「Shopifyで予約システムを導入する方法は?」「予約システムアプリBookThatAppの設定手順が知りたい」Shopifyストアを構築中、上記のようなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
Shopify(ショッピファイ)では、通常の商品だけではなく、美容室や宿泊サービスなどの予約サービスを販売することができます。ただ、予約システムを導入する具体的な方法やアプリケーションがわからず、構築がストップしているケースも珍しくありません。
今回は、Shopifyで予約システムを導入する方法やメリットについて詳しく解説します。おすすめアプリ「BookThatApp」の設定手順についても紹介しているので、現在予約システムの導入を検討中の方はぜひご参照ください。
Contents
予約システムが必要なサービスとは
Shopify(ショッピファイ)に予約システムを導入すれば、体験型のサービスやレンタルサービスなどもインターネット上で販売することが可能です。たとえば、下記のようなサービスを運営中の場合は、Shopifyで予約システムが有効活用できます。
- ホテルや旅館などの宿泊予約
- ゴルフスクールや絵画教室などのレッスン予約
- 美容室やネイルサロンなどの予約
- 機材や楽器などのレンタル予約
- 旅行や飲食などのサービス予約
Shopifyであれば、予約システムが必要な事業やサービス全般の構築が行えます。クーポンや割引など、顧客へのサービス向上へとつながる要素も簡単に設定できるため、より高い満足感を提供することが可能です。
Shopify(ショッピファイ)に予約システムを導入するメリット
続いて、Shopify(ショッピファイ)に予約システムを導入するメリットについて詳しく解説します。
- 見込み顧客の離脱を防げる
- 空き状況をいつでもチェックできる
- 予約管理を一元化・効率化できる
見込み顧客の離脱を防げる
予約システムの導入により、24時間自動で顧客からの予約対応が可能です。
もし電話やメールでの予約対応のみだった場合、事業者の時間が空いていないときに予約が入ってしまうと、早急な対応が行えません。対応が遅れてしまえば見込み顧客の熱量は途絶え、最悪の場合はキャンセル手続きされてしまう可能性も高くなります。
しかし、Shopifyに予約システムを導入すれば、離脱の危険性があった見込み顧客を離さず予約完了まで誘導することが可能です。
空き状況をいつでもチェックできる
予約システムでは、Shopifyストア上でリアルタイムに予約状況の更新が行われます。
運営者側は予約システムの管理画面からいつでも現状のスケジュールを把握できるため、他の手段からの予約が入った場合でも、時間帯の重複を回避してスムーズに調節が可能です。
予約管理を一元化・効率化できる
これまで電話やメール、LINEなどさまざまなツールから予約対応を行い、スケジュール管理が複雑化しているケースも珍しくありません。一度処理を間違えてしまうと、それを基点に予約の重複や空き時間の埋め忘れといったミスが多発していきます。
しかし、予約システムからすべての予約管理を行うようにすれば、複数のツールから予約状況を確認する必要もなく、スムーズな対応が可能です。予約システムに一元化することで対応速度も向上し、より効率良く業務を展開できます。
Shopify予約システムアプリ「BookThatApp」とは
Shopifyに予約システムを導入する手段として最もおすすめなのは、「BookThatApp」の活用です。
「BookThatApp」とは、ストア上のカレンダーを用いて日時予約の管理が行えるShopifyのアプリケーション。予約型の無形商品であれば、ジャンルを問わず全てのサイトに応用可能です。予約システムの構築には、本来複雑なシステムが必要ですが、「BookThatApp」であれば初心者の人でも思い通りの制作が可能です。
以下では「BookThatApp」基本情報や料金プランなどについて詳しくみていきましょう。
BookThatAppの基本情報・機能
「BookThatApp」の基本的な機能は次のとおりです。
- 24時間365日いつでも予約対応できる
- 予約受注やキャンセルなどがリアルタイムで反映される
- Shopfyサイトのどこにでも「今すぐ予約」ボタンを配置できる
- 電子メールとSMSにリマインダーが送信できる
- 日次・週次・月次で予定を管理できる
- モバイル(レスポンシブ)デザインに対応している
- 殆どのShopifyテーマとの互換性あり
- 開店時間、予約可能数などのカスタマイズができる
- Googleカレンダーとの連携できる
最も魅力的なポイントは、24時間365日いつでも予約対応が可能になる点です。顧客の予約やキャンセルなどの更新は、すべてリアルタイムでカレンダーに反映されます。
カレンダーを確認すれば一目で現在の予約状況が把握できるため、予約の重複や無駄な空き時間などのトラブルも生じません。予定を区別する色分け機能も備わっており、短期から長期にかけてのスケジュール管理も気軽に行えます。
また、他の予約システムアプリと比較して、自由に幅広いカスタマイズができる点も大きな特徴です。新商品販売やイベントなどを定期的に実施する人であれば、電子メールとSMSに告知リマインダーを送ることも可能です。
料金プラン
「BookThatApp」の料金プランには、次の3つが用意されています。
プランの大きな違いは、予約可能な上限数です。無料プランでは最大10件までしか予約を受け付けることができませんが、有料プランからは無制限となっています。
基本的に無料プランは試験的に導入して、続けて利用したい場合は有料プランで本格稼働させるという流れになります。
利用上の注意点
「BookThatApp」は、Shopifyの予約システムアプリとして、特に充実したサービスや機能を備えています。しかし、実際に利用する際には、次のような点を念頭に入れておきましょう。
- アプリの管理画面が英語対応になっている
- 日本円でも、価格は小数点以下2桁まで表示される
Shopifyアプリの全体的な特徴といえますが、まだ日本語に対応していないサービスも少なくありません。管理画面は基本的に英語対応となっていますが、慣れれば問題なく作業は行えます。
また、海外製アプリということもあって、価格もドル表記を標準としています。日本円にはない小数点以下の数字も価格に表示されてしまう点は、念頭に入れておきましょう。たとえば、価格が1,500円の場合、\1,500.00という表記になります。
BookThatAppの設定手順
続いては「BookThatApp」の設定手順について解説します。ここでは例として、美容室の予約サイトを構築するケースを解説します。
- アプリインストール
- 予約内容を商品として登録
- サービス内容の登録
- カレンダーデザインを登録
- ラベルの設定
- その他の設定
- Shopfyサイトから表示を確認
STEP0:アプリインストール
まずは「BookThatApp」をShopifyの公式ストアからインストールしましょう。BookThatAppのアプリ画面から「アプリを追加する」をクリックします。
Shopify管理画面に以下のインストール画面が表示されるため、内容を確認して最下部にある「アプリをインストール」をクリックしましょう。
下記のようなアプリ管理画面に移行すれば、BookThatAppのインストールは無事完了です。
STEP1:予約内容を商品として登録
アプリ設定をする前に、予約対応したいサービス内容を商品として登録します。今回は、「パーマ」や「カット」、「トリートメント」、「カラー」などのサンプルを商品登録しています。まだ登録が済んでいない場合は、Shopify管理画面の「商品管理」から、「商品を追加する」を選択し、新規で登録を行いましょう。
商品登録の際には、必ず「在庫を追跡する」のチェックマークを外しておきましょう。在庫追跡があると、注文時に1つずつ在庫が減っていくので、予約開始後すぐに売切れ表記へ切り替わってしまいます。
STEP2:サービス内容の登録
続いては、Shopifyに登録した商品をBookThatAppにサービスとして登録していきます。最初にアプリ管理画面に表示された下記の項目から、導入したい予約システムの種類を選択します。
- Appointments:美容室やサロン等の予約
- Activity/Tour/Experiences:ツアーやレッスンなどの予約
- Classes:教室、スクールなどのクラスの予約
- Courses:教室、スクールなどのコースの予約
- Products:商品販売予約
美容室の予約サイトの場合は、一番上の「Appointments」を選び、「Next」ボタンをクリックしましょう。
次に下記の項目が表示されるため、「Import form Shopify」を選択し、「Next」ボタンをクリックします。
- 「Create new service」:新規で商品を追加する
- 「Import form Shopify」:Shopifyに登録済みの商品を追加する
すると、Shopifyに登録した商品が一覧で表示されます。一つずつサービス登録を行うため、任意で商品を一つ選択し、「Comfirm」をクリックしましょう。
次に、以下の画面で選択した商品のサービス内容を各項目に分けて設定します。設定する項目について、以下で詳しく解説していきましょう。
Product(商品のタイトル)
Productは、商品名とハンドル(URL末尾)の設定です。こちらはあらかじめShopifyに登録してあるため、基本的には変更不要です。
Capacity(一度に予約できる数の設定)
Capacitiyでは、一度に予約できるサービスの数を設定します。たとえば、Basicが「Product」、「Capacityが「1」の場合、一度に1回しか予約できないという設定になります。
従業員の指名別に予約を取りたい場合は、「Variant」で従業員のバリエーションを人数分作成し、一人ひとりで受け付けることも可能です。
Duration(サービスにかかる時間)
Durationでは、サービス提供に必要な時間の設定を行います。Basisを「Product」、Durationを「1Hours」にした場合、サービス提供は1時間ということになります。Capacityと同様に、従業員ごとのバリエーションで時間設定も可能です。
Lead/Lag Times(次の予約までに必要な時間や準備期間)
Lead Timeでは、次の予約までにかかる時間や日数の設定が可能です。たとえば、Lead Timeを「30minutes」とした場合、予約と予約までの空き時間に30分は必要という設定になります。
Lag Timeでは、準備にかかる時間や日付の設定が行えます。たとえば、Lag Timeを「1Days」とした場合、予約日よりも1日分の準備期間が必要という意味になります(12月1日で予約が入ると、1日空けた12月2日までを期間として確保します)。
Variants(バリエーションの表示・非表示)
Variantsでは、サービスのバリエーションの設定が行えます。バリエーションをいくつか登録すると、それが一覧で表示されるようになります。「Hide」を選択すると、選択したサービスバリエーションが予約された際に、予約フォームを非表示にすることが可能です。
Locations(サービスを利用する場所)
Locationsは、サービスを利用する際の場所の設定が行えます。基本的には設定の必要はありませんが、もし複数の場所でサービス提供をしていた場合は、それぞれの場所の情報を入力する必要があります。
Date Picker(いつから、いつまで予約可能とするのか)
Date Pickerでは、いつから、いつまで予約可能とするのかという設定が行えます。Cutoff Daysを「0」にすると当日から予約可能。Future daysが「3」にすると、当日から3日後までの日程が予約可能となります。
Calendar Settings(カレンダーの配色)
Calendar Settingsでは、カレンダーの配色設定が行えます。こちらは、後ほどカレンダーデザインの設定で細かく設定できるため、ひとまず入力はせずに進みます。
上記項目を全て設定できれば、画面下の「Save」ボタンを選択して記載内容を保存しましょう。すると、別のサービスを追加するか、このままセットアップを終了するのか、選択する項目が表示されます。
続けて全てのサービス追加を進めていきたい場合は、「Add another service」をクリック。そのままサービス登録を終了する場合は、「Finish」をクリックしましょう。
STEP3:カレンダーデザインを登録
「Customize colours」では、カレンダーのデザインや配色の設定を行います。画面右側にプレビュー画面が表示されるため、デザインを見ながら色調を整えていきましょう。
あらかじめ「Light」か「Dark」の2テーマがデフォルトとして用意されています。新たに自身でテーマを作成する場合は、「Creat」という項目から新規作成が可能です。作業が完了したら、画面下の「Next」をクリックしましょう。
STEP4:ラベルの設定
カレンダーデザインの設定が終われば、次はラベル(ページ上に表示されるテキスト)の設定を行います。下記画面のように、すべての項目が英語表記になっているため、日本人向けに1つずつ日本語への変更を行いましょう。
STEP5:その他の設定
最後に、その他の細かな設定を行っていきます。設定を変更すると、画面右側のプレビューが1回ずつ切り替わるため、デザインを把握しながら進めていきましょう。
こちらでは下記の項目のカスタマイズが可能なので、一つひとつデザインを確認しつつ、自分好みの変更を行っていきます。
- Name:カレンダーの名前
- Mode:カレンダーの種類
- Price Format:通貨表記のありなしの選択
- Time Format:時間形式の選択
- Time Slot Generation:タイムスロットの生成
- Display Time Range:時間範囲の表示
- Show Remaining Places:空き時間を表示する
- Show Booking Fields:予約フィールドを表示
- Allow Choosing Location:場所の選択を許可する
- Allow Choosing Resource:リソースの選択を許可する
- Show Timezone Helper:タイムゾーンヘルパーを表示する
- Display Location Map In Confirmation Step:確認ステップでロケーションマップを表示する
- Allow Choosing Quantity:数量の選択を許可する
- Set Minimum Quantity:最小数量を設定する
- Show Price:価格を表示
- Use Swatches:見本を使用する
設定を終えたら、画面下部の「Finish」のボタンをクリック。カレンダーが表示されれば、以上で設定は完了です。
STEP6:Shopfyサイトから表示を確認
実際にShopifyストアの商品ページから、カレンダーの表示を確認してみましょう。問題なく予約システムが登録できていれば、下記のような画面が表示されます。
そのまま商品購入を進めて、カートに入っているか、購入が決済まで進められるか、事前に確認しておきましょう。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)で予約システムを導入する方法やメリット、おすすめアプリの使用手順を紹介しました。Shopifyに予約システムを導入することで、スケジュール管理を必要とするさまざまなサービス販売が行えます。
顧客側は24時間好きなタイミングで予約可能になるため、時間が合わないなどの理由から離脱する確率も少なくなります。予約や空き状況がリアルタイムで反映され、管理上のミスも回避できます。
今回紹介したアプリ「BookThatApp」は特に利用しやすく、機能も充実している予約システムです。設定手順や導入後の管理もわかりやすいため、ご自身の提供するサービスに合わせて自由なカスタマイズを楽しみましょう。
Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有したりコンサルティングしたりすることができます。Shopifyの売り上げをアップさせるには、Shopifyの運営知識を持ったパートナーを見つけることが近道です。
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