世界シェアNo.1を誇るオンラインストア制作のプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」。
そのシンプルで高機能な使い心地は他のプラットフォームと一線を画し、世界ではすでに開設店舗数が100万件を突破しています。
そんなShopifyの特徴の一つとして挙げられるのが、「テーマ」機能による高いデザイン性とカスタマイズ領域の広さです。
デザインテンプレートである「テーマ」を自由に選び、ストアの顔となるページデザインを思い通りにアレンジしていくことが可能となります。
この記事では、Shopify初心者の方に向けて、Shopifyから無料で提供されているテーマの内容を紹介します。
また、テーマを選ぶ際に確認必須となるポイントについても徹底解説します。
Contents
Shopify(ショッピファイ)でテーマを選ぶ際の確認事項
Shopify(ショッピファイ)のテーマは、公式でも100種類前後、非公式のものまで合わせると1,000以上の種類が用意されています。
これだけの種類があればデザインバリエーションも豊富で、どんなテイストのサイトや商材にもピッタリ合うものが見つかるでしょう。
しかし、だからといって見た目だけで選んでしまうことは絶対NGです!
どんなにおしゃれな見た目のサイトでも、あくまでECショップは買い物の場所です。
見た目を気にしすぎて、消費者が使いにくいということにでもなれば本末転倒なのです。
そこで、Shopifyでテーマを選ぶ際に必ず確認していただきたいポイントを3つ紹介します。
じっくり入念に確認したうえで、テーマ選びに取り掛かってくださいね!
- サイトの目的と必要な機能
- テーマが持つ機能
- テーマ全体のデザイン
確認項目①:サイトの目的と必要な機能
まずは、開設するサイトが達成したい目的と、その達成のために必要な機能を整理します。
次の4ポイントを検討してみましょう。
- 対象ユーザー:商品を販売する相手は誰なのか
- 販売する商品:どのような商品を販売するのか
- ストアの強み:自社の強みは何なのか
- 商品訴求方法:さまざまな商品を説明するのか、少数の商品に絞るのか
各項目を整理することで、ストアにどのような機能を持たせれば良いのかイメージが膨らみます。
また、同時にページ構成や各ページに載せる情報も書き出してみると、よりサイト構成が可視化されますよ。
この要件整理のステップを踏むことで、例えば「商品一つひとつの魅力をしっかり伝えるために、写真やズーム機能が充実し、文書量が多くてもすっきり見えるテンプレートが必要」など、具体的なテーマに求める機能が見つかるでしょう。
それを元にテーマ探しを始めることで、膨大な量のテーマをチェックする手間が削減できます。
確認項目②:テーマが持つ機能
制作するサイトに必要な機能を整理した後は、それぞれのテーマが持つ機能を細かく確認しましょう。
Shopifyのテーマはジャンルや機能によって細かく分類されていますが、カスタマイズ性が高いだけに、それぞれ持つ機能の範囲はバラバラです。
その機能をしっかり把握しなかった場合に起こり得る、3つの落とし穴についてご説明します。
1.機能不足
おしゃれなテーマを選んで、さあ設定しようと編集を開始したものの、「確認項目①」で整理した必要機能が備わっていないことにあとから気付いてしまうパターンです。
また、わざわざ必要条件として挙げていなかった機能についても不足している可能性があります。
例えば、PC版とスマートフォン版で表示する画像を変えることができず、用意していた画像では見にくいサイトになってしまうといったことがありあます。
細かな機能についてチェックすることはもちろん、PC版・スマートフォン版双方のデザインイメージをあからじめ確認しておきましょう。
2.カスタマイズが多すぎる
前項と真逆になりますが、カスタマイズ性が高い反面、編集しなければならない設定が多すぎるテーマも存在します。
細かな設定まですべて自分でセッティングする必要があると、ストア構築に余計な時間がかかってしまいますよね。
ストアオープンまでの期限が迫っている場合、また自分では細かい設定が難しいという方は、カスタマイズ性の高すぎるテーマを選ばないように注意しましょう。
3.日本語に対応していない
世界中で広く使われているだけに、厄介なのが言語設定です。
Shopifyが用意している無料テーマはすべて日本語に対応していますが、有料テーマの中には日本語に対応していないものも存在します。
特に、英語設定しかないテーマが多く英語でサイトが構築されてしまうため、文字の一つひとつを日本語に打ち変える必要があります。
非常に手間になるため、英語でのサイト構築に慣れていない方は、日本語に対応しているテーマを選択する方がベターでしょう。
確認項目③:テーマ全体のデザイン
オンラインストアに訪れる消費者の購買行動において、トップページだけで完結するというパターンは存在しません。
トップページからコレクションページ(カテゴリ毎の商品一覧)、商品詳細ページにブログページなど、購買意思を決定するまでに消費者はいくつものページ階層を行ったり来たりします。
そのため、どんなにトップページが素敵なデザインになっていても、その先のページがストア内容とマッチしていなければ購買意欲は下がってしまいます。
Shopifyでテーマを選択する際には、トップページ以外のデモ画面もしっかりチェックして、全体のデザインが最適かどうか見極めることが重要と言えるでしょう。
Shopifyのテーマ(テンプレート)を見つける方法
Shopify(ショッピファイ)のテーマを選ぶ際に確認すべき事項について押さえたら、実際にリリースされているテーマを見てみましょう。
ここからは、Shopifyテーマを探すことができる場所と、そこに用意されているテーマの特徴について紹介します。
テンプレを使用することで、プログラミングの知識がなくても綺麗なWebサイトが制作できますよ!
Shopifyテーマストア(無料)
Shopifyを利用するにあたり、最もベーシックなテーマがそろうShopifyテーマストアの無料カテゴリ。
ここには8種類のテーマが用意されており、どれもシンプルでわかりやすいと人気を集めています。
それぞれの特徴についてはこの後紹介するので、そちらもチェックしてください。
それにしても、それぞれ魅力的な特徴を持った8つのテーマを無料で使えるとは、Shopifyは太っ腹ですね。
無料の中だけに絞っても、思い通りのテーマを選ぶことができそうです。
Shopifyテーマストア(有料)
Shopifyでは、無料テーマに比べてよりデザイン性・機能性を高めた公式の有料テーマも用意されています。
金額はおおよそ$180(約19,800円)で、50種類以上の多種多様なテーマがそろっています。
どれもサイトの品質を高める十分な機能を有していますが、特に有料テーマ共通の特徴として挙げられるのが、「動的な演出が多い」こと。
ユーザーのアテンション効果を高め、よりブランドへの印象を残すことに長けていると言えるでしょう。
また、商品検索機能も充実しているため、ユーザビリティも担保されています。
有料テーマに対する支払いは初回購入時のみ、月額費用は発生しません。
長期的にテーマを利用するようであれば、より魅力的なデザイン・機能を有する有料テーマを選択することもおすすめです。
Shopifyテーマストア外のテーマ
Shopifyでは、公式にリリースされているテーマの他に、非公式のテーマを使用することも可能です。
この非公式テーマが集まるサイトとして有名なのが、「ThemeForest(テーマフォレスト)」です。
ThemeForestでは、ShopifyのほかにもWordPress(ワードプレス)などプラットフォームのテンプレートが用意されています。
Shopifyの非公式テーマは800種類以上あり、中には珍しい機能や高度な機能を有しているものも存在します。
そして、何より魅力的なのがその価格で、公式有料テーマよりもぐっとお求めやすい$16から$60(1,700円から6,500円)前後でテーマを購入することができます。
TemplateMonster
TemplateMonster(テンプレートモンスター)は、前項で紹介したThemeForestと同じく非公式のShopifyテーマを販売するサイトです。
こちらも400種類前後のテーマがラインナップされており、価格はThemeForestと公式有料テーマの間の価格帯となる$139(約15,290円)前後です。
サイトは日本語に対応していませんが、わかりやすいサイトデザインでデモ画像の確認も可能です。
販売数や評価も記載されているため、人気を集めているテーマが一目でわかりますよ。
オリジナルテーマの導入
マークアップ言語(HTML・CSS・Liquid)の知識を持つ上級者の方は、オリジナルテーマを導入してみても良いでしょう。
Shopify公式の無料テーマでシンプルなものを選び、それをベースとしてLiquidでオリジナルテーマを制作することが可能です。
時間こそかかるものの、理想をそのままサイトに落とし込んだ唯一無二のショップを構築することができます。
Shopifyのおすすめ無料テーマ
これまで紹介したように、Shopify(ショッピファイ)のテーマは無料でも必要最低限の機能をしっかり押さえており、そのデザイン性も抜群です。
そんな8つの無料テーマの特徴を、詳しく紹介していきましょう!
【デフォルト】Debut
画像引用元:Shopify
Shopifyで最初からダウンロードされているDebut。
非常にシンプルでわかりやすいため、初心者の方はこのテーマから使い方を試してみると良いでしょう。
カスタマイズなしでもデザインが洗練されていることも嬉しいポイントです。
- スライドショー
- 予測検索
- お客様の声
- プロモーションバナー
【人気】Brooklyn
画像引用元:Shopify
Shopifyの中でも、特に人気のテーマであるBrooklyn。
元々はアパレルブランドのために制作されましたが、そのデザイン性の高さからショップのジャンルを問わず利用者の多いテーマです。
「Classic」「Playful」の2種類からスタイルを選択することができ、サイズ展開の一覧化などファッション系サイトに求められる機能も多く有しています。
- ヘッダーのスライドショー
- 動的な商品紹介
- スライドアウトカート
【汎用性高い】Simple
画像引用元:Shopify
汎用性の高さが特徴のSimple。
クリーンでミニマルなデザインで、商品数の多いショップでもすっきり見せることが可能です。
どんな業種でも使い易く、モバイル優先のレスポンシブデザインも魅力です。
- サイドバーメニュー
- 商品ズーム
- アニメーション
- 商品レコメンドなど
デザインの変更をするなら:Shogun Landing Page Builder
画像引用元:Shopify app store
テーマを細かくカスタマイズしたいときにおすすめなのが、Shopifyアプリの「Shogun Landing Page Builder」です。
ドラッグ&ドロップ式のページビルダで、マークアップ言語を使用せずともテーマのカスタマイズが可能となります。
このアプリは、提供されているすべてのテーマで利用することができます。
また、カスタマイズ対象のページはトップページをはじめ、商品ページ・ブログページ等にも対応しています。
費用は月額$39.00(約4,290円)、対応言語は英語です。
管理画面から無料テーマを追加する手順
管理画面から [オンラインストア] > [テーマ] の順に移動します。
ページ下部にある無料のテーマセクションで、[無料のテーマを探す] をクリックします。
すると、ウィンドウに無料のテーマがすべて表示されます。
任意のテーマをクリックし、その機能を読み込み使用可能なテーマスタイルをプレビューします。
追加するテーマの [追加] ボタンをクリックします。
管理画面のテーマページに、テーマが追加されます。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)のテーマについて解説しました。
ブロックのようにデザインを組み上げていくテンプレートであるShopifyのテーマは、 誰でも簡単に高品質なサイトデザインを構築できることが魅力。
複雑なプログラミングやマークアップ言語の知識は必要ありません。
非公式も含めると膨大なバリエーションを持つテーマですが、自身のECサイトで伝えたいこと・目的をしっかり整理し、ぴったりのテーマを見つけ出してください。
こちらでは、Shopifyのカスタマイズ方法を丁寧に解説しています。
併せてチェックしてみてくださいね。
Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。