Shopifyで動画を利用

「Shopify(ショッピファイ)で動画を利用して集客を増やしたい」「動画を上手に活用した成功事例はある?」Shopifyでストア運営をする際に、動画を活用したいと思う方も多いでしょう。

ECサイトでは、基本的にテキストや画像を使用して商品説明などを行います。しかし、テキストや画像のみの場合、商品の具体的な情報が説明できなかったり、実際の使用感が伝わりづらかったりなど、ユーザーへの情報共有に不備が生じるケースも少なくありません。

動画を活用できれば、YouTubeやSNS等の連携を可能にしつつ、集客力や売上の向上にもつながります。

そこで今回は、Shopifyで動画を活用する方法について具体的に解説します。動画の埋め込み手順や、動画利用の成功事例まで紹介するので、ぜひご参照ください。

Shopify(ショッピファイ)に動画が必要な理由

Shopify(ショッピファイ)で動画を活用する場合、次のような効果が期待できます。それぞれについて解説します。

Shopifyで動画を活用するメリット
  • 実際の商品イメージを掴みやすい
  • ユーザーの不安払拭や売上向上が見込める
  • ユーザーの離脱を回避できる
  • 競合との差別化が図れる

実際の商品イメージを掴みやすいから

ECサイトのデメリットは、実際に商品を手に取れず、正確な使用感が掴めないことです。

たとえば洋服の場合、試着によって自身にフィットするかどうか確認したうえで、最適なサイズ感のものを購入したいと考えるものです。ECサイトでは、サイズ表や素材などの記載情報だけを頼りに商品を判別するため、途中で不安を感じたユーザーが購入を断念するケースも珍しくありません。

しかし、Shopifyに動画を活用することで、テキストや画像では補えない正確な情報をユーザーに伝えることが可能です。特に、次のような商品であれば、より効果的に動画を活用できます。

商品イメ―ジをまとめた動画の活用例
  • 世帯ごとの間取りに設置したインテリアの動画
  • 性別や体格別のモデルさんがアパレル商品を着る動画
  • 電化製品などの使用手順を解説した動画

動画を活用できれば、実際の使用感やサイズ感など、ユーザーにとって欠かせない情報をより端的にわかりやすく提供できます。

ユーザーの不安払拭や売上向上が見込めるから

動画を活用し商品の情報が分かりやすく伝われば、テキストや画像では把握できなかったユーザーの不安要素を払拭できます。

商品を検討中に、ECサイト内の情報から不安感を拭いきれず、購入にまで至らないケースも珍しくありません。しかし、より商品への理解に繋げられる動画を利用できれば、ユーザーの抱える問題も解消されます。

これまで購入を迷っていたユーザーも安心できるような的確なアプローチが可能です。

ユーザーの離脱を回避できるから

テキストや画像のみの場合、読み込むのが面倒な内容の説明などでは、ユーザーが途中で離脱したくなる確率が高くなってしまいます。

しかし、難解な長文においても、動画であればわかりやすく内容を噛み砕き、短くまとめることが可能です。途中で諦めて離脱してしまいがちだった商品ページでも、興味をもって最後まで視聴してくれるユーザーは増えていきます。

また、動画ではユーザーの意思とは無関係に自動再生することも可能であるため、より多くの見込み客の目を惹きつけられます。

競合との差別化が可能だから

現在ECサイト運営を行う競合は増加しており、オリジナル商品やブランドコンセプトによる差別化は難しくなっています。商品自体の個性を際立たせ集客を増やすためには、自身のブランドにしかない独自のプロモーションを展開する必要があります。

動画を活用すれば、競合との差別化がよりスムーズに行えます。新商品発売時にキャンペーン映像を流したり、ブランドのコンセプトムービーを導入したり、独自で制作した動画を活用できれば、よりユーザーの興味を惹きつけることが可能です。

Shopify(ショッピファイ)の動画活用方法

Shopify(ショッピファイ)で動画を活用する方法は、次の4パターンが挙げられます。ここからは、それぞれの活用方法について詳しく解説していきます。

Shopifyに動画を活用する方法
  • 商品紹介・AR/3Dモデル
  • 商品説明・ハウツー
  • ライブコマース
  • YoutubeやSNSからの集客

商品紹介・AR/3Dモデル

1つ目は、商品紹介用の動画です。

動画であれば、テキストや画像では説明しきれない要素や、長文になりがちな説明箇所などもユーザーへ簡単に伝えられるようになります。商品を実際に使用している状況や感覚が把握できるため、より強く購買意欲を掻き立てられます。

また、ShopifyではAR技術を駆使して、ユーザーの生活環境に合わせて商品の3Dモデルを映し出すことも可能です。たとえば、実際に住んでいる部屋をスマホで写しながら、その映像の中にインテリアなどを3Dモデルとして浮かび上がらせることで、実際に置いた際のサイズ感や雰囲気を掴むことができます。

商品説明・ハウツー

商品の使用方法や導入手順など、取り扱いに関する説明をするときにも動画が活用できます。

マニュアルというと、最後まで読むのが億劫に感じるほど、テキストのボリュームが厚くなる可能性も多いでしょう。実際に商品を使用する際の状況を撮影し動画にまとめることで、より簡単にユーザーへ情報を届けられます。

わかりやすい動画が用意されているため、ユーザーのストレスも少なくなり、購買意欲を刺激することができます。

ライブコマース

Shopifyストアにライブコマースを導入すれば、よりスムーズにユーザーの商品購入に至る動線を確保することができます。

ライブコマースとは、配信者がライブ配信上で商品を紹介することを指します。ユーザーはリアルタイムで商品に関する質問などが行えるため、よりダイレクトに購入までの不安や疑問を解消できるようになります。

近年では「Firework」のようなショート動画アプリを活用し、Shopifyとの連携しながら、ECストア内でのライブ配信が可能です。

たとえば、新商品を販売する際などインフルエンサーやサイトスタッフによってライブ配信すれば、販売開始日の前にイベントのような形で情報公開が行えます。ユーザーの交流もできるため、よりブランドを身近に感じてもらえるきっかけにもなります。

YouTubeやSNSからの集客

YouTubeといえば、2020年時点で日本国内の月間利用者数が約6,500万人以上となった、大人気の動画共有サイトです。YouTubeに自社商品やブランドに関連する動画を投稿しユーザー数を獲得できれば、そのままShopifyストアへの集客につなげることができます。

InstagramやTwitterなどの各種SNS上でも、Youtubeと同様に専門アカウントを開設しフォロワーを増やすことで、ストアへの集客が可能です。

YouTubeやSNSへの投稿では、新商品やブランドの紹介のみならず、販売商品についてのマニュアルや豆知識など、ユーザーにとって有益な情報も投稿することも大切です。自社のアピールではなく、ユーザー目線で価値ある情報提供ができれば、更にストアへの流入数も増加します。

Shopify(ショッピファイ)への動画の埋め込み手順

Shopify(ショッピファイ)に動画を埋め込むための代表的な方法には、次のようなパターンが存在します。それぞれの手順について詳しく解説していきましょう。

Shopifyへの動画埋め込みパターン
  • 自分で撮影した動画を埋め込むパターン
  • Youtube等の動画共有サイトから埋め込むパターン
  • Fireworkで動画を埋め込むパターン

自分で撮影した動画を埋め込むパターン

自分で撮影や制作をした動画をShopifyに埋め込むには、管理画面上の「ファイル」にアップロードする必要があります。

まず、Shopifyの管理画面から「設定」をクリックします。

Shopifyで自分で撮影した動画をアップロードする方法

「設定」画面の左側にあるメニューを下にスクロールすると「ファイル」という項目があるので、そちらをクリックします。

すると、下記のように画像や動画、音声などのデータファイルをアップロードする画面へ移行します。画面右側にある「ファイルをアップロード」というボタンを選択し、ストアに埋め込みたい動画のアップロードを行いましょう。

ファイルをアップロード

動画のアップロードが完了すると、それを伝えるテキストが画面下に表示されます。一覧で並ぶデータの右側にある「リンクをコピー」というボタンをクリックすると、動画ファイルを埋め込むためのURLがコピーされます。

正常にアップロードできました

次に、コピーした動画のURLを貼り付けたいページに移行しましょう。今回は、商品ページへと動画を埋め込んでいきます。

Shopify管理画面の「商品管理」から、動画を埋め込みたい商品ページを選択します。

動画を埋め込みたい商品ページを選択

商品ページにある「<>」の選択し、HTML編集欄を表示します。こちらに、さきほどアップロードした動画のURLを下記のコードに挿入し、貼り付けましょう。

<video controls=”controls” style=”max-width: 100%; height: auto;”>
<source src=”ここにURLを挿入” type=”video/mp4″ />
Your browser does not support our video.</video>

「ここにURLを挿入」の部分にURLを加えHTML欄に貼り付ければ、動画の埋め込みは完了です。

HTML欄に貼り付ければ、動画の埋め込みは完了

この方法であれば、商品ページ以外のページでも同様に埋め込みが行えます。

YouTube等の動画共有サイトから埋め込むパターン

続いては、YouTubeなどの動画共有サイトから埋め込むパターンについて紹介します。

まずは、ストアに埋め込みたい動画ページに移行します。YouTubeであれば、動画下の「共有」をクリックすると、共有先の一覧が表示されます。

YouTube動画下の「共有」をクリック

「埋め込む」をクリックし、埋め込み用のソースコードをコピーしましょう。

埋め込み用のソースコードをコピー

次に、動画を埋め込みたいShopifyストアのページに移行します。ツールエリアに動画マーク(動画を挿入ボタン)があるため、それをクリックしましょう。

動画マーク(動画を挿入ボタン)

ソースコードの埋め込み画面が表示されるので、ボックス内にさきほどコピーしたソースコードを貼り付け、「動画を挿入」をクリックします。

動画を挿入

ページに埋め込みした動画が表示されていれば、以上で動画共有サイトからの埋め込みは完了です。

動画共有サイトからの埋め込みは完了

Shopify(ショッピファイ)で動画を活用した成功事例

では、Shopify(ショッピファイ)ストアで動画を活用した成功事例を紹介しましょう。

KANAGU STORE

KANAGU STORE

KANAGU STORE」では、伝統工芸である金属装飾の雑貨やインテリアを販売しています。ECサイトの運営会社は1903年に創業し、現在では年商100億円ほども売り上げる上場企業です。

InstagramやFacebookとの連携を行い、画像や動画を活用して伝統技術の美しさを発信し、集客へとつなげています。また、金属装飾のネームプレートなどは商品購入の手順が通常と異なるため、動画を活用してわかりやすく解説しています。

ミナト電機工業株式会社

ミナト電機工業株式会社

ミナト電機工業株式会社」はミナト電機工業株式会社が運営しており、農業や園芸用品、ガレージ用品などの大型機械をメインに販売するECサイトです。

動画では、ポップコーンメーカーや電動芝刈り機、肥料散布機など、使用方法があまり認知されていない機械商品の実演や解説を行っています。商品を知らないユーザーでもわかりやすい動画としてまとめ、購入までの不安感を解消しています。

Culture Kings

Culture Kings

Culture Kings」は、オーストラリアに拠点を置く人気ストリートファッション専門店です。

さまざまなSNSで動画を活用し、新規顧客の流入や認知度の獲得に成功しています。特に、TikTokでは店内をバックにスタイリッシュな映像を投稿し、商品の魅力を最大限に引き出しています。ユーザーが商品を購入したいと思えるプロモーション動画の制作を行い、Shopifyへの集客へとつなげている代表的な事例です。

ozie

ozie

ozie」は、株式会社柳田織物が運営するシャツの専門ショップです。当サイトでは、YouTubeの公式アカウントを作成し、自社商品に関連する情報を投稿して新規顧客の獲得へとつなげています。

自社ブランドに関する情報だけでなく、シャツの着こなし術やシチュエーションごとのプレゼントの選び方など、ユーザーが知りたい情報を投稿している点が大きな魅力ポイントです。ユーザーにとっての価値を提供し、幅広い新規顧客層にブランドのアピールを行っています。

まとめ

Shopify(ショッピファイ)で動画を活用する方法や成功事例について解説しました。動画を上手に活用すれば、テキストや画像では伝えきれなかった情報をわかりやすくまとめることが可能です。

実際の使用感やサイズ感などを説明した動画を視聴し、商品購入のうえで重要な要素が把握できれば、これまで途中離脱していたユーザーの不安感を払拭することができます。また、独自性の高い動画を利用することで、自社ブランドならではのプロモーションが可能となります。

多種多様なジャンルや商品を扱うShopifyストアで動画が活用されているため、今回紹介した成功事例を参考に、自社に合わせた最適な方法を検討していきましょう。

Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有したりコンサルティングしたりすることができます。Shopifyの売り上げをアップさせるには、Shopifyの運営知識を持ったパートナーを見つけることが近道です。

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