「Shopifyのサーバーは安全なの?ハッキングされない?」「Shopifyはどんなセキュリティ対策を行っている?」そんな疑問をお持ちでしょうか?
Shopify(ショッピファイ)でECサイトを構築しようと考えている方は、安全に利用できるのか?トラブルは発生しないか?など気になることでしょう。そこで、今回はShopifyの利用にサーバー契約が必要なのか、実施しているセキュリティ対策やShopifyのサーバーが優れている理由を解説していきます。
ECサイトでは顧客の住所や氏名のような個人を特定できる情報のほか、銀行口座やクレジットカード番号といった支払情報を扱うことになります。仮に悪意のあるハッカーに不正アクセスされてしまい、これらの個人情報が流出してしまえば、賠償による経済的ダメージや長期的なブランド棄損が考えられます。
不安なくShopifyでECサイトを構築するためにも、今回お伝えすることを参考に、サーバーの安全性やスペックなどを確認してください。
Contents
Shopify(ショッピファイ)の利用はサーバー契約が必要?
Shopify(ショッピファイ)はクラウド型のECサービスであり、サーバーをレンタルするシステムなので、自分でサーバーを管理する必要はありません。自分でレンタルサーバーなどの契約をする必要がないため、ECサイトを構築するのに手間がかかりません。
しかし、本格的にショップ運営を行うには独自ドメインの取得が推奨されています。ドメインとはインターネット上の住所のようなもので「htttps:〇〇.com」の「〇〇.com」部分です。
Shopifyではショップ開設時に自動的に「〇〇.myshopify.com」というドメインが付与されますが、独自ドメインといって任意のドメインを適用させると良いでしょう。Shopifyに独自ドメインを適用させるメリットは次のとおりです。
- 信用獲得&イメージアップ
- サービス移転がスムーズ
- SEO対策
ブランド名と同じキーワードを使用し、ユーザーに覚えてもらいやすいドメイン名を適用させることで、信用獲得やイメージアップが期待できます。また、独自ドメインを取得することで同じドメインを使ってメールアドレスを取得でき、顧客にメールを送信した場合でも安心してもらえます。
他にも、独自ドメインでECサイトを運営しておくことで、仮にShopifyから他のECサービスに乗り換える場合でもスムーズに移転できます。さらに、GoogleのSEO評価はドメインと結びついているため、サービスを移転したとしても評価がゼロにならずに引き継ぐことが可能です。
このようなメリットがあるので、ShopifyでECサイトを構築したら、独自ドメインを適用してみてください。
Shopify(ショッピファイ)が実施しているセキュリティ対策
安全にECサイトを運営したいと考えている方にとって、Shopify(ショッピファイ)がどんなセキュリティ対策を実施しているか気になることだと思います。
Shopifyが実施しているセキュリティ対策は次のとおりです。Shopifyは強固なセキュリティシステムによって安全に守られており、サーバーも安定的に起動しています。
- 2段階認証
- 常時SSL対策
- ホワイトハッカーが24時間監視
- PCI DSSを取得済み
2段階認証
さまざまな顧客情報を扱っているECサイトに不正アクセスされてしまうと、非常に危険です。しかし、Shopify管理画面へのログインには2段階認証が採用され、不正アクセスを防止しており安全です。
2段階認証はログインIDとパスワードだけでなく、電話番号やメールアドレスへのSMSによって2段階の認証を行うことです。従来のIDとパスワードだけでは情報が流出した際に不正アクセスを防ぎきることができません。2段階認証が採用されていることで、ログイン情報の流出に怯えることなく安心してショップ運営を行えます。
常時SSL対策
Shopifyでは常時SSLが標準装備になっています。常時SSLとは、サイトのすべてのページを「http」ではなく「https」に変更することで、ログイン情報やお問い合わせフォームなどを暗号化して守ることができます。常時SSL対策されたWebサイトは、そうでないサイトと比べて、中間者攻撃などでハッキングされる可能性を減らせます。
また、2014年にGoogleがすべてのWebサイトが常時SSL対策するべきと発表したことにより、対策されてないサイトは検索順位に悪影響を与えてしまいます。このことからも、検索からの集客を期待している方でも、Shopifyであれば安心して利用できるでしょう。
WordPressサイトなどでは自分で常時SSL化しなければなりませんが、Shopifyでは標準装備となっているため、特に面倒な設定を行う必要はありません。標準装備は独自ドメインを設定した場合でも関係なく適用されるので安心してください。
ホワイトハッカーが24時間監視
Shopifyではサイトのバグやサーバーセキュリティ上の問題を迅速に発見するために、ホワイトハッカーが24時間体制で監視しています。ホワイトハッカーとは、個人情報を盗み出す悪意のあるハッカーではなく、善良な目的でパソコンやネットワークを管理する人のことを呼びます。
このホワイトハッカーは常に不具合がないか目を凝らしているので、問題があった場合でもすぐにストア運営を再開することが可能です。
PCI DSSを取得済み
ShopifyはPCI DSSを取得し、国際的なデータセキュリティ基準を満たしています。PCI DSSは金融機関と同じレベルの強固なセキュリティ体制を構築する必要があり、国内でも限られた企業しか取得できていません。
具体的には、ShopifyはPCI DSSのレベル1を取得しており、次の6つの項目を満たしています。
- 安全なネットワークの構築と維持
- 脆弱性管理プログラムの維持
- 定期的なネットワークの監視・テスト
- カード保持者のデータ保護
- 強固なアクセス制御対策
- 情報セキュリティポリシーの維持
また、ISMS認証であるISO27001も取得し、以下の3項目を満たしています。
- 安全性:正しい情報が保存されている
- 可用性:保存された情報が効率よく取り出せる
- 機密性:限られた人しか情報にアクセスできない
以上のことから、Shopifyは高いセキュリティを確立して安全に利用できるECサービスといえるでしょう。
Shopify(ショッピファイ)のサーバーが優れている理由
Shopify(ショッピファイ)のサーバーが優れている理由は次のとおりです。
- 1分間に1万件の注文を処理できる
- CDNにより読み込みが最適化される
1分間に1万件の注文を処理できる
Shopifyのサーバーは365日24時間体制で監視されており、1分間に1万件の注文を処理できるとされています。Shopifyのようなクラウド型ECサービスを利用する上で、サーバーの安定性スペックは非常に重要です。仮にサーバーがダウンしてしまうようなECサービスを利用してしまうと、注文が処理できずに売り上げが発生しなくなってしまいます。
Shopifyのサーバーは実際の稼働状況を公開しており、万が一インシデントが発生した場合でも、すぐに通知を受け取ることができます。他にも、Shopifyにアクセスが集中した場合でも、読み込みが遅くなったり、ダウンしたりすることはありません。Shopifyでは帯域幅にトランザクション制限がなく、アクセスが急激に増えても問題ありません。
CDNにより読み込みが最適化される
ShopifyはCDNにより読み込みが最適化されており、ページの表示速度の高速化を実現しています。CDNとはコンテンツ・デリバリー・ネットワークという、分散されたサーバーネットワークのことです。分散されたサーバーを使用することにより、アクセスするユーザーに近いサーバーが応答し、ページの読み込み時間を最小限に抑えることができています。
ECサイトのページ表示が遅いと、ユーザーの購買意欲は下がってしまいます。実際に数秒の遅延だとしても、離脱率が大きく上昇するといわれています。Shopifyは月額数千円〜数万円のコストで世界有数のサーバー速度を利用できるのは非常に便利です。
まとめ
今回は、Shopify(ショッピファイ)のサーバーの安全性や実施しているセキュリティ対策、Shopifyのサーバーが優れている理由を解説しました。
Shopifyは世界175ヶ国100万以上のショップで利用されている世界最大のECサービスとして、さまざまな企業や個人のビジネスを支えています。そんなShopifyのサーバーは、不正アクセスや情報流出に対抗するために、2段階認証や常時SSL対策を実施し、ISO27001やPCI DSSを取得しています。
また、セキュリティ面だけでなくサーバーの安定性や表示速度もレベルが高く、サーバーがダウンして注文処理が行われないことや、ページ速度が原因でユーザーが離脱してしまう問題を解消しています。
ECサイトにとってサーバーのセキュリティ対策や安定性、ページ表示速度は売上に関わる非常に重要な要素なので、Shopifyのサーバーに不安がある方はこの記事を参考にしてください。
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