「ShopifyでLINEを活用するべき?」「公式LINEって何ができるの?」という疑問をお持ちでしょうか?公式LINEはビジネス向けの機能を利用できるサービスで、クーポンの配布や一斉配信、セグメント配信、個別チャットなど通常のLINEアカウントでは行えない機能が搭載されています。
Shopify(ショッピファイ)でECサイトを運営している方は、新商品を販売してもイマイチ反響がなかったり、メルマガでアプローチしても読んでもらえなかったりといった悩みがあるはずです。そこで、今回はShopifyと公式LINEを連携させるメリットやおすすめのツールを紹介していきます。
公式LINEを活用すれば、こちらから積極的に顧客にアプローチを行うことができ、メルマガよりも読んでもらいやすい特徴があります。顧客とのつながりを強固にして、売り上げアップを狙いたい方は、今回お伝えすることを参考に公式LINEの運用を始めてみてください。
Contents
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントはビジネス専用のLINEのことで、企業アカウントや店舗アカウントとして利用されています。以前はビジネス用のLINEとしてLINE@が使用されていましたが、2019年からLINE公式アカウントに一本化されています。
LINEアプリでは、通常のLINEだけでなく、公式LINEを友達に追加してメッセージのやり取りを行うことができます。他にも、公式LINE限定の機能として、特定のユーザーにクーポンを配布したりお得な情報をリッチメニューで届けたりすることが可能です。
LINE公式アカウントの主な機能は次のとおりです。
- メッセージ配信
- 個別チャット
- 自動応答メッセージ
- クーポン・抽選
- ショップカード
LINE独自のスタンプやアンケート機能を利用すれば、顧客分析ツールとしても活用できます。LINEの国内月間利用者数は8,000万人を超えており、幅広い世代のユーザーにリーチできます。日本の人口の約65%をカバーしているSNSはLINE以外にありません。
顧客リストをメルマガで管理している企業やショップも多いと思いますが、メルマガでは迷惑メールで弾かれてしまったり、メールボックスに埋もれてしまい開封されなかったりという問題があります。その点、日頃から利用されているLINEにメッセージを配信すれば、ブロックされない限り100%情報を届けることができます。
また、QRコードを読み取るだけで簡単に友達登録が完了するLINEは、追加のハードルが低いといった特徴があります。メルマガではメールアドレスを入力してもらう必要があるため少しハードルが高い問題がありましたが、LINEなら解決します。
ShopifyでECサイトを運営している方は、公式LINEと連携することで売り上げを向上できる可能性があるでしょう。
Shopify(ショッピファイ)でLINEを活用するメリット
Shopify(ショッピファイ)でLINEを活用するメリットは次のとおりです。
- 幅広い世代のユーザーにリーチできる
- 高機能のメッセージ配信を利用できる
- 様々なデータを収集できる
- 問い合わせの一元管理ができる
- 1対1のチャットや一斉配信メッセージ機能を利用できる
幅広い世代のユーザーにリーチできる
月間利用者数8,000万人を超え、毎日LINEアプリを利用するアクティブユーザーが全体の80%にものぼるLINEは、幅広い世代のユーザーにリーチできます。
たとえば、Instagramでは女性ユーザーの割合が高く、Facebookでは10代・20代の利用者が少ない特徴があります。特定のユーザーにだけアプローチしたい場合は他のSNSでも活用できますが、LINEは日本の約65%の人が利用しているLINEはターゲットを絞らずアプローチできます。
1日に何度もLINEを開いて使用している方は多いのではないでしょうか?LINEメッセージの開封率はメルマガの2〜6倍と言われており、画面上にプッシュ通知が表示されることで、リアルタイムで情報を届けることができます。
また、友達追加時にアンケート機能を活用すれば、ユーザーのセグメント化が可能で、年齢や性別などに応じて配信メッセージをアレンジできます。「アンケートに答えた方には無料特典」などを行えば、多くの回答を集められるでしょう。
さらに、将来的にLINE内で簡単に支払いができるシステムが実装される可能性が高く、Shopifyと連携させておけばショップへ移動せずに購入してもらえるようになります。実際に、LINE Payなどの決済システムに力を入れており、今後はシームレスに連携される可能性が高いです。
高機能のメッセージ配信を利用できる
公式LINEのメッセージ機能は、すべて無料プランから利用できます。Shopifyと連携することで、特定の商品を購入したユーザーにだけクーポンを配布したり、新商品の商品カタログを配信したり、アンケート機能によって顧客ニーズを把握したり、行えることはさまざまです。
ビデオメッセージやボイスメッセージ、カードタイプのメッセージなど、思わず確認したくなる魅力的なメッセージを送ることができます。特に、メッセージ画面下部に常に表示されるリッチメニューは、複数リンクを設置でき、顧客の誘導に効果的です。
購入まで教育が必要な商品やサービスを販売している場合は、リッチメニューに教育コンテンツを揃えておいても良いでしょう。
様々なデータを収集できる
公式LINEのダッシュボードでは、さまざまなデータを確認できます。友達増減数やブロック数、メッセージ配信数、送受信数、タイムライン投稿の閲覧数、クーポンやショップカードの利用状況、アンケート結果などさまざまです。Shopifyの顧客管理機能では分析できなかったデータも、公式LINEと連携することで把握できます。
また、期間を指定してデータを表示できるので、キャンペーン期間中の利用率や成果に繋がった配信を特定できます。前回の購入から期間が経過しているユーザー限定に、次回利用時〜%OFFなどのクーポンを配布することもでき、リピート率を上げることが可能です。
データの活用方法は工夫次第で無限大です。
問い合わせの一元管理ができる
Shopify上に公式LINEの友達追加ボタンを設置することで、問い合わせの一元管理が行えます。公式LINEでは、質問によって自動応答メッセージを設定しておくことが可能なので、よくある質問は事前に自動応答を設定しておき、返信対応にかかる時間を節約しましょう。
LINE公式アカウントに来た問い合わせはチャネルトークから確認でき、個別で質問に答えることも可能です。
1対1のチャットや一斉配信メッセージ機能を利用できる
公式LINEでは一斉配信メッセージ機能以外にも、個別のチャットトークも行えます。相手側から何かメッセージを送信してもらわないと個別チャットは行えませんが、個別チャットができることによって、LINEで相談を受けることも可能です。
個人の悩みをリアルタイムで受け付け、パーソナライズされた商品を提案すれば売上を上げられるはずです。一斉配信機能やセグメント配信の機能も素晴らしいですが、ユーザーのニーズが多様化した現代だからこそ、個別でやり取りできる機能は重要になるでしょう。
LINE公式アカウントの料金プラン
LINE公式アカウントの料金プランは次の3種類です。
- フリープラン
- ライトプラン
- スタンダードプラン
どのプランでも基本的に同じ機能を利用することができますが、プランによって無料メッセージ配信数が決まっています。そのため、友達追加数が多く、月間配信数が増える場合は最上位のスタンダードプランが最もお得になります。
無料メッセージ配信数を超える場合は追加メッセージ料金が発生します。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ配信数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円 | 〜3円 |
フリープランは無料で利用できる代わりに、無料配信数が1,000通までで配信数を増やすことはできません。そのため、1,000通を超える場合はライトプランまたはスタンダードプランを利用することになります。
1通あたりの料金はスタンダードプランが最もお得なので、45,000通を超える可能性がある場合は、スタンダードプランを利用しましょう。
Shopify(ショッピファイ)でLINEを活用・連携する際に便利なサービス
Shopify(ショッピファイ)でLINEを活用する際に便利なサービスは次のとおりです。
- Kisuke
- BuyButton
- ソーシャルPLUS
Kisuke
画像引用元:Kisuke
KIsukeは、ECサイト運営者向けのLINE連携ツールです。リッチメニューのカスタマイズや顧客のセグメンテーション、ユーザーがLINE上で商品を検索できるキーワード検索機能を利用できます。
その他、新規や既存ユーザーごとにリッチメニューをカスタマイズして表示する機能や、LINE上で商品をカートに追加できる機能、アップセルやクロスセルを行えます。
BuyButton
画像引用元:BuyButton
BuyButtonは、LINEメッセージにカートと決済画面へのショートカット機能を埋め込むことができる機能を持っています。Shopifyの管理画面にログインし、画面左側の項目から「オンラインストア」横の「+」をクリックして「BuyButton」を追加します。
そして、「商品購入ボタン」もしくは「コレクション購入ボタン」を選択してボタンを作成します。カスタマイズ画面で背景色やフォントなどを指定して、生成された埋め込み用のコードをコピーします。
このコードをLINEメッセージに埋め込むことで、ユーザーはメッセージから商品をカートに入れられるようになります。BuyButtonは無料で利用できる機能なので、ボタンを生成するのとコードを埋め込む手間はかかりますが、コスト不要でお得です。
ソーシャルPLUS
ソーシャルPLUSは、Shopify(ショッピファイ)とLINEを連携させる目的のサービスです。ID連携機能によって、顧客の購買データに応じたメッセージをLINEで配信できるようになります。
たとえば、購入後に初回購入者限定のクーポンを配布したり、再入荷通知を購入ページへアクセスした方に配信したりすることが可能です。公式LINEのリッチメニューに1タップでログインできる導線を設計することができ、LINEからの購買をスムーズにできます。
また、リッチメニューを複数用意して、ユーザー側で切り替えて利用してもらうことも可能です。
料金プランは次のとおりです。
フリー | エントリー | グロース | スタンダード | プロ | アドバンス | |
---|---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 10ドル | 30ドル | 50ドル | 100ドル | 200ドル〜 |
ID連携ユーザー数 | 100人 | 300人 | 1,000人 | 2,000人 | 10,000人 | 無制限 |
まとめ
今回は、Shopify(ショッピファイ)と公式LINEを連携するメリットや公式LINEの料金プラン、連携に便利なサービスを紹介しました。
公式LINEはビジネス向けの機能に特化されたサービスで、ECサイトと連携することで、リピーターの増加やLTV向上が期待できます。配信数1,000通以下であれば無料から利用することができ、BuyButtonを活用すればコストをかけずにLINEメッセージから商品をカートに追加してもらうことが可能です。
しかし、公式LINEの一斉配信機能やセグメント配信機能、リッチメニューを完璧に使いこなすには専門的なノウハウや業界知識などが必要です。リッチメニューに配置すべきコンテンツや、初回アンケートで収集すべき顧客データ、どんな配信をすれば売り上げを伸ばすことができるかを知らなければ、効果の最大化はできません。
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