無料ネットショップ

「自社の商品をWeb上で売りたい」「自分のネットショップを持ちたい」「副業がしたい」さまざまな理由でネット販売を始めようとする方が多くいる一方、HTML・CSSといった言語の知識がないことや、それに見合った費用が発生することを懸念される声をよく耳にします。

しかし、今時のネットショップは大きく次の4種類のカテゴリに分けることができ、費用をほとんどかけずに無料で事業をスタートから運営できるサービスが数多くあります。

ネットショップの種類
  • モール
  • ソーシャルコマース
  • オープンソース
  • カートシステム

    今回は、この各種サービスそれぞれ解説していきながら、無料でネットショップを開設する方法を紹介していきます。

    ネットショップを無料で始める方法

    実は、どのECプラットフォームにおいても、サービスを選べば誰でも無料でネットショップを開設することができます。

    反対に、有料のサービスを導入すればするほど、自分の思い描いたビジョンを形にできます。

    一口に「有料」のサービスと言っても、初期費用が無料のものや月額が数千円から2万円前後のものが一般的であり、どのサービスを利用しても比較的低コストで事業の開業・運営をすることが可能です。

    無料と有料の違い

    では、無料のネットショップと有料のネットショップは何が違うのでしょうか?

    主な違いは次のような点だと言えるでしょう。

    無料の場合

    • 構築に時間がかかる
    • サービス内容に限界がある

    有料の場合

    • 利益が出るまでプラットフォーム利用のコストが発生する

    モール型のネットショップ

    「モール型」のネットショップは、いわばショッピングモールのWeb版のようなものです。

    有名なサイトであればあるほど集客力が強いですが、それは同時に価格競争に巻き込まれやすいという側面を持っています。

    無料で利用できる「モール型」のネットショップを2つ紹介します。

    モール型のネットショップ
    • Amazon
    • ebay

    Amazon

    Amazon

    画像引用元:Amazon

     

    Amazonはジェフ・ベゾス氏が1994年に立ち上げた世界最大級のネット通販サイトであり、アメリカのワシントン州シアトルに本拠地を構えます。

    日本でも最も利用者数の多い世界最大のECモールで、利用したことのある方も少なくないでしょう。

    Amazonは、毎月出品する品数によって「小口出品」「大口出品」の2種類に分けることができます。

    小口出品(毎月の商品数が49点以下)であれば無料で利用することができます。

    項目 小口出品 大口出品
    毎月の商品数 49点まで 50点以上
    かかる料金 商品ごとに100円 + 販売手数料 4,900円(月額)+ 販売手数料

    メリット

    • 「小口出品」は初期費用・月額費用無料で始められる
    • 1つ商品が売れるたびに100円が手数料として発生するが、リスクなしにネット販売を始められる
    • Amazonという大きな集客見込みのある場所でネット販売を開始できる

    デメリット

    • 配送料や購入者の決済方法の制限など、「小口出品」はサービス内容に不十分さがある
    • 都度手数料が100円かかるため、月に50個以上商品が売れ出したら「大口出品」に切り替える必要がある

    おすすめの人

    集客力も強いAmazonの「小口出品」は、分かりやすい管理画面も初めから整っており、ネットショップが初心者の方にとっても、とても始めやすいサービスだと言えます。

    売りたい商品の方向性が一貫性のない場合であっても、様々な客層がAmazonには訪れるため価格競争のもとで勝負できます。

    ebay

    eBay

    画像引用元:eBay

     

    eBayは、1995年9月にカリフォルニア州サンノゼで設立された、190ヶ国に商品を出品することができる世界最大のオークションサイトです。

    Amazonと並ぶ巨大モール型のネットショップで、欧米を中心とした海外出品向けのサイトとして世界中に利用者を持ちます。

    プランは全部で6種類あり、かかる費用は次のとおりです(2020年7月現在)。

     

    「無料ではじめるプラン」であれば、月額費用は無料でネットショップを運営することができます。

    ただし、「出品手数料」「落札手数料」「PayPal手数料」は注文の際に発生します。

    項目 無料ではじめるプラン スタータープラン ベーシックプラン プレミアムプラン アンカープラン エンタープライズプラン
    月額ストア費用 0ドル/月 4.95ドル~/月 21.95ドル~/月 59.95ドル~/月 299.95ドル~/月 299.95ドル~/月
    無料出品枠 50品 100品 250品 1,000品 10,000品 100,000品
    出品手数料 35セント/月 30セント/月 25セント/月 10セント/月 5セント/月 5セント/月
    落札手数料 2%~12%(標準10%) 2%~12%(標準9.15%)
    PayPal手数料 4.1%+40円(標準レート)

    2020年8月1日より、従来の無料出品枠が50品→200品に増えるなど、ますます利用のしやすさは広がるばかりです。

    ここでは、無料でネットショップを始めたい方向けに「無料で始めるプラン」を紹介しましょう。

    メリット

    • 世界最大級の集客力を持つeBayに商品を無料で出品できる
    • 世界から評価の高い日本製品やアニメやフィギュアなどの日本のポップカルチャー商品がeBayでは売れやすい傾向にあるため、国内向けよりも高い利益率で販売を行える場合がある

    デメリット

    • 取引相手とすべて英語でやり取りする必要がある
    • 海外輸出となるためEMSやeパケットライトなどで自分で梱包~輸出しなくてはならない
    • 購入してもらえる頻度はアカウントの実績に左右されやすいため最初は売れにくい
    • 手数料が全体的に高め(落札手数料 2%~12%、Paypal手数料 4.1% + 40円)
    • 為替レートや発送料も影響するため最終の利益を確保する難易度が高い

    おすすめの人

    世界各国の消費者が集まる最大のグローバルECモールであるため、越境ECを始めてみたい方や、英語のできる方はeBayでの海外出品をすることをおすすめします。

    また、自社商品が海外に需要があるか無料出品枠で挑戦してみるという利用の仕方も良いでしょう。

    ソーシャルコマース

    日頃から使うことの多い「LINE」や「Facebook」といったSNSで、近年ECサイト化できるツールがリリースされてきています。

    その中でも注目すべき2つのサービスについて紹介しましょう。

    ソーシャルコマース
    • Be SHOP
    • Facebook Shop

    Be SHOP

    Be Shop(LINE)

    画像引用元:BeSHOP

     

    Be Shopは2014年4月に設立されたByteRoad株式会社が運営する「LINE」の中にネットショップを開設できるサービスです。

    トーク画面だけでカートに追加~決済までできる機能が備わっていることが特徴です。

    初期費用は無料で、2020年7月現在トライアル期間中のため、月額費用10,000円が無料で利用可能です。

    メリット

    • ユーザー(買い手)がLINEの操作に慣れ親しんでいるため利便性が高い
    • 運営側(売り手)にとって導入が簡単で専門的な知識不要で導入できる

    デメリット

    • 凝ったネットショップを作りこむことができない
    • 決済方法の選択肢が少ない
    • Web上での拡散力に劣る

    おすすめの人

    ほとんどのスマホ一般ユーザーはLINEアプリを持っているため、QRコードなどを利用して、BeShopカートを対面や商品を通じて顧客へ導入しやすい一面があります。

    そのため、比較的には既存顧客を中心に広げやすく、興味喚起やリピート購入に取り組みたい方におすすめのツールだと言えるでしょう。

    Facebook Shop

    Facebook Shop

    画像引用元:Facebook Shop

     

    Facebookは、マーク・ザッカーバーグ氏が立ち上げたカリフォルニア州メンロパークに拠点を置くアメリカの会社で、言わずと知れた世界最大のSNSサービスです。

    Instagramを子会社に持っており、Web上の集客も世界最大級のサービスを誇ります。

    そのFacebookは、EC制作機能「Facebookショップ」を日本国内で提供開始すると2020年6月16日(火)に発表しました。

    サービスがリリースされて間もないためまだ認知度は高くありませんが、今後ますますの発展していくことが予想されます。

    メリット

    • 初期費用と月額費用をかけずに運営できる
    • Facebookページ、Instagramのプロフィール・ストーリーからアクセスできる
    • SNSの強みであるライブ配信からの購入やタグがついた商品写真からの購入機能が実装されているため、購買までの非常に強力な導線を得ることができる

    デメリット

    • 日本での決済機能をFacebookページでは保有していないため、連携した外部ツールを利用する以外の決済方法がない

    おすすめの人

    FacebookとInstagramで集客を行っている方は、このFacebook Shopで商品ページまでは構築しつつ、決済部分に関してはカートシステムShopify(一番最後に紹介します)などの外部ツールとの連携を視野に構築すると良いでしょう。

    またSNSで集客〜商品の購入までのすべてを、一貫して1つのツールに集約したい方などにもおすすめの方法です。

    オープンソース型ネットショップ

    続いては、オープンソース型のネットショップを紹介しましょう。

    「オープンソース」とは、誰でも自由に使って良いとされる公開されたソフトウェアのことです。

    つまりは、誰でも無償でそのツールを利用して、商用目的に活用することができるものです。

    数多くの種類がある中、日本・世界で最も利用されているツールをそれぞれ紹介しましょう。

    オープンソース型ネットショップ
    • EC-CUBE
    • Magento
    • Welcart

    EC-CUBE

    EC-CUBE

    画像引用元:EC-CUBE

     

    EC-CUBEは大阪の梅田に拠点を構える株式会社イーシーキューブが開発している日本国内No.1のシェアを誇るECオープンソースです。

    日本のレンタルサーバを契約した際には、どのサーバ会社においてもこのEC-CUBEを簡単インストールする機能が入っているといっても過言でないほど、誰でも簡単に無料で利用することができます。

    ただし、ネットショップとして運営していくためにはHTLMやCSS、PHPといったプログラミング言語を用いてカスタマイズする必要があります。

    これらをご自身で編集できる場合は無料でネットショップを運営できますが、そうでない場合は外注する必要があるでしょう。

    メリット

    • 導入した段階でおしゃれなデフォルトデザインが用意されている
    • 専用のストアからさまざまな機能を追加する「プラグイン」を各種ダウンロードして機能を増強することができる

    デメリット

    • HTLMやCSS、PHPの言語の知識がなければページのデザインや文字を変更することができない
    • プラグインやデザインテンプレートで有効なものは有償であるケースが多いため最終的なコストが膨らむ
    • 専門的な知識が求められる場合が多く構築を外注やプロに任せざるを得ない場合がある
    • レンタルサーバなどで展開することの多いEC-CUBEは、顧客情報などを自分で管理しなくてはならないリスクがある

    おすすめの人

    自社システムと自社ECとを連動させるなど、中規模~大規模なネットショップの構築をいつかは外注することも念頭に置かれてる場合は、初めは無料で運用しつつ、将来的には費用面や構築期間も圧縮できるのでおすすめです。

    また日本で一番使われているオープンソースだけあって、日本語でのブログやEC-CUBEのコミュニティでの情報が数多くあるため、困った際は原因を調べやすいのも利点の一つです。

    Magento

    Magento

    画像引用元:Magento

     

    Magento(マジェント)は、アメリカのMagento社によって開発されたオープンソースソフトウェアです。

    海外での浸透率が高く、その柔軟性から多くの有名企業にも活用されています。

    Magentoも初期費用・月額費用が無料で利用することができます。

    ただし、EC-CUBEと同様にHTLMやCSS、PHPといったプログラミング言語を用いてカスタマイズする必要があるため、ご自身でプログラミングできない場合は外注する必要があります。

    メリット

    • 専用マーケットプレイスから機能を拡張するプラグインのような「エクステンション」をダウンロードして活用・増強できる(無料・有料のものあり)
    • 1つのMagentoで複数のホームページが管理できる機能がある
    • 世界中で利用されているため多言語・他通貨に対応しており越境ECでの展開もできる

    デメリット

    • 日本語の情報が少ないため、英語力がなければ構築・運用を続けることが難しい
    • HTMLやCSSなどの専門知識が必要
    • プラグインやデザインテンプレートで有効なものは有償であるケースが多く最終的なコストが膨らむ
    • 顧客情報などを自分で管理しなくてはならないリスクがある

    おすすめの人

    世界でトップクラスに使われているオープンソースとだけあって海外向けにも展開しやすく、EC-CUBEと同じくコスト面を抑えやすい特徴があります。

    また、Magentoはオープンソースであり比較的大きなECサイトを作れるため、中規模~大規模向けのページを構築することを検討している方におすすめです。

    Welcart(WordPress)

    Welcart

    画像引用元:Welcart

     

    Welcartは無料のオープンソースでよく知られている「WordPress」(ワードプレス)において、カートシステム機能をつけられる国産プラグインです。

    専用のWelcartのデザインテーマを導入して運用していく形です。

    Welcartは無料で利用することができます。

    メリット

    • 集客力の強いWordPressでカート機能を追加できる
    • 定期購入機能やダウンロード販売、クーポンの発行ができるなど無料とは思えない洗練された機能がある

    デメリット

    • WordPressは世界中に情報が公開されているためセキュリティ面の脆弱性がある
    • 足りない機能は別のプラグインで補っていく必要がある
    • プラグイン同士の互換性やWordPressのバージョンごとの動作の保証がない
    • WordPressのバージョンが大きな改変を行った際にページそのものが開かなくなる危険性がある

    おすすめの人

    SEOに強いと言われるWordPressで、集客〜商品の購買までをWelCartを利用すれば一元管理で行えるため、ブログを中心にEC展開をしたいと考えている方にはおすすめのサービス・プラグインとなります。

    また、WelCartのテーマの中にも、別のWordPressのプラグインを一部使用することができるものがあり、オリジナリティのあるページを作るにも向いています。

    カートシステム型ネットショップ

    これまで、「モール型」「ソーシャルコマース型」「オープンソース型」のネットショップを紹介しました。

    主なデメリットとして次のものがありました。

    「モール型」「ソーシャルコマース型」「オープンソース型」のデメリット
    • 各種手数料が高い
    • 決済機能が制限されている
    • オリジナリティのあるページが作りにくい
    • セキュリティ面の脆弱性がある

    こういったデメリットをすべてカバーしてしているのが「カートシステム」です。

    ネットショップのノウハウが詰められた手軽に始められるカートシステムを中心に紹介しましょう。

    カートシステム型ネットショップ
    • STORES.jp
    • BASE
    • イージーマイショップ
    • Shopify

    STORES.jp

    STORES.jp

    画像引用元:STORES.jp

     

    STORES.jpは、2008年に設立されたストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社が運営する、初心者でも簡単にネットショップを制作できるカートシステムです。

    豊富なデザインテンプレートが使用可能で、さまざまな機能・決済方法を持ち備えています。

    「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2種類が用意されており、「フリープラン」では初期費用・月額費用が無料です。

    ただし、決済手数料が5%かかります。

    項目 フリープラン スタンダードプラン
    月額料金(税込) 0円 1,980円
    年間決済手数料 5% 3.6%

    なお、「フリープラン」と「スタンダードプラン」では利用できる機能が異なります。

    「スタンダードプラン」で利用できる機能には次のものがあります。

    「スタンダードプラン」で利用できる機能
    • 独自ドメイン
    • アクセス解析機能
    • サービスロゴ非表示機能
    • 送り状CSV出力機能
    • 代引き支払い機能
    • Amazon Pay利用
    • 決済手段カスタマイズ機能

    メリット

    • ファッションコーディネートアプリ「WEAR」との連携により、WEARで登録した商品をSTORES.jpで作った自社サイトで販売することができる

    デメリット

    • デザインや機能が決められた仕様しか使用できずカスタマイズ性に欠ける

    おすすめの人

    STORES.jpは「初めはフリープランで、売れ始めたらスタンダードプランへ移行する」といったように、展開する事業に計画性を持たせて運営したい人におすすめです。

    またSNSのアカウントを立ち上げるように、簡単にページを作成できるため、手軽にネット販売をしたい方にとっても、比較的に始めやすいサービスとなっています。

    BASE

    BASE

    画像引用元:BASE

     

    2012年に設立されたBase株式会社が運営するBASEは、STORESと同様に、初心者でも簡単にネットショップを作ることができるカートシステムです。

    BASEでは、月額料金が発生するようなプランはないため、無料で利用することができます。

    ただし、各注文ごとに次のような手数料が発生します。

    かんたん決済手数料 コンビニ(Pay-easy)決済 3.6%+40円(各注文ごと)
    銀行振込決済
    クレジットカード決済
    後払い決済
    キャリア決済
    PayPal(ペイパル)決済
    サービス利用料 3%(各注文ごと)

    メリット

    • もともとのデザインテンプレートに加えHTMLの知識があれば、自らある程度カスタマイズしデザイン性のあるサイトが構築できる

    デメリット

    • 手数料が高め

    おすすめの人

    STORE’sと同じく、初期費用も月額費用も無料で展開できるため、事業に計画性を持たせて運営したい人におすすめです。

    またオリジナルTシャツなどを企画・販売までできるサービスもありますので、絵を描くのが上手い/写真を撮るのが上手、というだけで誰でもECサイトを始めることができます。

    イージーマイショップ

    イージーマイショップ

    画像引用元:イージーマイショップ

     

    イージーマイショップは、2016年に東証一部へ上場している株式会社システムリサーチ社が提供しているカートシステムです。

    「無料版」「スタンダード」「プロフェッショナル」の3つのプランがあります。

    「無料版」では月額費用をかけずにネットショップを運営できます。

    ただし、決済手数料が注文の都度に発生します。

    専用のペイメントサービス「イージーペイメント」が利用でき、「無料版」は「スタンダード」「プロフェッショナル」よりも決済手数料が高い設定となっています。

    項目 無料版 スタンダード プロフェッショナル
    初期費用 0円 3,000円(税別) 3,000円(税別)
    月額利用料 0円 2,700円(税別) 5,400円(税別)
    データディスク容量 0.1GB 3GB 10GB
    決済手数料 5.0% + 40円 3.67% + 40円 3.67% + 40円

      メリット

      • Yahoo!ショッピングへ登録されている商品をボタン一つで登録できる機能や、売れ筋Top10・おすすめ商品のランキングを自動表示できるなど売上アップにつながる機能を多く備えている

      デメリット

      • 用意されているデザインテンプレート数は少なく、色違いが多い画一的なものが多いためデザインの拡張性には劣る
      • フリープランの容量が100MB(0.1GB)しかないため、基本的には初期費用3,000円 + 月額費用2,700円の「スタンダード」プランで運営することが前提となる

      おすすめの人

      イージーマイショップは、販売する機能が初めから豊富に揃っているため、売る商品があらかじめ決まっている方におすすめです。

      また、決済手数料の都度発生する40円を考慮すると、商品価格が中~高価格帯のものを取引する場合に向いています。

      Shopify(ショッピファイ)

      Shopify

      画像引用元:Shopify

       

      ここまでは、無料でもネットショップを利用できるカートシステムについて解説しました。

      しかし、無料のサービスの場合は月額費用がかかるものに比べて手数料が高かったり、機能面に制限があります。

      そこでおすすめしたいのが、低コストで多機能なカートシステムである「Shopify(ショッピファイ)」です。

       

      Shopify(ショッピファイ)は、カナダのオタワに拠点を置く2004年にスタートしたECプラットフォームで、2017年に日本法人が設立された今日本でも勢いのある世界で一番利用されているカートシステムです。

      モール型のAmazon以外の販路を求める北米のEC事業者からShopifyは支持を得ており、「アマゾンキラー」とも呼ばれています。

      多言語・他通貨に対応しているため越境ECには最適なカートシステムであり、集客面においてもFacebookやInstagramとの強い連携を取ることができます。

      また、アプリケーション(アプリ)を追加していくプラットフォームであるため、複雑なビジネスモデルにも柔軟に対応したネットショップを構築することができることが最大の特徴です。

      Shopifyには次の3つのプランが用意されており、いずれも初期費用は無料です。

      項目 ベーシックプラン スタンダードプラン プレミアムプラン
      月額料金 29ドル 79ドル 299ドル
      スタッフアカウント数 2 5 15
      商品登録可能数 無制限 無制限 無制限

      メリット

      • 多言語対応の画面を構築できる
      • 各国の通貨に対応できる
      • 出荷業務を自動化できる
      • アプリを使用すればサイトを自由自在にカスタマイズできる

      デメリット

      • 完全無料でネットショップ運営を始めることはできない

      おすすめの人

      • 越境ECサイトを独自で制作したい人
      • ビジネスを本格的にECで展開したい人
      • 複雑なビジネスモデルを持っており一から外注しないといけないと思っている人

      まとめ

      ネットショップは誰でも簡単に、さまざまなツールを利用して開設することができます。

      それぞれのネットショップにはメリット・デメリットがありますが、「カートシステム」がその中でも構築していくには優れています。

      その中でも、最後に紹介した「Shopify」はプラグインのように導入できるアプリケーションが2,000以上もあるため、ネットショップを制作する際の柔軟性がとても高いです。

      無料期間が14日間あるため、その間に十分機能の研究をすることができます。

      ぜひ、気軽にトライアルしてみてみてください。

      Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。