
「Shopify(ショッピファイ)でECサイトを制作したいけど、決済手数料ってどのくらいかかるのだろう?」そういった疑問をお持ちの方は少なくありません。今回は、Shopifyの決済手数料や振込手数料、入金サイクルなどを詳細に解説します。
決済手数料はShopifyの料金プランによって変わってくるので、お得にShopifyを利用するには、どの料金プランを利用すべきかも重要です。Shopifyを少しでもコスパ良く利用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
Shopify(ショッピファイ)の決済手数料
まず、Shopify(ショッピファイ)の決済手数料について解説します。EC制作サービスを利用する際に、初期費用や月額費用に注目するだけでなく、商品が購入された際に必ず発生する決済手数料も非常に重要です。
決済手数料は次の要素によって変わってきます。
- Shopifyの料金プラン
- 決済方法
なので、決済手数料を少しでもお得に利用したい方は、Shopifyの料金プランと決済方法を検討してください。
Shopifyペイメント利用時
Shopifyペイメントは、外部決済サービスのアカウントを作る必要なく、Shopifyでオンライン決済を可能にするサービスです。Shopifyを利用するなら必ず使った方が良いです。
Shopifyペイメントが導入される前は、Shopifyアカウントとは別に自ら外部決済サービスのアカウントを作り、支払い管理も外部サービスで確認する必要がありました。そのため、現在のShopifyペイメントを利用して決済できるのは非常に簡単です。
Shopifyペイメントを利用して決済すれば、取引手数料は無料になり、クレジットカード決済の手数料のみ発生します。解説したとおり、Shopifyの料金プランと決済方法によって異なるので、下の表を確認してください。
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus |
---|---|---|---|---|
VISA・Master Card | 3.40% | 3.30% | 3.25% | 3.15% |
American Express | 3.90% | 3.85% | 3.80% | 3.75% |
JCB | 4.15% | 4.10% | 4.05% | 3.75% |
表の通り、上位プランの方が決済手数料が安くなっています。決済手数料は売上が発生した際にかかるので、売上規模によってプランを検討すると良いでしょう。
- ベーシック:月商500万円以下
- スタンダード:月商5,000万円以下
- プレミアム:月商5,000万円以上
- Shopify Plus:月商1億円以上
また、Shopifyペイメントを利用しない場合は、取引手数料も以下のように料金プランによって発生します。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus |
---|---|---|---|
2.0% | 1.0% | 0.5% | 0.15% |
取引手数料が無料で利用できて、決済管理の面倒な手間のかからないShopifyペイメントには、他にも下のようなメリットがあります。
- 取引手数料が無料になる
- 越境ECにも対応
- 決済の手間を減らせる
- 決済情報の管理が簡単
Shopifyペイメントは上記の表のとおり、対応クレジットカードが多く、日本円以外の通貨で決済も可能なので、海外向けに商品を展開する越境ECサイトに対応しています。また、決済完了までが簡単なので、面倒なカード情報や住所の入力などを簡素化できて、カゴ落ちを防いで売上を増やすことができます。
そして、外部決済サービスに登録する必要がないので、Shopifyの管理画面上で売上を管理することができ、運用コストを大幅に減らせます。
他のECカートとの比較
Shopifyペイメントを利用して、かつ上位プランに契約していれば、決済手数料を低く抑えることができると解説しました。「そもそも、Shopifyの決済手数料はお得なの?」と思う方もいるはずです。そこで、他のECサービスと決済手数料を比較したので、以下を参考にしてください。
サービス名 | 費用 |
---|---|
Shopify(ベーシックプラン) |
|
STORES.jp |
|
BASE |
|
BASEは月額費用がかからず利用できますが、決済手数料が3.6%+3%+40円なので、非常に割高です。また、STORES.jpは月額費用1,980円で利用できますが、決済手数料が3.6%とShopifyのベーシックプランよりも0.2%も高いです。
Shopifyは上位プランを利用することで最大で3.15%まで決済手数料を下げることができるため、売上規模が大きくなると想定される場合は、STORES.jpやBASEではなく、最初からShopifyを利用しておくと良いでしょう。
Shopify(ショッピファイ)の料金プラン
決済手数料は、Shopify(ショッピファイ)の料金プランによって変わると解説しました。Shopifyの料金プランは次の4種類です。
- ベーシック:月額29ドル
- スタンダード:月額79ドル
- プレミアム:月額299ドル
- Shopify Plus:月額2000ドル
解説したように、Shopifyの料金プランによって決済手数料が異なり、他にもサイト管理に参加できるアカウント数や、その他機能の利用範囲が異なります。最も売上に直結するのは決済手数料なので、売上規模が大きい場合は、月額費用が高くても、上位プランを利用するのがおすすめです。
売上が増えるほど、コストの中で月額費用が占める割合が小さくなり、決済手数料が大きくなると覚えておきましょう。
Shopify(ショッピファイ)の振込手数料
Shopify(ショッピファイ)の振込手数料は利用する決済方法によって異なります。決済方法別の振込手数料は下の表を参考にしてください。
決済方法 | 振込手数料 |
---|---|
国内発行クレジットカード | 0% |
海外発行クレジットカード | 0% |
PayPal | 0円(5万円未満は250円) |
Amazon Pay | 0円 |
携帯キャリア決済 | 0円 |
コンビニ決済 | KOMOJU:216円
Paidy:500円 |
決済方法によっては、振込手数料が発生しますが、クレジットカードやPayを利用すれば、振込手数料を無料に抑えることができます。
Shopify(ショッピファイ)の入金サイクル
Shopifyの入金サイクルを他のECサービスと比較すると、下の表のとおりです。
ECサービス名 | 入金サイクル |
---|---|
Shopify | 翌週の金曜日(最短5営業日) |
STORES.jp | 月末締め、翌月末払い |
BASE | 振込申請から10営業日 |
入金サイクルは、早ければ早いほど資金を効率良く回転させることができるため、最短5営業日で入金されるShopifyは、すぐに売上を次の仕入れに回すことができます。入金サイクルが遅いと、資金がショートして、仕入れが落ち着かずに大きな問題になってしまう危険もあるので、重要な要素です。
Shopify(ショッピファイ)で利用できる決済サービス
Shopify(ショッピファイ)で利用できる決済サービスは次のとおりです。
- Shopifyペイメント
- Shop Pay
- Apple Pay
- Google Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- Paidy翌月払い
- 携帯キャリア決済
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
このようにShopifyはあらゆる決済方法を導入することができ、それぞれ決済手数料や振込手数料が異なります。
Amazon Pay
Amazonのアカウントと連携して決済できるAmazon Payは、情報入力が簡素化されているので、カゴ落ちを防ぐことができ、Amazonユーザーを取り込める可能性もあります。
対応ブランド | 決済手数料 | 振込手数料 |
---|---|---|
VISA/MasterCard/AMEX/JCB | 4%〜4.5% | 0円 |
PayPal
PayPalは海外で多く利用されている決済サービスです。
対応ブランド | 決済手数料 | 振込手数料 |
---|---|---|
VISA/MasterCard/AMEX/JCB/銀聯 | 3.6%+40円(月額取引量で変動) | 0円(5万円未満は250円) |
KOMOJU
KOMOJUはコンビニ決済や銀行振込などを導入する際におすすめです。
対応ブランド | 決済手数料 | 振込手数料 |
---|---|---|
VISA/MasterCard
AMEX/JCB コンビニ決済 銀行振込 デジタルマネー |
3.6%
3.85% 2.75% 5.0% 12.0% |
国内:216円
海外:2,500円 |
Paidy
PaidyもKOMOJUと同様にコンビニ決済や銀行振込に対応できる方法です。
対応ブランド | 決済手数料 | 振込手数料 |
---|---|---|
コンビニ決済 銀行振込 |
3.5% | 500円 |
まとめ
Shopify(ショッピファイ)の決済手数料や料金プラン、ECサイト運営の費用面で重要ことを詳細に解説しました。これからShopifyでECサイトを制作したいと考えている方は、Shopifyの月額費用だけに注目するのではなく、決済手数料を確認してから利用することをおすすめします。
売上規模の小さいときは決済手数料はあまり売上に影響しませんが、将来的に月額費用よりも決済手数料の負担が大きくなってしまうため、解説した売上規模を参考にプランを検討してください。
これからShopifyで新しくECサイトの制作や既存のECサイトのリニューアルをお考えで、制作代行を探している方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。Shopify Guideはメディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有することができます。ShopifyでECサイトの運営を始めるなら、知識を持ったパートナーと組むことをおすすめします。