商品や予算、売り上げ見込みなどから、どのECプラットフォームを使うかを検討しなくてはなりません。しかし、ECプラットフォームにはたくさんの種類があり、比較ができていない方もいるでしょう。

そんな中、Shopify(ショッピファイ)は世界中で使われており、管理画面やサポートも日本語対応可能なので、国内での利用が増えています。そこで今回は、Shopifyと他のECプラットフォーム特徴や料金、決済手段、サポートのポイントで比較し、おすすめの人を紹介します。

Shopify(ショッピファイ)と他のECプラットフォームの比較:特徴編

まずは、特徴を比較してみましょう。それぞれのECプラットフォームの特徴を見ることで、どのような違いがあるのかを理解できるでしょう。

プラットフォーム 特徴
Shopify 越境ECにおすすめ
BASE 無料で利用可能
STORES.jp 大量注文に対応可能
BigCommerce 大規模サイトにおすすめ
Wix 無料で利用できる
Magento 海外での販売いおすすめ
カラーミーショップ 日本語でのサポートが充実

Shopify(ショッピファイ)

Shopify

Shopify(ショッピファイ)は全世界175ヶ国、100万店舗以上のストアで利用されている世界最大のECプラットフォームです。日本国内にも法人は設立されており、日本語対応も可能です。

もともと海外のサービスなので、国内だけでなく海外向けの販売にも向いており、越境ECを考えるならば押させておくべきプラットフォームと言えるでしょう。

デザインを簡単に作れるテンプレートが用意されており、初心者でも気軽にECストアを構築できます。また、拡張性が高く、多数のアプリが用意されており、オリジナリティを持ったストアで自分の商品を販売可能です。

BASE

BASE

BASE(ベイス)は、2012年にサービスが開始されたECプラットフォームです。一番の魅力は無料でECサイトを開設できるでとで、商品が売れたときの決済料とサービス料のみで、売れるまでは一切費用がかかりません。そのため、気軽に始められる魅力があります。

また、運営会社も日本企業のため、日本語によるサポートも充実しており、国内利用者も多いです。開設後のサポートも設けられているので、初心者でも安心してECストアで商品を販売できるでしょう。

PCスキルがなくてもストア構築できるため、知識がなくても問題ありません。これもBASEの特徴だと言えます。

STORES.jp

STORES.jp

STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)は、ファッションオンラインリテーラーである国内最大手ZOZOTOWNの親会社であるスタートトゥデイと簡易株式交換した子会社が運営しているECプラットフォームです。そのため、2014年にはZOZOMARKETがオープンし、もしここで人気が出ればZOZOTOWNでの出品も考えられます。

ECストアに必須な機能は一通りそろっており、アクセス解析やレビュー機能で訪問者数や利用者からの生の声も聞けます。こうして、ストアの修正を行い、さらに訪問者数を増やし、ストアの評判を良くする行動を取れます。

また、大量発注した商品を保管できる倉庫サービスも大きな特徴です。STORES.jpの会員であれば利用したい日から利用可能で、大量注文をすることで値引きや割引を見込めます。

BigCommerce

BigCommerce

Bigcommerce(ビッグコマース)は、2003年にInterspireショッピングカートとして2人のオーストラリア人が設立し、2009年にBigcommerceに変わりました。大企業から個人事業主まで、すべての事業規模を対象としてプラットフォームが用意されており、利用者も世界中にいます。

SaaS型のプラットフォームとしても知られていて、ソフトウェアのインストール、管理、アップグレードなどのタスクにかかる時間が大幅に短縮可能です。技術的なリソースやカスタマイズが必要なければ、簡単に導入できると言われておりますが、日本語に対応していないため、国内での利用は他ECプラットフォームに比べると劣っています。

それに、小規模よりは大規模に向いているプラットフォームで、副業などで少量の販売に使う場合は、あまり向いていません。

Wix

Wix

無料でホームページを制作できるWix(ウィックス)には、ECストアを初期費用無料で開設できる「WixStores」のサービスがあります。HTMLやCSSの知識がない初心者でもECストアを制作できるため、誰でも気軽にオリジナル商品を販売可能です。

500種類以上のテンプレートがあらかじめ用意されており、そこから自由にデザインを選べます。テンプレートのカスタマイズも自由で、コードを記入するような専門知識を必要とせず、ドラック&ドロップでECストアを制作可能です。

ただし、Wixで作成したホームページがベースとなり、そこにECストア機能を追加する形となります。そのため、その他のWebサイトで使えるわけでなく、利用は限定されてしまうでしょう。

Magento

magento

Magento(マジェント)は、アメリカのMagento社によって開発されたオープンソースソフトウェアです。世界的にも有名なECプラットフォームとして知られていますが、これまで日本国内での知名度は高くありませんでした。

しかし、越境ECサイトとしての用途に優れていることや、Adobeシステムズ社のラインナップに加えられたことで注目され始めています。国内だけでなく、海外を視野に入れたECストアの構築を検討されている方は、導入を考えてもいいかもしれません。

カラーミーショップ

カラーミーショップは、GMOペパボ株式会社が展開しているECストアのプラットフォームです。低コスト運営を大きな特徴とし、利用者を増やしています。

デザインも有料・無料のさまざまなテンプレートがあり、初心者にも難しくありません。集客機能も充実しており、リスティング広告やリターゲティング広告が利用可能です。また、国内サービスなので日本語対応はもちろん、サポートも充実しています。

Shopify(ショッピファイ)と他のECプラットフォームの比較:料金編

ECプラットフォームの比較でわかりやすいのは、必要な費用でしょう。運営コストはなるべく抑えたいので、安いプラットフォームの方が良いですよね。もちろん機能や性能は違うかもしれませんが、検討材料になるはずです。

そこで、ここではそれぞれのECプラットフォームの料金を比較してみましょう。

プラットフォーム 初期費用 月額料金 決済手数料
Shopify 無料 29ドル〜299ドル 0.5%〜3.9%
BASE 無料 無料 3.6%+40円
STORES.jp 無料 1,980円 5%
BigCommerce 無料 29.95ドル~299.95ドル 2.2%+0.3ドル~2.9%+0.3ドル
Wix 無料 17ドル〜35ドル 無料
Magento サーバー費用 管理費(別途) 3.6%~5%
カラーミーショップ 3,000円 834円〜7,223円 決済手段による

Shopify(ショッピファイ)

Shopify(ショッピファイ)には、次の3つのプランがあります。

  • ベーシックプラン
  • スタンダードプラン
  • プレミアムプラン

グレードがアップすれば使える機能も増えますが、月額費用もアップします。

ただし、基本的なものはベーシックプランでほぼ揃っていおり、必要であれば後からプラン変更も可能です。そのため、最初はベーシックプラン で始めれば良いでしょう。また、14日間の無料トライアル期間もあるため、検討段階で操作感などを体感できます。

初期費用

初期費用はかかりませんし、契約期間の縛りもありません。

月額料金

プランごとに料金は変わり、次のとおりです。

  • ベーシックプラン:29ドル
  • スタンダードプラン:79ドル
  • プレミアムプラン:299ドル
決済手数料

決済手数料もプランと決済手段によって変わります。

項目 ベーシック スタンダード プレミアム
日本のオンラインクレジットカード手数料 3.4% 3.9% 2.0%
海外/AMEXのオンラインクレジットカード手数料 3.3% 3.9% 1.0%
Shopify ペイメントを有効にせず他の決済サービスを使用する場合の追加料金 3.3% 3.8% 0.5%

BASE

BASEは、初期費用と月額費用はかかりません。これは、BASEの特徴とも言えます。商品が売れるまで費用はかからないため、気軽に始めやすいでしょう。

初期費用

初期費用はかかりません。

月額料金

月額料金もかかりません。無料デザインもあるので、ECストア構築だけに必要な費用がないことは、大きな魅力です。ただし、デザインの中には有償のものもあるので注意してください。

決済手数料

決済手数料は、3.6%+40円です。ただし、別で販売手数料3%もかかるため、6.6%+40円と考えると良いでしょう。

また、売り上げが上がるほど、費用が必要です。そのため、一定額以上の売り上げがある場合、固定月額費用よりも決済手数料が高くなり損してしまいます。これはBASEのデメリットとも言えます。

ECストアを始めたばかりや、あまり売り上げが大きくなければ良いですが、増えてきたときにどうするか、または最初から大きな取引を考えている場合は、BASEの利用を見直した方が良いかもしれません。

STORES.jp

STORES.jpには、次の2つのプランが用意されています。

  • フリープラン:無料
  • スタンダードプラン:有料

最初はフリープランではじめ、ストアがうまく回り始めたらスタンダードプランに変更することも可能です。

初期費用

初期費用はありません。有料であるスタンダードプランも、月額費用のみで利用可能です。

月額料金

フリープランは無料です。スタンダードプランは月額1,980円(税別)です。

ショップデザインのテンプレートやデザインエディタ、シールやアイテム登録数などの販売方法に違いはなく、フリープランでも十分利用できる内容となっているため、最初はフリープランでも問題ないでしょう。

しかし、独自ドメインの作成やアクセス解析、送り状のCSV出力は、スダンダードプランでないと利用できません。また、決済手段にも違いがあります(後述します)。

決済手数料

フリープランの場合、決済手数料は5%です。一方、スタンダードプランの決済手数料は3.6%で、他社に比べても安い設定です。STORES.jpの大きなメリットと言えるでしょう。

BigCommerce

BigCommerceには、次のの4プランがあります。

  • スタンダードプラン
  • プラスプラン
  • プロプラン
  • エンタープライズプラン

15日間の無料トライアル期間も用意されているので、試すことも可能です。基本的な機能はスタンダードプランに装備されていますが、カスタマーレビュー機能やクレジットカードの保存機能などは、プランをアップしなければ使えません。

初期費用

初期費用は必要ありません。

月額料金

月額費用は、次のとおりです。

  • スタンダードプラン:29.95ドル
  • プラスプラン:79.95ドル
  • プロプラン:299.95ドル
  • エンタープライズプラン:別途お見積もり

決済手数料

決済手数料もプランによって異なります。

  • スタンダードプラン:2.9%+0.3ドル
  • プラスプラン:2.5%+0.3ドル
  • プロプラン:2.2%+0.3ドル
  • エンタープライズプラン:2.2%+0.3ドルまたは別途打ち合わせ

Wix

初期費用なくECストアを開設できますが、商品を出品し販売するためには、ビジネス&Eコマースプランにアップグレードして、決済を受け付けなければならないため、プレミアムプランに加入しなくてはなりません。

プランは次の3種類です。

  • ビジネス
  • ビジネスプラス
  • ビジネスVIP

大きな特徴として、決済手数料を必要としないことが挙げられます。

初期費用

初期費用は必要ありません。

月額料金

月額費用は次のとおりです。

  • ビジネスプラン:17ドル
  • ビジネスプラスプラン:25ドル
  • ビジネスVIPプラン:35ドル

決済手数料

決済手数料は必要ありません。

Magento

Magentoには「OpenSouce」「とCommerce」の2種類があります。OpenSouceは、無料でダウンロードが可能です。

双方の違いは、機能と性能において、OpenSouceではできないことがあります。例えば、GUI操作で画面構成やBtoBのECサイトとして運営する各種機能、倉庫が複数ある場合の在庫及び配送管理などです。

初期費用

初期費用は掛かりませんが、専用サーバーを使うため、その費用が必要です。

月額料金

月額では、保守管理費(平均的に5万円以上)が必要となります。そして、Commerceの場合は、ライセンス費用として年額2万ドル以上が必要で、これはライセンス数や売り上げ規模によって変動するので、注意が必要です。

決済手数料

決済手数料は、支払い方法によって変わるため、3.6%から5%の間になりますが、別途確認しなくてはなりません。

カラーミーショップ

カラーミーショップには次の3つのプランがあります。

  • エコノミープラン
  • レギュラープラン
  • ラージプラン

容量や登録画像数に違いがあり、必要なプランを選択可能です。30日の無料体験期間も用意されているため、事前に確認してみると良いでしょう。

初期費用

3,000円の初期費用が必要ですが、キャンペーンによっては無料です。

月額料金

  • エコノミープラン:834円~
  • レギュラープラン:3,000円
  • ラージプラン:7,223円

なお、エコノミープランは、契約期間によって月額利用料金が異なります。

  • 3ヶ月:1,000円/月
  • 6ヶ月:917円/月
  • 12ヶ月:834円/月

決済手数料

決済手数料は、決済手段によって異なります。

  • クレジットカード:4.0%~
  • 後払い:4.0%~
  • コンビニ払い:130円~
  • 代引き決済:280円~
  • AmazonPay:月額2,000円 + 4%
  • 楽天ペイ オンライン決済:月額2,000円 + 5%

Shopify(ショッピファイ)と他のECプラットフォームの比較:決済手段編

ECプラットフォームの検討時にどれだけ決済手段があるかも比較項目となるでしょう。なるべく広い決済手段があった方が、ユーザー(お客さん)にとっては使いやすいです。また、国内だけでなく、海外を考えた場合は、とくにこの傾向が顕著に現れます。

そこで、どのような決済手段があるのか、それぞれのECプラットフォームを比較してみましょう。

プラットフォーム 決済手段
Shopify Shopifyペイメント
BASE PayPal、クレジットカード決済など
STORES.jp PayPal、クレジットカード決済など
BigCommerce PayPal、クレジットカード決済など
Wix PayPal、クレジットカード決済など
Magento PayPal、クレジットカード決済など
カラーミーショップ PayPal、クレジットカード決済など

Shopify(ショッピファイ)

Shopifyには、Shopifyペイメントという公式決済サービスがあります。手数料が他の決済手段に比べて安くなることがメリットです。

Shopifyは次のような決済方法に対応可能です。

対応可能な決済手段
  • Visa
  • Master card
  • American Express
  • Shop Pay
  • Apple Pay
  • Google Pay
  • 携帯キャリア決済
  • Paypal
  • Amazon Pay
  • BitPay

BASE

BASEは次のような決済方法に対応可能です。

対応可能な決済手段
  • クレジットカード
  • コンビニ決済
  • 銀行振込決済
  • キャリア決済
  • 後払い決済
  • PayPal

PayPal決済の場合は、商品が購入されてから10日以内に発送しないと購入は自動的にキャンセルとなるため注意が必要です。

代引きやAmazon Payなどの利用はできないため、Shopifyに比べると決済手段は少ないです。ただ、主要な決済方法には対応しているので、大きな問題はないでしょう。

STORES.jp

STORES.jpでは、フリープラン・スタンダードプランでは次のものが利用可能です。

対応可能な決済手段
  • クレジットカード(VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners Club / Discover)
  • コンビニ決済(ファミリーマート / ローソン / ミニストップ / デイリーヤマザキ / セイコーマート)
  • キャリア決済(ドコモ払い / au簡単決済 / ソフトバンクまとめて支払い)
  • 銀行決済
  • Paypal
  • 翌月後払い(Paidy)
  • 楽天ペイ

代引きやAmazon Payは、スタンダードプランでしか利用できないため注意が必要です。また、決済手段のカスタマイズもスタンダードプランでしかできません。

BigCommerce

クレジットカード決済はもちろんですが、とくにPayPalとの強い結びつきがあります。また、230ヶ国と140以上の通貨に対応する、65を超えるオンライン決済が可能と謳っており、多くの決済手段を持っていることも特徴と言えるでしょう。

Wix

Wixは次のような決済方法に対応可能です。セットアップも難しくありません。

対応可能な決済手段
  • クレジットカード
  • コンビニ決済
  • Pay-easy
  • PayPal

Magento

Magentoは次のような決済方法に対応可能です。決済手段によって手数料が変動するため、注意が必要です。

対応可能な決済手段
  • クレジットカード決済
  • PayPalやAmazon Paymentなどの各種決済サービス

カラーミーショップ

カラーミーショップは次のような決済方法に対応可能です。決済手段によって手数料が変動するため、注意が必要です。

対応可能な決済手段
  • クレジットカード決済
  • 後払い決済
  • コンビニ払い
  • 代引き決済
  • AmazonPay
  • 楽天ペイオンライン決済

Shopify(ショッピファイ)と他のECプラットフォームの比較:カスタマイズ性

せっかくなら独自のECサイトを構築したいという場合、あるいは決められたテンプレートや機能だけでは満足できない場合、カスタマイズ性が高くなくてはできません。そのため、カスタマイズ性もECストアプラットフォームの比較事項に入るでしょう。

ここでは、カスタマイズ性について紹介します。

プラットフォーム カスタマイズ性
Shopify 高い
BASE 低い
STORES.jp 低い
BigCommerce 高い
Wix 高い
Magento 高い
カラーミーショップ 高い

Shopify(ショッピファイ)

Shopify(ショッピファイ)では、テーマエディタと呼ばれるデザインテンプレートが多数あるため、これだけでもオリジナリティを出せるかもしれません。さらに、機能を拡張するアプリも多いため、必要なものを付け足していくことが可能です。これは決済や配送に関するものだけでなく、マーケティングや集客などに利用できるものもあり、より独自性を出しやすいものがそろっています。

Shopifyは、他のECプラットフォームに比べてカスタマイズ性は優れており、難しい操作なく追加できるものもあるため、いろいろと付け足したい方におすすめです。

BASE

公式ページにAppsが用意されており、Instagram販売などが可能です。また、HTML編集APPをインストールしておけばテーマのカスタマイズもできるため、知識のある人は利用すると良いでしょう。トップページや商品ページのカスタマイズも可能です。

しかし、Shopifyに比べるとカスタマイズ性は低いです。Appsの数もShopifyの方が多いため、オリジナルなものにこだわりたければ、他のECプラットフォームを検討すると良いでしょう。

STORES.jp

STORES.jpにも、アドオンと呼ばれるものはあり、告知ボードなどを利用可能です。ただ、Shopifyに比べると、数は少ないため、できることの限りがあります。

デザインカスタマイズは、STORES.jpに装備されているデザイン機能で行うことは可能です。設定はいつでも変更可能で、操作も難しくありません。しかし、あくまでデザイン機能のみでできることだけであり、HTMLとCSSの編集はできないため、Shopifyに比べてカスタマイズ性は低いと言えます。

そして、SEO対策の設定ができないため集客も広告など他の手段に頼らざる得ませんし、Shopifyには付いているブログ機能もないため、外部を利用するしかありません。

また、スタンダードプランで独自ドメインの利用も可能ですが、STORES.jp内で新規で取得したものしか利用できず、既存のものは利用不可である点には注意が必要です。

BigCommerce

BigCommerceにもカスタマイズ用アプリが準備されています。しかし、こちらもShopifyほどの数はありません。多くのアプリを使用すると、サイトの読み込み速度に影響があると考えられているからです。

デフォルトでも機能は十分あるため、そこまでカスタマイズを必要としないかもしれません。しかし、BigCommerce自体が、多少プロフェッショナル向けに作られているので、初心者にはわかりづらいかもしれません。

Wix

ホームページ作成ツールであることから、デザインや細かいカスタマイズを自身で行えます。表示させる商品を選んだり、一覧画面の作成も可能です。ただし、外部アプリのようなものはなく、あくまでWix内でできることに限定はされます。

Magento

オープンソースのため、拡張性は高いです。ただし、HTMLやCSSの知識がなければ拡張はできません。サーバーも自分たちで立てるケースもあり、保守管理のナレッジも必要なので、初心者には扱いづらいでしょう。

カラーミーショップ

カラーミーショップ専用のアプリも準備されており、成長に合わせて機能を拡張できます。またHTML、CSSを編集しデザインのカスタマイズも可能です。スキルがあれば試しても良いかもしれません。

ただ、タグにはSmartyというあまり見慣れないPHPフレームワークが使われており、慣れるのに時間がかかるかもしれません。

Shopify(ショッピファイ)と他のECプラットフォームの比較:サポート体制

ECストアを運営していて、わからないことや問題が発生したとき頼りになるのがサポートです。サポート体制が充実していることもECプラットフォームにおいて、大切なことと言えるでしょう。

そこで、ここではECプラットフォームそれぞれのサポート体制について解説します。

プラットフォーム サポート体制
Shopify コミュニティとメール、Twitter
BASE チャット
STORES.jp FAQやメール
BigCommerce 電話、Eメール、ライブチャット(英語)
Wix 電話やチャット
Magento ヘルプセンターやFAQ(英語)
カラーミーショップ 電話やメール

Shopify(ショッピファイ)

Shopify(ショッピファイ)は24時間のサポート体制ではありますが、電話サポートは実施していません。チャットとメールのみです。日本語サポートは、コミュニティとメール、Twitterによるものだけです。

そのため、まだ不十分という声も聞こえていることは事実です。ただし、日本法人もあることから、今後拡充されることも多いに考えられます。

BASE

BASEのチャットによるサポートは平日13時から18時の間で行われていますが、電話対応はしていません。また、メールによるサポートも実施していますが、こちらも返答まで5営業日〜7営業日かかるため、すぐに回答が必要な場合は、チャットを選ぶと良いでしょう。

その他、不定期にオプション機能の操作方法や商品写真の撮影方法、商品説明文の書き方、SNSを活用した集客テクニックなどのセミナーが開催されています。

STORES.jp

STORES.jpでは、FAQやメールによるサポートは、24時間受けることが可能です。開店マニュアルは準備されていますが、セミナー開催は行っておらず、また電話対応は緊急時のみと限定されています。日本企業なので日本語ですべて対応できる強みはありますが、急なサポートを要したとき、解決に戸惑ってしまうかもしれません。

「STORES Magazine」でノウハウなどは紹介しているため、まずはこちらを見ると良いかもしれません。

BigCommerce

BigCommerceでは、電話やEメール、ライブチャットでのサポートを受けることが可能です。しかし、BigCommerceは日本語対応していないため、FAQも含めてすべて英語です。多少、英語力がなければ対応に時間を要してしまうでしょう。

もちろん日本語によるサポートはできないため、緊急を要する対応を求められたとき、戸惑う人もいるかもしれません。そのため、英語ができない人にとって、サポートを依頼するのも一手間かかることは覚悟しておきましょう。

Wix

Wixは電話やチャットによるサポート体制を持っています。また、日本語による対応も可能なので、英語に自信がない方も問題ないでしょう。FAQページも用意されており、不明点などがあればこちらを見てもいいでしょう。
https://support.wix.com/ja/

Magento

MagentoにはヘルプセンターやFAQが公式ページに用意されていますが、すべて英語です。もし日本語でサポートを受けたい場合は、専門業者に頼んでストア構築から手伝ってもらうと良いでしょう。ただし、その分の費用は掛かります。

カラーミーショップ

カラーミーショップは日本企業が運営しているため、日本語によるサポートを受けられます。サポートページもあるため、不明点がある場合は、まず見てみると良いでしょう。

電話サポートも可能なので、緊急時にはお願いすると良いかもしれません。どうしてもメールによるやり取りは時間を要するので、日本語による電話サポートがあるのは助かりますね。

Shopify(ショッピファイ)と他のECプラットフォームの比較:おすすめの人

ここでは、各ECプラットフォームのおすすめの人を紹介します。

プラットフォーム おすすめの人
Shopify 越境ECサイトを作成したい人
BASE とにかく低価格でECサイトを始めたい人
STORES.jp 運用費用を抑えたい人
BigCommerce 海外に対して販売したい人
Wix 自分でマーケティングができる人
Magento 大規模に展開したい人
カラーミーショップ 本格的なECサイトを運営したい人

Shopify(ショッピファイ)

Shopify(ショッピファイ)はデザインテンプレートが用意されており、ECストアに必要な機能はすべてそろっているため、初心者でも扱うことができます。そして、越境ECを考えているならShopifyはとてもおすすめです。海外への配送も考慮した機能も搭載されているため、販売しやすいでしょう。

自由度は高いですが、カスタマイズもしやすく操作も難しくありません。そのため、学習コストも低い作りとなっているため、PCスキルが低い人でも扱えます。また、日本語化はされているので、英語が苦手な人でも理解できる内容です。

その他のECプラットフォームと比べても、ほぼ大きな弱点は無いと言えます。

BASE

BASEは初期費用と月額費用がかからないことから、「とにかくECストアを始めたい」「副業や趣味で始めたい」という人におすすめです。すぐに開業できて、PC操作に慣れていない人でも、ECストアを開設できることは大きな魅力です。機能も十分に備わっており、販売するだけであれば大きな問題はありません。

しかし、大規模な販売を考えていたり海外を視野に入れているのであれば、Shopifyの方が良いかもしれません。

STORES.jp

STORES.jpはデザインを簡単に作れ、運用費用を安くしたい人におすすめです。フリープランでも十分利用できますし、手数料も他社に比べて安いことが特徴です。デザイン構築も難しくなく、HTMLなどの専門知識なしに利用できます。

しかし、カスタマイズをしたい人には物足りないかもしれません。また、英語ページの構築は可能ですが、配送などのサポートはShopifyに比べると足りません。国内向けで完結する方には、良いかもしれません。

BigCommerce

BigCommerceは、大規模に展開しており多くの商品を販売しているECサイト構築を検討している人におすすめです。標準でも機能が多いため、使いこなせる知識が必要でしょう。

また、日本国内よりも海外向けに販売したい方にも良いでしょう。ただし、日本語対応がなく、サポートも英語となるので、英語に抵抗ある方には向いていません。

Wix

Wixでホームページを作っていて、そのサイト内にECストアを設けたい人におすすめです。ただし、宣伝やSEOなどは自身でやっていかなくてはならないため、マーケティングの知識は必要となるでしょう。

Magento

Magentoは、HTMLやCSS、PHPなどの知識があって自分でオリジナルなECストアを作りたい方におすすめです。ある程度、大規模で販売を検討されていて、とくに海外を視野に入れている場合は、導入を検討すると良いかもしれません。

カラーミーショップ

カラーミーショップは、本格的な自社運営のECストアを構築したい人や、初心者だけどこれからECストアを取り組んでいきたい人に向いています。機能もそれなりに準備されているため、無料のECストアでは物足りなかった人は、導入を検討しても良いかもしれません。

一方で、越境ECや大規模に取り組みたい人には、少々物足りないかもしれません。

まとめ

Shopify(ショッピファイ)と他のECサイト構築サービスを比較しました。それぞれにメリットやデメリットがあるため、予算や自分のスキル、そして今後どのような販売をしていきたいかなどを考慮した上で検討すると良いでしょう。

ただ、その中でもShopifyは、バランスの取れたECプラットフォームと言えます。数あるECプラットフォームですが、まずはShopifyを見て、その他のものと比較してみると良いのでしょう。

Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。