「Shopifyの導入を検討しているけど、どんな手数料があるのだろう?」「Shopifyの決済手数料や振込手数料について知りたい」「なるべくならば手数料を抑えたいけど、どうすべきかわからない」このように考えている人もいるでしょう。
Shopifyの手数料は、プランや決済手段によって変わるため注意が必要です。そこで今回は、Shopifyの手数料について紹介していきます。
Contents
Shopify(ショッピファイ)でかかる手数料
Shopify(ショッピファイ)を利用するにあたり、顧客の購入によって発生する手数料は2つあります。それは、「決済手数料」と「振込手数料」です。それぞれどういった手数料なのか解説しましょう。
決済手数料
決済手数料は、決済金額に応じて発生する費用のことです。Shopifyにはさまざまな決済手段があるため、どの決済機関(クレジットカード会社、コンビニエンスストアなど)へ支払うかによって決済手数料も変わります。
振込手数料
振込手数料は、お金を振り込む際にかかる費用のことです。こちらも決済手数料と同じで、決済手段によって振込手数料も変わります。そのため、Shopifyの手数料を理解するにはShopifyの決済手段を理解しなくてはなりません。
Shopify(ショッピファイ)で使うことができる決済手段
それでは、Shopify(ショッピファイ)で利用できる決済手段を紹介しましょう。
- 国内発行カード
- 海外発行カード
- PayPal
- Amazon Pay
- 携帯キャリア決済
- コンビニ決済
国内発行のカード
Shopifyで利用できる国内発行のカードは、
- JCB
- Visa
- Mastercard
- American Express
です。国内で発行されていることが条件となりますが、American ExpressとJCBは、それ以外のカードと決済手数料が異なるため注意してください。
海外発行のカード
Shopifyでは、海外発行のカードも利用できます。ただし、対応ブランドは
- JCB
- Visa
- Mastercard
- American Express
です。決済手数料は国内で発行された場合と異なるため、必ず事前に確認してください。
PayPal
PayPalは、世界で3億人以上が利用する決済・送金・送金リクエストサービスです。金銭のやり取りをPayPalが仲介するため、顧客はShopify上でクレジットカード番号や口座番号を知らせる必要なく、商品を購入できます。
対応ブランドは、
- Visa
- MasterCard
- American Express
- JCB
- 銀聯
などで、対応通貨も22種類と、世界中の販売を検討している方にはとても心強いです。世界中で利用されているため、越境ECをやりたい場合は、必須の決済手段と言えるでしょう。
Amazon Pay
Amazon Payは、Amazonのアカウントに登録されている住所情報とクレジットカード情報を利用して、Amazon以外のサイトで支払いができるサービスです。そのため、Amazonを利用している人には便利な決済手段です。
アカウントを持っている人は多いため、Shopifyでの購入のハードルを下げることができます。また、Shopifyなら無料でAmazon Payを導入できるため、月額料金や初期費用が必要な他のECプラットフォームに比べて大きなメリットと言えるでしょう。
携帯キャリア決済
Shopifyの携帯キャリア決済は、NTT DOCOMO、au、Softbankの携帯電話代金とまとめて支払いができる決済サービスです。クレジットカードを利用としない決済手段なので、クレジットカードを持っていない人やインターネットにカード情報を入力するのに抵抗がある人も利用できます。
支払いは携帯電話料金の請求と同時に行われるため、未払いのリスクを避けられることがストア運営者にとってのメリットです。
コンビニ決済
コンビニ決済は、全国のコンビニエンスストアで、ECサイトで購入した商品代金を現金で支払える決済手段です。Shopifyでコンビニ決済を導入する場合は、KOMOJUやPaidyがあります。
KOMOJUのコンビニ決済は、
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ
- ミニストップ
- セイコーマート
で支払いが可能です。
Paidyは、
- セブンイレブン
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
での支払いができ、KOMOJUとPaidyで利用できるコンビニに違いがあるため注意してください。
まだまだ現金を使って取引をしたい顧客は一定数いるため、コンビニ決済がないと機会損失になる可能性もあります。ただし、後払いはストア運営者にとって未払いのリスクもあるので注意が必要です。
国内発行のカードの決済手数料・振込手数料
それでは、国内発行のカード決済手数料と振込手数料をまとめてみましょう。
手数料 | ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
---|---|---|---|
決済手数料 |
|
|
|
振込手数料 | 0% | 0% | 0% |
Shopifyの国内発行カードの決済手数料は、カードのブランドとShopifyのプラン(ベーシック、スタンダード、プレミアム)によって変わります。
- Visa、Mastercardの場合:3.25%〜3.40%
- American Express(AMEX)の場合:3.80%〜3.90%
- JCBの場合:4.05%〜4.15%
このように、利用するカードによって変わる点は覚えておきましょう。
そして、振込手数料はプランおよびカードブランドに関係なくかかりません。振込手数料がないのは、他のECプラットフォームに比べて、Shopifyのメリットの一つと言えます。
海外発行のカードの決済手数料・振込手数料
続いて、海外発行カードの決済手数料と振込手数料をまとめてみましょう。
手数料 | ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
---|---|---|---|
決済手数料 | 3.90% | 3.85% | 3.80% |
振込手数料 | 0% | 0% | 0% |
海外発行カードの決済手数料は、3.80%〜3.90%です。これは、国内発行カードのAmerican Expressと同じと覚えておくといいでしょう。
また、振込手数料は国内発行カードと同じく無料です。
PayPalの決済手数料・振込手数料
PayPalの決済手数料と振込手数料は、次の通りです。
決済手数料 |
|
---|---|
振込手数料 | 0円(出金額5万円未満は250円/件) |
PayPalの決済手数料は、プランによる違いはありません。ただし、国内と海外とで違いがあるので注意しましょう。また、振込手数料は0円ですが、出金額が5万円以下の場合は、1件あたり250円がかかります。
PayPalは、Shopifyストアを開設するとデフォルトで使えます。ただし、利用にはPayPalアカウントが必要となるので、事前にアカウント登録をしましょう(PayPalの新規登録)。
Amazon Payの決済手数料・振込手数料
Amazon Payの決済手数料と振込手数料は以下です。
決済手数料 | 4%(デジタルコンテンツ以外)、4.5%(デジタルコンテンツ) |
---|---|
振込手数料 | 0円 |
Amazon Payの決済手数料は、Shopifyプランによる違いはありませんが、商品によって異なります。デジタルコンテンツとそれ以外で手数料が変わるので必ず確認しましょう。
また、振込手数料は0円なので、手数料を減らせます。
携帯キャリア決済の決済手数料・振込手数料
携帯キャリア決済の決済手数料と振込手数料は、以下です。
決済手数料 |
|
---|---|
振込手数料 | 0円 |
携帯キャリア決済の決済手数料もAmazon Payと同じく、デジタルコンテンツかそれ以外で変わります。自分が扱う商品によって変わるので注意が必要です。振込手数料は掛かりません。
コンビニ決済の決済手数料・振込手数料
最後に、コンビニ決済の決済手数料と振込手数料をまとめてみましょう。
決済手数料 |
|
---|---|
振込手数料 |
|
コンビニ決済では、KOMOJUとPaidyを使うことが可能です。ただし、KOMOJUとPaidyでは決済手数料と振込手数料に違いがあり、Paidyの方が割高になります。
Shopifyペイメントの利用がおすすめ
決済手段ごとの決済手数料と振込手数料の違いを紹介しましたが、Shopifyの場合「Shopifyペイメント」を有効にすることをおすすめします。
Shopifyペイメントとは
Shopifyペイメントは、Shopifyが提供するクレジットカード決済のことで、外部サービスのアカウントなしでオンライン決済を可能にするサービスです。2018年から日本円にも対応し、Shopify利用時の主流な決済手段となっています。
Shop Pay、Apple pay、Google payの支払い手段を利用でき、対応しているクレジットカードのブランドはVisa、Mastercard、JCB、American Expressです。
以前は、Shopifyアカウントとは別に外部サービスへの登録が必要でした。そのため、支払いの確認などを外部サービスのサイトで確認しなければならなかったのですが、現在ではShopifyのアカウント内で上記の決済手段を管理できます。
取引手数料が無料になる
Shopifyペイメント最大のメリットは、取引手数料が無料になることです。Shopifyペイメントを利用しないと、決済手数料とは別に取引手数料が掛かってしまいます。Shopifyペイメントを利用せず、外部決済サービスのみ利用する場合は、以下の取引手数料が必要です。
手数料 | ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
---|---|---|---|
取引手数料 | 2.0% | 1.0% | 0.5% |
そのため、Shopifyを導入するときはShopifyペイメントを利用すると良いでしょう。
入金情報をリアルタイムで確認できる
Shopifyペイメントを有効にすれば、Shopifyの管理画面から支払額をリアルタイムに確認できます。そのため、お金の流れを管理しやすくなります。
決済手段が豊富
Shopifyペイメントは、決済手段が豊富です。今回紹介した決済手段はすべて対応しているため、手数料を減らしたい人は必ず利用すると良いでしょう。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)の手数料について解説しました。さまざまな決済手段があり、手数料も手段ごとに違うため、混乱してしまうかもしれません。
また、さまざまな決済手段があることは、それだけ多くの顧客にリーチできる理由にもなります。特に、国内だけでなく海外への販売を検討している方は、Shopify導入をぜひ検討してみてください。
Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。