
「Shopifyショップを作ったけれど、ちゃんと注文できるのかな?」「テスト注文できるみたいだけど、やり方がわからない」こんなことを思っているShopifyショップオーナーも多いのではないでしょうか?
Shopifyストアの公開前には「商品登録」「手数料や決済方法の設定」などやるべきことがいくつかありますが、設定の不備などでエラーが出る場合もあります。Shopifyショップを作った方は公開前にテスト注文をしておくと安心です。そこで今回は、Shopifyのテスト注文について詳しく解説していきます。
Contents
Shopify(ショッピファイ)でテスト注文する理由
はじめに、Shopify(ショッピファイ)でテスト注文する理由について解説します。Shopifyにおける発注からお届けまでの流れを経験する理由を押さえておきましょう。
配送設定を確認するため
まず、配送設定が正しく設定されているか確認しておく必要があります。
5,000円や10,000円など一定金額以上注文すると配送料金無料にもかかわらず有料になっていたり、送料が発生する商品とセットで注文しているのにも関わらず送料が追加されていなかったりする場合があります。こうした送料設定におけるミスを確認するためにも、「5,000円以上注文」「1,000円商品と3,999円商品をセット注文」など、複数の商品パターンでテスト注文することをおすすめします。
ショップによって送料設定は異なりますが、次のような送料設定のテストが欠かせません。
- 割引き条件は問題なく適用されているか
- 配送料金の不備はないか
- 全国一律送料になっているか
- 配送地域別の送料になっているか※離島料金など
- 送料無料設定になっているか
- 一定金額以上は送料無料になっているか
- 特定商品の送料は問題なく設定されているか
ありがちなこととしては、「配送料無料なのに配送料無料に設定されていない」など単純ミスが挙げられます。単純なケアレスミスで機会損失しないよう、しっかりと確認しておきましょう。
併せて、割引条件などを設定している場合は、希望条件で分岐できているかの漏れなく確認してください。ちなみに、Shopifyでは「重量または注文金額で配送料を変更できる」ため、こうした部分確認にもテスト注文は有効です。
メール通知を確認するため
注文後に決済完了していても、注文処理上の問題でメール通知が届かない可能性もあります。Shopifyのテスト注文は、注文した方に届くメール通知も実際に確認できるのです。
Shopifyのテスト注文で確認できる主なメール通知は次のとおりです。
- 注文確認
- 注文キャンセル
- 商品発送連絡
- 支払いエラー
メール通知は、上記にまとめた複数の内容をテスト注文で漏れなく確認しましょう。さまざまな注文方法を試しつつ、すべてのメールが正しく受信できるか確認しておくと安心です。
実際に注文して届かないメールがあるなら、メール設定に何かしらの問題があるはずです。万が一想定外のメールが送信されていた場合はすぐに修正しましょう。
修正や設定は、設定画面の【通知】から設定できます。注文の一連の流れを確認することで、予期せぬトラブルにも焦らず対応できます。
サイト内部処理を確認するため
Shopifyショップが完成しても、設定ミスでサイト内部での処理が正常にできず商品購入できない可能性もあります。上手くいかなくなる主な内部処理には次のものがあります。
- 決済処理
- 注文処理
- 配送処理
この中でも、決済処理の不備確認は重要です。Shopifyストアで商品を注文してもクレジットカードの処理が正しく行なわれない可能性もゼロではありません。テスト注文で実際に注文すると、決済サービスの挙動や問題点が確認できます。
Shopify決済方法はクレジットカードや代引き、振込などさまざまあります。それぞれの決済方法で不備がないか、しっかり確認しておきましょう。
決済方法の中で特に不具合が発生しやすいのはクレジットカード決済です。Shopifyストアでクレジットカード決済しようとすると、「クレジットカード番号が間違っています」「このカードでは決済できません」などのエラーが出るおそれがあります。
クレジットカード決済でエラーが発生する原因として、クレジットカード番号やセキュリティコードの入力間違いなど多方面で考えると良いでしょう。さらには、決済システム自体に不具合が発生している場合も考えられますし、実際に注文しないとサイト内部の処理は確認できません。
Shopifyショップを公開する前にテスト注文することで、正常に購入できるかできないか確認できます。
Shopify(ショッピファイ)におけるテスト注文の種類
続いて、Shopify(ショッピファイ)におけるテスト注文を解説していきます。今回解説するのは次の3種類です。
- Shopifyペイメント
- Bogus Gateway
- 実際のストア注文
Shopifyペイメント
Shopifyには、「Shopifyペイメント」と呼ばれるテスト注文のシステムが用意されています。具体的なテスト注文の方法を解説していきます。
手順①:【設定】⇒【決済】をクリックする
Shopifyの管理画面から【設定】⇒【決済】をクリックして進みます。
手順②:Shopifyペイメントの【管理する】をクリックする
【決済】画面内の『Shopifyペイメント』にある【管理する】をクリックします。
手順③:【テストモードを使用する】にチェックを入れる
ページ下部の【テストモード】⇒【保存】をクリックします。
注文実行
テスト注文用のカードにて決済を行いましょう。
テスト注文用のカード情報は次のとおりです。下記の情報を入力すると、テスト注文でカード決済できます。
- クレジットカード:2個以上の単語
- 有効期限:今日以降の日付
- セキュリティコード:任意の3桁数字
- カード番号:カード会社ごとのテスト番号
クレジットカード会社ごとのカード番号は次のとおりです。
- Visa:4242424242424242
- American Express:378282246310005
- JCB:3530111333300000
- Discover:6011111111111117
- Diners Club:30569309025904
- Mastercard:5555555555554444
上記の番号で作ったShopifyストアで実際に注文してみましょう。
ちなみに、決済で失敗した場合もテストできます。その際は、以下の情報で注文しましょう。
- 4242424242424241:カード番号を間違えている場合
- 4000000000000259:カードに問題がある場合
- 4000000000000002:未対応のカードを使用した場合
これ以外にも、過去の有効期限や適当なカード番号、2桁のセキュリティコードを入力した場合もエラーメッセージが表示されます。
Bogus Gateway
「Bogus Gateway」は、ビジネス目的やShopifyペイメント未対応の国に適したテスト注文です。
具体的な方法を以下で解説します。
手順①:【外部サービスプロバイダーを選択する】をクリック
Shopify管理画面から【決済】の設定画面に到達します。下にスクロールすると【外部サービスプロバイダーを選択する】があるのでクリックします。
手順②:【(for testing)Bogus Gateway】を選択する
【外部サービスプロバイダーを選択する】をクリックすると、上部に【(for testing)Bogus Gateway】の項目があるのでクリックしましょう。
手順③:【有効化する】をクリック
【(for testing)Bogus Gateway】をクリックした表示されるページの下部に、【(for testing)Bogus Gatewayを有効化する】をクリックします。そうすると、『Bogus Gateway』のテスト注文準備は完了です。
注文実行
「Shopifyペイメント」のテスト注文と同じ手順でテスト注文します。Bogus Gateway用の決済カード情報は次のとおりです。
- カード名称:Bogus Gateway
- 有効期限:今日以降の日付
- セキュリティコード:任意の3桁数字
- カード番号:パターンごとの数字
ここでのポイントは、カード名です。カード番号は次のとおりです。「Shopifyペイメント」のテスト注文とは異なり、数字は1桁です。
- 「1」:成功パターン
- 「2」:失敗パターン
- 「3」:例外パターン
実際のストア注文
実際にストアで注文して確認する方法もあります。
ストア注文では、上記で解説したテストモードは使いません。注文完了したらすぐ注文をキャンセルします。その後返金処理すれば、決済手数料もかからずにテスト注文が完了します。
詳しい手順を下記に解説します。
手順①:テスト注文に使用する決済サービスを設定
テスト注文で使用したい決済サービスを設定します。
クレジットカード決済や代引きなど決済サービスもさまざまですが、おすすめはクレジットカード決済です。理由としては、返金処理がその場で完了するためです。
手順②:実際にShopifyストアから購入する
決済サービスを決めたら、実際にお客様が注文する状況と同様にShopifyストアから商品を購入しましょう。注文が完了したら、ご自身が実際に使っているクレジットカード情報を入力して支払い手続きを行います。
この際の注意点としては、クレジットカード番号やセキュリティコードの入力間違いです。頻繫に入力間違してしまうと、Shopifyストア以外のネットショップなどでクレジットカードが一時的にロックされる可能性もあります。
実際に注文する意識で、クレジットカード番号やセキュリティコードの入力は慎重に行いましょう。
手順③:外部決済サービスにログインして代金処理確認する
外部決済サービスを使う場合には注意点が必要です。使っている外部決済サービスにログインして、代金処理が無事に進んでいることを確認しましょう。代金処理が正常に進んでいれば問題ありませんが、万が一処理が正常に進んでいない場合は決済サービス自体を確認しましょう。
手順④:できるだけ早く注文をキャンセルする
返金が進んで決済手数料の支払いを避けるために、できるだけ早く注文キャンセルを行いましょう。タイムラグで注文が進んでしまうと、決済手数料が発生してしまう可能性もあります。併せて、返金処理も忘れずに行なってください。
決済手数料が発生せず注文キャンセルできているか確認
上記の処理が完了したら、無事に決済手数料が発生せず注文キャンセルできているか確認しましょう。
実際の注文でよくあるのが決済手数料の発生です。決済手数料が発生しても気にならない方なら問題ありませんが、テスト注文は決済手数料を無駄にすることなく行いたいもの。素早い対応でテスト注文が完了するよう、事前に準備しておくと安心です。
Shopify(ショッピファイ)でテスト注文する際の注意点
最後に、Shopify(ショッピファイ)のテスト注文の際に注意すべき点をお伝えします。
- ショップ公開前にテストモードをオフにする
- ショップ公開中にはテストモードにしない
- Shopifyのテスト注文が終わった後に確認を行う
ショップ公開前にテストモードをオフにする
Shopifyショップの公開前にテストモードをオフにします。ショップ公開前に必ずShopifyペイメントのテストモードがオフになっているか確認しましょう。
ショップ公開中にはテストモードにしない
Shopifyショップを公開している状態でShopifyペイメントのテストモードを使うと、一般の顧客が注文できなくなります。テストモードを使うのは、Shopifyショップ準備中・メンテナンス中など、Shopifyショップのパスワード設定時に行いましょう。
Shopifyのテスト注文が終わった後に確認を行う
Shopifyのテスト注文が終わった後にも確認することがあります。
- テスト注文が無事反映されているかどうか
- テスト注文を発送済みにしておく
テスト注文が終わったら、ストアの管理画面でテスト注文が無事に反映されているか確認しましょう。注文管理でテスト注文商品が表示されていると、無事に反映されています。
テスト注文が無事に反映されていたら発送済み作業を試しましょう。注文をクリックすると発送や支払い状況が確認できるので、最初に支払い完了しているか確認します。
支払い済みならば商品発送に移って、保留中なら「支払いを回収する」から「支払い済みとしてマークする」をクリックします。クリックすると発送処理できます。そのまま、未発送の部分の「発送済みとしてマークする」をクリックすると完了です。
まとめ
今回はShopify(ショッピファイ)のテスト注文について詳しく解説しました。
Shopifyのテスト注文は円滑なショップ運営に欠かせません。注文方法や不具合など一連の流れを抑えておくことで、万が一のトラブルにも慌てずにしっかり対応できます。今回の記事を参考にして、購入者にストレスを与えないよう入念に準備しましょう。
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