ECサイトを運営していく中で、お客さんからの問い合わせは必ずあります。それに、新たなリードをフォームから獲得できるため、準備していないと何も情報を入手できません。
また、問い合わせをしたいお客さんはフォームがなければ困ってしまいます。それが元で、サービスが悪いともなりかねません。そこで今回は、Shopifyにおける問い合わせフォームの設置方法と、おすすめのアプリを紹介します。
Shopify(ショッピファイ)で問い合わせフォームを設置する方法
Shopify(ショッピファイ)のストアに問い合わせフォームを設置する場合、テーマによって追加できないと思われている方もいるかもしれませんね。しかし、すべてのShopifyテーマで制作したページに適用できるお問い合せフォームが組み込まれています。
設置する流れは次のとおりです。それぞれどんなことをするかについて紹介していきましょう。
- ページを追加する
- タイトルを入力する
- テンプレートで「page contact」を選択する
ステップ①:ページを追加する
Shopifyの管理画面の「オンラインストア」にある「ページ」から「ページを追加」を選択してください。ここでページの詳細を決めます。
ステップ②:タイトルを入力する
続いて、「タイトル」には、例えば「Contact Us」や「お問い合わせ」などを入力してください。
「コンテンツ」には、問い合わせフォーム上部に掲載されるテキストを入力します。例えば、「お問い合わせはこちらから」「問い合わせ後、1日以内にご連絡します」など、問い合わせフォームの案内文を記入してください。
ステップ③:テンプレートで「page contact」を選択する
最後にテンプレートのドロップダウンメニューから「page contact」を選択すると、問い合わせフォームのテンプレートがコンテンツに挿入されます。そして、最後に「保存」をすれば完成です。
この流れで問い合わせフォームを誰でも作れます。
おすすめの問い合わせフォームアプリ
先ほどご紹介した問い合わせフォームの設置方法は、あくまでもデフォルトのものです。そのため、もっとカスタマイズしたい場合は、アプリの利用をおすすめします。
しかし、問い合わせフォームアプリも多数あり、どれを使うか悩んでしまうでしょう。そこで、おすすめのアプリを紹介します。今回紹介するアプリは次のとおりです。
- Contact Form
- Improved Contact Form
- Wholesale + Ambassador Forms
- Form Builder
- Contact Us Form with Captcha
- Easy Contact Form
Contact Form – Contact Us Form
画像引用元:Contact Form
Contact Form – Contact Us Formは、フォームフィールドや色、背景、メールテンプレートなどを大幅にカスタマイズしたお問い合わせフォームを作成可能なアプリです。月額費用は無料から12.99ドルまであり、無料の場合は月間30件まで、その他自動応答やデザイン変更などの機能も制限されています。ドラッグアンドドロップでカスタマイズができ、どんなテーマにもマッチするフォームデザインが可能なことが大きな特徴です。
Improved Contact Form
画像引用元:Improved Contact Form
Improved Contact Formは、ポップアップでコンタクトフォームを出すため、どのページからでも質問したいときに使えて便利です。月額費用は無料から29ドルまで、3つのプランが用意されています。
テーマを編集したり、有料サービスに登録したりせずに、お客さんや訪問者からメッセージを取得できます。問い合わせのメッセージは既存のメールで確認できるため、わざわざサイトにログインする必要はありません。
Wholesale + Ambassador Forms
画像引用元:Wholesale + Ambassador Forms
Wholesale + Ambassador Formsは、問い合わせフォームだけでなく、評価とレビューや卸売価格と見積もりフォームなどを追加できるアプリです。月額費用は無料から79.99ドルまで4つのプランが準備されています。
大手企業のECストアでも利用されている問い合わせフォームアプリで、多数の機能が備わっていることが特徴です。自動メール通知やGoogleスプレッドシートと同期して、リアルタイムで問い合わせ内容を収集し、分析できるなど、マーケティングにも活用できるでしょう。
Form Builder
画像引用元:Form Builder
Form Builderは、お礼メールや内容の確認レスポンスなどを自動化できるアプリです。さまざまなタイプのフォームをカスタマイズして作成可能です。月額費用は、無料から79.99ドルまで4つのプランがあります。
問い合わせフォームをMailChimpに同期し、獲得した電子メールからマーケティング活動を可能とするアプリです。問い合わせフォームを作るだけでなく、新規リードとナーチャリングもできるため、売上アップを考えている方は、検討すると良いでしょう。
Contact Us Form with Captcha
画像引用元:Contact Us Form with Captcha
Contact Us Form with Captchaは、お問い合わせフォームにGoogle CAPTCHAを追加でき、デザインに凝ったコンタクトフォームが簡単に作れるアプリです。月額費用は、無料と9.99ドルの2プランがあります。日本語にも対応しており、安心して利用できます。
また、フォームの埋め込みやお礼メッセージのカスタマイズ、受信内容の保存などの機能が備わっており、少しカスタマイズした問い合わせフォームを構築したい場合、非常に便利です。
Easy Contact Form
画像引用元:Easy Contact Form
Easy Contact Formは、スタイリッシュな問い合わせフォームを作りたい場合におすすめしたいアプリです。月額費用は、12.99ドルから79.99ドルまでの3プランが準備されています。
ブランドを強調する背景画像を追加し、問い合わせフォームまでカスタマイズ可能です。そして、問い合わせフォームをWebサイトに埋め込み、レスポンシブ対応もできるため、スマートフォンからでも受け付けられます。30日間の無料トライアルがあるため、興味がある方は試してみると良いでしょう。
問い合わせフォームで必要な項目
入力項目の多い問い合わせフォームは、面倒と思われてしまい敬遠されるでしょう。これでは、せっかく準備しても意味がありません。
また、問い合わせフォームからリードも取れるため、入力してもらった方が後々の販売につなげやすいので、なるべくならば入力してもらいやすい問い合わせフォームにすると良いでしょう。そこで、ここでは問合せフォームに必要な項目を紹介していきます。
- 法人・個人名
- 連絡先
- 問い合わせ内容
法人・個人名
法人や個人名は、問い合わせフォームで必須項目です。これがなければ、誰から問い合わせが来たかもわかりませんし、折り返しの返信もできません。
連絡先
連絡先がないと、どのように問い合わせ内容を返信すれば良いかがわかりません。しかし、連絡先でも電話番号を入力することに、抵抗を持つ人もいます。そのため、メールアドレスの方が良いでしょう。
また、メールアドレスを入手できると、すぐ発注をしなかった人に対してメールマガジンなどの定期的なニュースを配信し、自分たちのストアのファンになってもらうナーチャリング活動もできます。
問い合わせ内容
問い合わせ内容の項目がなくては、何を聞きたいのか、どんなことを知りたいかがわかりません。また、これがなくては答えることもできませんよね。必ず問い合わせフォームに用意する項目と言えるでしょう。
問い合わせフォームを利用するメリット
問い合わせフォームを利用しなくても、電話番号やメールアドレスを掲載しておけば良いと考える人もいるかもしれません。しかし、フォームを利用するメリットはあります。具体的には次のとおりです。
- メールアドレスの開示が不要
- 対応を自動化
- 利用者情報の取得
メリット①:メールアドレスの開示が不要
メールアドレスが開示されていると、問い合わせとは関係のない営業メールなどが送られてくる可能性もあります。メールアドレスがわかれば簡単にメールを送れるため、迷惑メールが増えるでしょう。その対応だけでも時間を取られてしまいますし、面倒ですよね。しかし、問い合わせフォームを使えばその心配がなくなります。
また、問い合わせをしたい人にとっても、フォームの方が入力が簡単です。メールだと必要情報(法人・個人名、連絡先、問い合わせ内容など)を漏れなく記載しなければならず、手間がかかります。しかし、フォームは入力項目と場所が指定されているため、お客さんにとっても使い勝手が良いのです。
メリット②:対応を自動化できる
問い合わせフォームを利用すれば、返信も自動化できるため、常にチェックしている必要はありません。特に、問い合わせを受け付けたことを知らせる「お礼メール」は、問い合わせごとに対応していたら、工数ばかり掛かってしまいます。一方で、返事がなければお客さんは受け付けてもらえたかがわかりませんし、対応が良くないと感じる人もいるでしょう。
そんなときに問い合わせフォームを活用し、自動返信できればそんな心配をなくせます。自分たちの仕事を効率良く進めるためにも、問い合わせフォームの利用を考えるべきでしょう。
メリット③:利用者の情報を取得できる
問い合わせフォームで送られた内容は、すべてデータとして保管できます。利用者の情報を取得できるため、どんな人がどのようなことを聞いてきたのかから、今後のビジネス展開などのヒントになることが見つかるかもしれません。
また、利用者の情報を入手できることから、例えば入手したメールアドレスに定期的なメールマガジンを送り、新製品やキャンペーンの情報を告知することも可能です。売上アップの施策として利用者の情報は使えます。そのため、問い合わせフォームを設置して情報を集めることは大切です。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)の問い合わせフォームについて解説しました。すべてのテーマにデフォルトとして備わっていますが、自分たちのやりたいようにカスタマイズするには、アプリを利用すると良いでしょう。機能は制限されますが、無料のものもありますし、有償になれば便利に使えるものばかりです。
ただ問い合わせしてもらうためではなく、新しい顧客を作るためにもフォームを活用すると良いでしょう。せっかく個人情報を入力してもらうので、その情報を活かさない理由はありません。ぜひShopifyのストアでも、問い合わせフォームを使ってみてください。
Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。