「Shopifyに後払い決済を導入するべき?」「Shopifyで利用できる後払い決済方法は?」そういったお悩みをお持ちでしょうか?
後払い決済は、顧客が商品を受け取ってからコンビニや銀行・郵便局から支払いを行える方法です。実際に後払い決済を利用して商品を購入したことがある方も多いはずです。
そこで今回は、Shopify(ショッピファイ)で構築したストアに、後払い決済を導入するメリットや注意点、おすすめの後払い決済方法について解説していきます。
売り上げを最大化するためには、クレジットカード決済の利用に抵抗感のあるユーザーや、そもそもカードを保有していないユーザーの支払いにも対応しておく必要があります。後払い決済の導入を検討している方は、今回お伝えすることを参考に利用してみてください。
Contents
Shopify(ショッピファイ)に後払いを導入するメリット
Shopify(ショッピファイ)に後払い決済を導入するメリットは次のとおりです。
- 若年層など非クレカ層を獲得できる
- クレジットカード使用に抵抗感のある顧客を獲得できる
- 購買意欲低下によるカゴ落ちを防止しやすくなる
後払い決済を利用したいという消費者ニーズは高まっており、売り上げを最大化させるためには導入する必要があります。Shopifyでは後払い決済を簡単に導入できるので、次のメリットを参考に検討してください。
若年層など非クレカ層を獲得できる
後払い決済では、クレジットカードを持っていない層をターゲットにすることができます。
後払いの方法としては、コンビニ払いや銀行口座への振込、郵便局払いなどがあります。カード発行対象年齢を18歳〜20歳以上と定めているカード会社が多いため、必然的に未成年の方はクレジットカードを保有していない可能性が高いです。
また、未成年の方だけでなく、成人でもクレジットカード未利用者は意外と多いです。約8割の人はクレジットカードを使用していますが、約13%の人は使用したことがなく、2.4%の人は存在自体を知らないというデータがあります。
このことから、後払い決済を導入することで、この合計2割の非クレカ層にも商品を買ってもらえるようになります。
クレジットカード使用に抵抗感のある顧客を獲得できる
他にも後払い決済を導入することで、クレジットカード使用に抵抗感のある顧客を獲得できるメリットがあります。大手コンビニエンスストアで調査したデータによれば、「クレジットカードで代金を支払うことに抵抗はありますか?」というアンケートに対して、約44%の人が「抵抗がある」と回答しています。
これは、コンビニで少額を支払う際のデータなので、高額決済やECサイトではまた感じ方が異なりますが、一定数使用に抵抗感を感じている顧客がいることは把握しておく必要があります。幅広く顧客ニーズに対応するために、後払い決済は積極的に導入しておくべきでしょう。
購買意欲低下によるカゴ落ちを防止しやすくなる
クレジットカードを保有していない方や利用に抵抗感のある方が、後払い決済に対応していないことがわかれば、購買意欲が低下してカゴ落ちという結果になります。
カゴ落ちの主な原因は、利用したい決済手段に対応していないことなので、上記2つのメリットからもわかるように、後払い決済を導入して取りこぼしのないように対策しましょう。
後払い決済で購入者が得られるメリット
次に、後払い決済で購入者が得られるメリットは次のとおりです。
- ネット犯罪の心配がない
- 安心して購入できる
- 好きなタイミングで支払いができる
ストア運営者にもメリットがありますが、解説したとおり購入者にとってもメリットがあります。クレジットカードを保有していなくても決済できるメリットだけでなく、顧客が安心して購入できることや好きなタイミングで支払いができる利点があります。
ネット犯罪の心配がない
クレジットカードを保有している顧客でも、初めて利用するECサイトにカード情報を入力したくない人は一定数存在します。なぜなら、ネット犯罪の多くは、クレジットカード情報や個人情報が流出して不正利用されることが原因で行っているからです。
後払い決済でカード情報を入力する必要がなければ、ネット犯罪の心配がなく購入できます。
安心して購入できる
ネット犯罪の心配がないことに加えて、商品が手元に届いて、商品を確認してから支払いができる安心感を与えることができます。
カゴ落ちや購入率を高めるためには、ユーザーが購入前に感じる不安を解消することが大切です。ECサイト初めて利用する場合や、知らない商品を購入する際に、不安を感じたことがある人は多いはずです。
商品を手に取ってから支払うことができ、返金にも対応していれば、しっかり確認してから安心して購入することができます。
好きなタイミングで支払いができる
好きなタイミングで支払いができるメリットもあります。
後払いの場合は、クレジットカード情報を入力して先に支払う必要もなく、代金引換のように受け取り時に現金を用意する必要もありません。支払い期限の期間内であれば好きなタイミングで支払うことができ、近くのコンビニから支払っても良いですし、銀行から指定口座に振り込んでも良いです。
自分で支払いタイミングを選べれば、すぐにお金が用意できなくても購入しやすくなります。
Shopify(ショッピファイ)に後払い決済を導入する際の注意点
Shopify(ショッピファイ)に後払い決済を導入する際の注意点は、支払い期限を過ぎてしまう可能性があることです。なるべく支払いを先延ばしにしたいという考えが生まれる可能性があり、人によっては支払い期限を過ぎても入金してもらえないという事態に陥ります。
支払い期限が過ぎても、すぐに気づいて対応してもらえれば大きな問題にはなりませんが、その後も未払いが続いた場合は、法的手続きを取るか資金回収ができずに泣き寝入りするしかありません。代金を回収できなければ、自社の損失になってしまいます。
多くの顧客を抱えているほど、未回収の顧客も多くなる傾向があるので、一つひとつは小さな損失ですが、積み重なると大きな負担になります。なので、後払い決済を導入する際は、未回収が必ず発生すると理解した上で、どの後払いサービスを利用するか慎重に検討する必要があります。
具体的には、後払いサービス業者によって与信審査や請求書の発行、入金の確認、問い合わせへの対応や催促などを行っており、特に与信審査が未回収を防ぐ上で重要です。与信審査とは、購入者に支払い能力があるかどうか審査するものです。あらかじめ支払う可能性が低いユーザーには、後払いを利用できなくすることが可能です。
このように後払い決済の導入は、メリットだけでなく注意点もあるので、注意点をしっかり把握した上で導入してください。
Shopify(ショッピファイ)に後払い決済を導入する方法
Shopify(ショッピファイ)に後払い決済を導入する方法は次の2種類です。
- GMOイプシロン
- Paidy
他にもコンビニ決済のみに対応している決済方法もありますが、利用者の多い上記2つのサービスを紹介します。
GMOイプシロンを利用するケース
GMOイプシロンは、GMOペイメントサービスが提供しているサービスで、後払い決済に対応しています。購入者は商品を受け取ってからコンビニ・銀行・郵便局で支払いが可能で、ユーザーの購買ニーズを逃さず売り上げを伸ばすことができます。
GMOイプシロンを利用するメリットは次のとおりです。
- 初期費用やトランザクション処理料は無料
- 安心のセキュリティ体制
- 多様な決済手段の一括導入
- 売上の一元管理
GMOイプシロンを利用することで、後払い決済だけでなく、ECサイトに必要なさまざまな決済手段を一括導入できるメリットがあります。また、管理画面から各決済手段の利用状況を簡単に管理することができ、運営の手間を減らせる効果もあります。
他にも、すべての決済手段で初期費用とトランザクション処理料が無料で使用できるので、固定費を抑えることが可能です。セキュリティ面では高水準のセキュリティ規則であるPCI DSSやISMSに準拠して運用しているので、安心して利用できます。
導入手順
GMOイプシロンを導入するには「契約コード」と「パスワード」を取得する必要があるので、まずはGMOイプシロン公式サイトから申込を行います。申込後にイプシロンの管理画面から「決済システムの接続設定」をクリックし、Shopifyパスワードを自動生成します。
そして、Shopify管理画面左下の「設定」から「決済」を選択して、「代替決済方法」の「代替決済手段を選択する」を選択して、GMO後払い決済(GMOイプシロン)をクリックします。
そして、GMOイプシロンの管理画面から取得した「契約コード」と「パスワード」を入力して「GMO後払い決済(GMOイプシロン)を有効化する」をクリックして保存します。
手数料
GMOイプシロンの後払いの手数料は次の通りです。
法人 | 個人 | |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 1,000円 | 1,000円 |
決済手数料 | 4.0% | 4.0% |
請求書タイプ | ハガキ:150円/回 封書:180円/回 |
ハガキ:150円/回 封書:180円/回 |
GMOイプシロンを利用したユーザーは購入後にハガキもしくは封書が送付されて、コンビニ・銀行・郵便局等で支払います。また、後払い決済での入金サイクルは、月毎の売上金が翌々月20日に入金されます。
Paidyを利用するケース
Paidyは、コンビニや銀行振込を使って後払い決済を導入できるサービスです。Paidyは翌月払いを採用しており、ご利用分は翌月10日までにまとめて支払います。速い・安心・簡単の3つが揃った後払い決済サービスで、利用者側は事前登録等必要なく手軽に決済できます。
Paifyを導入するメリットは次のとおりです。
- 分割払いができる
- クレジットカードがなくても決済できる
- 商品が届いてから支払う
- セキュリティ面も安心
Paidyでは365日24時間体制で全決済を監視しているので、なりすまし行為や情報漏洩などの心配もなく安心して利用することが可能です。利用者のメリットが多く、後払い決済を利用したいユーザーに最適な決済手段になります。
導入手順
Paidyを導入するには、Paidyへの会員登録を行い「API Public Key」と「Gateway Password」を取得する必要があります。
まずは、Paidyの公式ページにアクセスして申込みを行います。そして、申し込み時のカートシステムにShopifyを設定します。
また、審査では「特定商取引法に基づく表記」と「プライバシーポリシー」のページが必ず必要なので、作成しておきます。およそ2週間で審査が完了するので、Paidyの管理画面から「API Public Key」と「Gateway Password」を取得します。
次に、Shopify管理画面左下の項目から「設定」→「決済」をクリックします。
そして、「代替決済方法」の「代替決済手段を選択する」を選択して、Paidyをクリックします。
アカウント情報の項目に、Paidy管理画面からコピーした「API Public Key」と「Gateway Password」を貼り付けて「Paidyを有効化する」をクリックして連携します。
手数料
Paidyの手数料は次のとおりです。コンビニ払いは1回払いでは一律356円(税込)で、3回あと払いの場合の手数料は支払額によって異なります。
コンビニ | 356円 |
---|---|
口座振替 | 無料 |
銀行振込 | 金融機関によって異なる |
まとめ
今回は、Shopify(ショッピファイ)に後払い決済を導入するメリットや注意点、おすすめの後払い決済方法について解説しました。
後払い決済を導入することで、顧客に安心感を与えることができ、購入ハードルを低くすることが可能です。また、クレジットカードを利用したくない人は保有していないユーザーの支払いに対応することができ、売り上げを最大化できます。
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