
Shopify(ショッピファイ)は、越境ECに向いていると聞いたことがある人もいるでしょう。それは、多言語対応をしやすいことも理由の一つです。翻訳アプリが用意され、テーマも多言語対応しているものがあります。
そこで、今回はShopifyストアを翻訳する方法を中心に、翻訳の際に便利なアプリや、多言語対応しているテーマを紹介します。越境ECを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
Shopify(ショッピファイ)で制作したサイトを翻訳する方法
Shopify(ショッピファイ)で制作したサイトを翻訳するには、次の2つの方法があります。
- Shopifyの翻訳アプリを使用する
- 翻訳機能のあるShopifyテーマを使用する
Shopifyの翻訳アプリを使用する
Shopifyの特徴の一つに、機能を拡張させる多くのアプリが挙げられます。そんなアプリの中には、翻訳に特化したものがあるため、海外への展開もやりやすいECプラットフォームだと言えるでしょう。
中には、自動翻訳機能を持っているものもあり、翻訳スキルがなくてもすぐに多言語ストアを構築できてしまいます。これなら安心して利用できますね。後ほど、おすすめのアプリを紹介します。
翻訳機能のあるShopifyテーマを使用する
Shopifyのストアデザインを決定するテーマ。この中に、翻訳機能を持っているものもあります。
翻訳に対応しているテーマでは、テーマ内に多言語セレクターを使って、日本語で作成したサイトを自動で他の言語に翻訳することができます。そのため、わざわざ翻訳のためにサイトを変更する必要がありません。
Shopify(ショッピファイ)のおすすめ翻訳アプリ
それでは、Shopifyのおすすめ翻訳アプリを4つ紹介しましょう。それぞれの価格や機能、できることを詳しく解説します。
- Weglot
- Translate My Store
- langify
- LangShop
Weglot
Weglotは、初期のころからShopifyに対応しているアプリの一つです。Weglotを使えば、Shopify内にあるすべてのコンテンツの翻訳と管理が可能です。
価格
価格は、翻訳する言語数と単語数によって変わります。
プラン | 月額 | 翻訳言語数 | 単語数 |
---|---|---|---|
無料 | 無料 | 1 | 2,000 |
Starter | 9.90ユーロ | 1 | 10,000 |
Business | 19ユーロ | 3 | 50,000 |
Pro | 49ユーロ | 5 | 200,000 |
Advanced | 199ユーロ | 10 | 1,000,000 |
機能
Weglotであれば、言語を選択するだけで多言語対応が可能です。わざわざコーディングをする必要もありません。また、100以上の言語に対応しており、シンプルなインターフェースでコンテンツを簡単に翻訳できます。
Weglotのすごいところは、Shopifyのすべてのテーマとアプリに対応していることです。一部だけ対応していないこともないので、すべてのサイトで安心して利用することができます。
翻訳自体は、自動で行えますが、自分の目で確認できるため、変な言い回しがあれば自分で直すことも可能です。さらに、認定パートナーに翻訳を依頼できるため、翻訳内容に自信がなければお願いできます。
そのほかにも、カスタマイズ可能な言語切り替えスイッチャーも搭載しているため、表示場所やスタイルを自由に変更できます。SEOに準拠した翻訳が可能で、翻訳した言語において適切にインデックスされ、新規訪問者を増やせるでしょう。
できること
Weglotを使えば、Shopifyストアを簡単に多言語化できます。
インストールも簡単で、複雑な作業を必要としません。Shopifyのコンテンツを自動で検出し、翻訳したい言語に自動変換できるため、知識がなくとも多言語ストアを構築できます。
また、Weglotはサポートも充実しているので、不明点があっても質問できます。Shopifyストアを多言語化するときに、導入を検討すると良いアプリの一つです。
Translate My Store
Translate My Soreも、翻訳アプリの一つです。手動と自動、双方の翻訳機能を有しています。
価格
料金形態は次の通りです。自動翻訳の文字制限に注意してください(それぞれのプランで、ボーナスという形で翻訳文字数が20,000文字プラスされています)。
プラン | 料金 | 翻訳文字数 |
---|---|---|
Free | 無料 | 1,000 語 + 20,000語 ※CSV出入力不可 |
Basic | 9.99ドル | 20,000語 + 20,000語 |
Pro | 19.99ドル | 50,000 語 + 20,000語 |
Business | 49.99ドル | 200,000語 + 20,000語 |
Plus | 99.99ドル | 500,000語 + 20,000語 |
機能
Translate My Storeのアプリ内で手動、自動AIによる翻訳が可能です。もし手動で翻訳したければ可能なので、使い分けると良いでしょう。
また、有料版であれば翻訳をCSVでエクスポート・インポートも可能です。アプリではなく、言葉を翻訳して流し込むこともできます。
SEO対策アプリとの連携もできるため、より訪問者を増やす施策にも活用可能です。
できること
AIと手動による翻訳が可能なため、ある程度は自動翻訳し内容に納得できなければ手動で修正できます。そのため、多言語サイトの立ち上げに時間を掛けず、進めることができるでしょう。
また、無料版も用意されており、とりあえず試してみたい方にもおすすめです。
langify
langifyもストア内の言語を簡単に多言語へ切り替えられるアプリです。
価格
月額17.5ドルです。7日間の無料トライアル期間も準備されています。
機能
langifyは、無制限に複数の言語を追加できます。さらに、言語ごとにドメインを設定できるため、各言語でSEOに強いドメインを取得してそのドメインをその言語専用のものとして使うことができます。
翻訳は手動で行う必要がありますが、Webリテラシーが高くなくても使えるインターフェースなので、安心して利用できるでしょう。また、CSVで翻訳のインポート/エクスポートもできるため、翻訳を別ファイルで行ってから反映させることも可能です。
できること
langifyは、月額17.5ドルでストアを多言語化対応でき、プログラミングのスキルも必要なく、多言語対応したストアを構築可能です。また、設定画面は、言語が対応している箇所を確認できるため必要な箇所を埋めるだけで完成します。そのため、Webリテラシーが高くない人でも作業できるでしょう。
そのほかにも。翻訳後のSEO対策もできるため、海外からの新しい訪問者アップにも貢献します。ただ、自動翻訳機能はないので、その国の言葉を知っている人や、自分で翻訳した言葉を反映させたい人にしかおすすめできません。
LangShop
LangShopも翻訳アプリの一つで、一つのECサイトに複数の国・言語を対応させたいときに便利です。
価格
月額34ドルです(14日間の無料体験期間も用意されています)。
機能
LangShopは自動翻訳機能がついており、翻訳可能言語は241言語です。また、翻訳機能だけでなく、通貨切り替えも可能です。
追加できる言語や通貨は無制限なので、世界中の販売に対応できると考えてい良いでしょう。そのほかにも、手動による翻訳も可能なので、自動翻訳で意味の通じないものがあれば修正も可能です。
できること
LangShopは、月額34ドルとlangifyに比べると倍近い費用が必要ですが、翻訳に関する機能が高く、初心者におすすめです。
また、他のアプリであった言語数による制限もありません。自動翻訳機能もあるので、言語スキルがなくても利用できますし、言語ごとのSEO対策もバッチリ対応しています。
翻訳機能があるShopify(ショッピファイ)のテーマ
続いて、翻訳機能のあるShopifyテーマを2つ紹介しましょう。それぞれ翻訳に対してどのような対応をできるかも含め、解説します。
- Debut
- Brooklyn
Debut
Debutは、Shopifyに登録したときに最初からダウンロードされているテーマです。
価格
無料
機能
非常にシンプルなテーマで、機能性が高いです。構造もシンプルであるため、Shopify専用の言語である「Liquid」を大幅にカスタマイズした独自サイトを作るときも、構築しやすいテーマでしょう。
多言語セレクターのあるテーマで、日本語と英語の他に、7ヶ国語に対応しています。
- デンマーク語
- オランダ語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- ポルトガル語
- スペイン語
できること
シンプルで言語に左右されないテーマで、多くの言語に対応しており海外での販売を視野に入れている人は、利用を検討すると良いでしょう。また、主要国の言葉に関しては自動で翻訳することができのも大きなポイントです。
Brooklyn
Brooklynも、多言語セレクターを持ったテーマです。
価格
無料
機能
無料でありながら、高級感をレイアウトや配色で出しており、商品数が一つだけのストアの場合、商品を映えさせて魅力的に見せられるでしょう。Debutと同じく多言語セレクターを持っているため、海外言語への対応も可能です。
できること
「Classic」「Playful」の2種類からスタイルを選択できます。ヘッダーのスライドショーやスライドアウトカートがあり、多言語セレクターにも対応しています。そのため、動画や静止画だけでなく、翻訳した言語で世界中のユーザーにアピールできるテーマです。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)の翻訳について、翻訳アプリと対応しているテーマを紹介しました。便利なアプリがいくつもあるので、自身にあったものを選択して利用すると良いでしょう。また、自動翻訳を使えるかが大きな決め手かもしれません。
Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。