「Shopify(ショッピファイ)で独自ドメインと同じメールアドレスを設定したい」「ただ、独自ドメインメールアドレスを設定する手順がわからない……」Shopify運営をする際、メールアドレスの設定でお悩みを抱えることも多いのではないでしょうか?
Shopifyストアの開設時、多くの場合は「****.myshopify.com」という初期ドメインではなく、独自ドメインに切り替えを行うでしょう。顧客からの問い合わせや発注などの連絡にておいても、信頼性の高い独自ドメインと同じメールアドレスを使用したいものです。
しかし、メールアドレスの設定をしようにも具体的な手順がわからず、断念してしまうケースも少なくありません。そこで今回は、Shopifyで独自ドメインと同じメールアドレスを設定する方法について解説します。
おすすめのメールホスティングサービスについても紹介しているため、現在メールアドレスの設定を検討中の場合はぜひご参照ください。
Contents
独自ドメインと同じメールアドレスを設定するメリット
独自ドメインと同じメールアドレスを設定するメリットは次のとおりです。まずは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
- ユーザーの安心感につながる
- 迷惑メール設定などによる未読を回避できる
- 用途に合わせて複数のアドレスを作成できる
ユーザーの安心感につながる
Yahoo!(ヤフー)やGmailなどのフリーメールアドレスで運営していた場合、ユーザーによっては不信感を抱く可能性があります。メールアドレスとECサイトを関連付ける要素がないことで、「実在するブランドではないのか」「詐欺ではないのか」といった不安がよぎってしまう人も存在するためです。
独自ドメインの文字列と同じメールアドレスで統一されていれば、ストアのオリジナリティやブランド力が担保され、よりユーザーが安心して商品購入が進められます。
迷惑メール設定などによる未読を回避できる
フリーメールアドレスでメールを送信した場合、ユーザー側の設定によっては「迷惑メール」に入ってしまう可能性があります。迷惑メールに振り分けられてしまえば、ユーザーがストアからの連絡に気づかなかったり、ストアに対して不信感を抱かせてしまったりといった問題が生じるでしょう。
商品を検討中のユーザーでも、迷惑メール設定によって購入まで至らず、せっかくの機会を逃してしまいます。
しかし、独自ドメインと同じメールアドレスを使用すれば、迷惑メールアドレスだと判断されることはほとんどありません。ユーザーへのメール到達率も向上し、スムーズなやり取りが可能になります。
用途に合わせて複数のアドレスを作成できる
契約するメールホスティングサービスやサーバーなどの仕様によって異なりますが、独自ドメインと同じメールアドレスであれば複数個を無制限で作成できるようになります。
たとえば、ユーザーからのお問い合わせ用や運送業者とのやり取り用や営業用など、用途に合わせて複数個のメールアドレスが作成できます。事業規模の大きいストアであれば、スタッフごとにメールアドレスを作成して割り当てることも可能です。
独自ドメインと同じメールアドレスの設定方法
Shopifyストアで独自ドメインと同じメールアドレスを設定する場合、運営中の別サーバーや、取得ドメインの管理会社のメールサービスを使用するのが一般的です。ここでは、独自ドメインと同じメールアドレスの設定方法について詳しくみていきましょう。
今回は、「お名前.com」で取得した独自ドメインをShopifyに移管した状態で、同じ会社メールサービスの「お名前メール」を使用していきます。メールサービスやドメイン管理会社を変更した場合でも、基本的な手順は共通するのでぜひ参考にしてください。
ステップ1:メールサーバーの契約
はじめに、使用するメールサービスの契約を行いましょう。お名前.comの管理画面にログインし、メニューバーの「ドメイン」の中から「利用ドメイン一覧」をクリックします。
すると以下のように、お名前.comで取得した独自ドメインが一覧で表示されるため、Shopifyストアに接続したドメインを探しましょう。ドメインの横にあるメニューバーを右にスクロールすると、お名前メールという項目の「申し込み」があるので、それをクリックします。
次に、支払い方法等の選択画面に移行します。ネームサーバーを「変更しない」のまま、クレジットカード情報などを入力し、画面右上の「申し込み」を選択します。手続きを完了させれば、以上でメールサービスの契約は終了です。
ステップ2:DNS設定にMXレコードを設定
続いては、DNS設定でMXレコードの設定を行います。
MXレコードとは、独自ドメインで使用するメールサーバーを指定するためのDNS設定のことを指します。MXレコードを設定することで、Shopifyストアに接続中の独自ドメインで同じメールアドレスが使用可能になります。
お名前メール契約後、再び「ドメイン」から「利用ドメイン一覧」を開きます。すると、お名前メールを契約した独自ドメインのお名前メールが、「お申込み」から「ログイン」へ変化しているので、それをクリックしてサーバー管理画面に移行しましょう。(また、お名前メールの管理画面は、お名前.comのTOPメニューにある「お名前メール」からも移行可能です。)
サーバーのコントローンパネルのサービス設定から「サーバー情報」をクリックします。
メールサービスのサーバー情報が表示されるため、そこの数字を覚えましょう。のちにMXレコードの設定で使用します。
再びお名前.comの管理TOP画面から「ドメイン>利用ドメイン一覧」をクリックし、Shopifyストアに接続中のドメインのDNSレコード「変更」を選択しましょう。
次の画面が表示されたら、そのまま「次へ」をクリックします。
画面を下にスクロールし、「DNSレコード設定を利用する」を選択します。
下記画面からMXレコードの設定を行います。赤線で囲んだ箇所に、次のような項目を入力していきましょう。
- TYPE:「MX」を選択
- VALUE:契約したメールサービスのサーバー情報をもとに、アドレスを指定(今回は先ほどの数字が「22」だったため、「mx22.gmoserver.jp」と入れます。)
他の変更は加えずに右端の「追加」をクリックし、「確認画面へ進む」を選択します。「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」をチェックせず、手続きを進めれば、以上でMXレコードの設定は完了です。
ステップ3:メールアドレスの作成
最後に、メールサービスでオリジナルのメールアドレスを作成していきます。
お名前.comの管理画面から「お名前メール」の管理画面にログインしましょう。コントロールパネルでは、「メールアカウント」をクリックします。
以下の画面が表示されるため、「新規作成」をクリックします。
任意のメールアドレスを登録します。これで、Shopifyに接続した独自ドメインでメールアドレスが一つ使用可能になります。
後に、お名前メールのサーバー情報の「SMTPサーバー」と「POPサーバー」、作成した新規メールアドレスを任意のメールソフトに設定しましょう。
それぞれのメールソフトへの設定方法は、ドメイン管理会社のホームページなどで詳しく表示されているため、その内容に合わせて設定を進めます(お名前.comの場合はヘルプサポートのページで各メールソフトへの設定方法が記載されています)。
以上で、Shopifyに接続した独自ドメインと同じメールアドレスで送受信ができるようになります。
おすすめのメールホスティングサービス
Shopifyストアで独自ドメインと同じメールアドレスを設定する場合、別途でメールホスティングサービスと契約する必要があります。
最適なメールホスティングサービスは、Shopifyストアの運営環境によっても異なります。下記のおすすめサービスを参照して、状況に合わせて最適な選定を行いましょう。
運用中の各種レンタルサーバー
既にWebサイトをShopify以外のレンタルサーバーで運営しているケースも少なくありません。その場合は、利用中のサーバーのメールサービスを活用するのがおすすめです。
サーバーを所有していれば、別途料金をかけずに無料でメールサービスを使用することができます。新たにメールホスティングサービスと契約する必要がないため、複数の管理画面をチェックする手間もかかりません。
たとえば、「Xserver」のような認知度の高い代表的なレンタルサーバーであれば安全性も担保され、Webサイト運用を含めたサポートも活用可能です。
取得ドメインのメールサービス
「お名前メール」や「ムームーメール」など、それぞれのドメイン管理会社ではメールの運用に特化したサービスを提供しています。そうしたドメイン管理会社のメールサービスを利用するのもおすすめです。
基本的な機能だけで十分の場合は、毎月80円~550円程度の少額から利用できるため、個人運営のストアにも気軽に導入が行えます。また、他にWebサイトを運用せず、独自ドメインのメールサービスのみ利用したい方であれば、ドメインとメールの運用管理を一元化することも可能です。
Google Workspace
Google Workspaceとは、Googleが提供する組織向けのアプリケーションセット。独自ドメインを利用したメール機能をはじめ、カレンダーやドライブ、ドキュメントなどの幅広いGoogleサービスを組織間で連携し、共有することができます。
ShopifyにGoogle Workspaceを導入できれば、メールサービス以外の商品写真やテキストデータまで、アプリケーションで一元管理が行えます。1アカウントにつき毎月680円と低コストのため、個人から企業まで幅広い規模に対応可能です。
Google広告の運用や業務で使用するスプレットシートなど、組織間で管理したい場合には特におすすめといえるでしょう。
Zoho Mail
Zoho Mailとは、ゾーホージャパン株式会社が運営しているメールアドレス管理に特化したサービスです。
Zoho Mailの大きな特徴は、ビジネスシーンや顧客管理などのシステムとの連携が可能なことです。「Zoho CRM」という顧客管理ツールと連携することで、紐づいたユーザー情報をもとに、過去のメール記録や発注等のタスク管理まで行えます。
スマホやPCの専用アプリケーションから簡単に利用できるため、テレワーク中の業務管理にも最適です。毎月120円~と低コストである点も魅力的です。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)で独自ドメインと同じメールアドレスを設定する方法について紹介しました。
Shopifyストア運営者の殆どは、ブランド名や企業名に合わせた独自ドメインを使用しているでしょう。独自ドメインと同じ文字列のメールアドレスを設定できれば、ストアのブランド力やオリジナリティ強化、安全性の保証といったさまざまなメリットを獲得できます。当記事の内容を参考に、安心かつ安全なメールアドレスの運用を行いましょう。
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