Shopifyの支払い方法一覧

Shopify(ショッピファイ)で開設したECサイトであれば、簡単にクレジットカード決済を導入できます。しかし、多すぎてどれを使えば良いのかわからないという方もいるでしょう。

たしかに、Shopifyで利用できる支払い方法は17種類もあるため、どれを使えば良いのか迷いますよね。今回は、Shopifyの支払い方法全17種の比較と、それぞれの特徴について解説します。この記事を読んで、ご自身が運営しているECサイトにピッタリの支払い方法を見つけましょう。

Shopify(ショッピファイ)の支払い方法と各手数料を比較

まずは、Shopifyで利用できる支払い方法全17種と各手数料を確認しましょう。

Shopify ペイメント
  • Visa・Mastercard:3.25%〜3.4%
  • American Express:3.8%〜3.9%
  • JCB・Diners Club・Discover:4.05%〜4.15%
Apple Pay
  • Mastercard:3.25%〜3.4%
  • American Express:3.8%〜3.9%
  • JCB:4.05%〜4.15%
Google Pay
  • Visa・Mastercard:3.25%〜3.4%
  • American Express:3.8%〜3.9%
Shop Pay
  • Visa・Mastercard:3.25%〜3.4%
  • American Express:3.8%〜3.9%
  • JCB:4.05%〜4.15%
PayPal Visa・MasterCard・American Express・JCB・銀聯:3.6%+40円
Amazon Pay(アマゾンペイ) Visa・MasterCard・American Express・JCB:3.9%(デジタルコンテンツのみ4.5%)
KOMOJU
  • Visa・MasterCard:3.6%
  • JCB・Diners・American Express:3.85%
  • コンビニ決済:2.75%
携帯キャリア決済 NTT DOCOMO・au・Softbank:6.4%(デジタルコンテンツのみ15%)
Paidy 1回あたり最大356円
GMOイプシロン Visa・MasterCard・American Express・JCB:3.2%
SBペイメントサービス
  • Visa・MasterCard:3.1%
  • JCB・Diners・American Express:3.4%
NP後払い 2.9%〜5%
atone 1.9%〜2.9%
GMOペイメントゲートウェイ Visa・MasterCard・American Express・JCB:3.15%〜(応相談)
Atome(アトミ) 応相談
Smartpay 応相談
後払い.com 応相談

Shopifyの支払い方法は種類が多いため迷ってしまうかもしれませんが、基本的には「Shopify ペイメント」がおすすめです。

Shopify ペイメントは2018年から日本でも導入された決済システムで、外部の決済会社へ申請しなくても利用できるため気軽に利用できます。Shopifyのダッシュボード内で導入から管理まで完結するため、非常に優秀な支払い方法です。コンビニ決済や銀行振込などには対応していませんが、他サービスと連携することで補えます。

Shopify(ショッピファイ)の支払い方法全17種の特徴を解説

次に、Shopifyの支払い方法全17種の特徴を解説していきます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、運営しているECサイトの取扱商品やターゲット層に合わせて選択することが大切です。

支払い方法全17種
  1. Shopify ペイメント
  2. Apple Pay
  3. Google Pay
  4. Shop Pay
  5. PayPal
  6. Amazon Pay(アマゾンペイ)
  7. KOMOJU
  8. 携帯キャリア決済
  9. Paidy
  10. GMOイプシロン
  11. SBペイメントサービス
  12. NP後払い
  13. atone
  14. GMOペイメントゲートウェイ
  15. Atome(アトミ)
  16. Smartpay
  17. 後払い.com

それぞれ詳しく解説していきます。

1. Shopify ペイメント

Shopifyペイメント

Shopify ペイメントは、Shopify自体が提供している支払い方法です。外部サービスへの申請や契約の必要がないため、簡単に導入できる特徴があります。決済手数料はカードブランドによって変動しますが、3.25%〜4.15%と低めに設定されている点も優秀です。

2. Apple Pay

Apple Pay

Apple Payは、Appleが運営している支払い方法です。Apple IDに登録してあるクレジットカードや住所などの情報で決済を完了するため、ユーザーが情報を入力する手間を省けます。

一度でもApple製品を利用した人ならApple IDを持っているため、幅広いターゲット層に受け入れられます。決済手数料はShopify ペイメントと同様です。

3. Google Pay

Google Pay

Google Payは、Googleが提供している支払い方法です。Googleアカウントの情報を紐づけて支払うことができるため、会員登録やクレジットカード情報を入力必要はありません。

Google Payをすでに利用しているユーザーの利便は間違いなく上がるため、導入しておいて損はないでしょう。決済手数料はShopify ペイメントと同様です。

4. Shop Pay

PayPal

Shop Payは、Shopify自体が提供している支払い方法です。Shop Payを導入しているECサイトなら、ユーザーはクレジットカード情報と住所を横断して利用できます。

ユーザー数は4,000万人を超えているため、導入するだけでもコンバージョン率の向上に役立ちます。決済手数料はShopify ペイメントと同様です。

5. PayPal

PayPal

PayPalは、ペイパルアカウントを利用した支払い方法です。ShopifyでECサイトを開設すると、PayPal Express Checkoutが初期設定で利用できます。

PayPalは海外ユーザーの使用率が非常高く、越境ECにおいては必須です。決済手数料は、一律で3.6%+40円となっています。

6. Amazon Pay(アマゾンペイ)

Amazon Pay(アマゾンペイ)

Amazon Payは、Amazonアカウントを利用してShopifyで決済できる支払い方法です。Amazonのユーザー数は5,000万人程度で、新規顧客に購入してもらうハードルが大きく下がります。

決済手数料は3.9%ですが、デジタルコンテンツは4.5%と少し高めに設定されています。運営しているECサイトの取扱商品に合わせて検討しましょう。

7. KOMOJU

KOMOJU

KOMOJUは、株式会社degicaが提供している支払いサービスです。申請は書類審査のみで、スピーディーに導入できることも大きなメリットでしょう。

クレジットカードの決済手数料はShopify ペイメントよりもやや高めですが、コンビニ決済は2.75%と非常に低い設定です。クレジットカードを持っていない層をターゲットにしているECサイトは、導入することをおすすめします。

8. 携帯キャリア決済

携帯キャリア決済では、ユーザーが契約している携帯会社にECサイトで購入した代金を請求します。毎月の携帯料金と一緒に購入した代金を支払うため、ユーザーとしては非常に便利な支払い方法です。

ブラウザ上で必要情報を入力するだけで手続きは完了で、システム開発の必要はありません。決済手数料は6.4%(デジタルコンテンツのみ15%)と高く、他の支払い方法と比べると3%程度売り上げが下がります。

ただし、クレジットカードを持っていなくてもECサイトで気軽に購入できる支払い方法なので、携帯キャリア決済を好んで利用しているユーザーも少なくありません。運営しているECサイトの取扱商品に合わせて、慎重に検討しましょう。

9. Paidy

Paidy

Paidyは、株式会社Paidyが提供している後払い決済の支払い方法です。クレジットカードを持っていないユーザーや、希望の支払い方法がないユーザーのカゴ落ち防止に役立ちます。

後払いですが、売上金の入金はPaidyが100%保証してくれるため、ユーザーからの支払いが滞っても問題ありません。

10. GMOイプシロン

GMOイプシロン

GMOイプシロンは、GMOイプシロン株式会社が提供している支払い方法です。コンビニ・銀行・LINE Payなどによる後払い決済にも対応しており、40,000社以上の導入実績があります。

申請から導入までの期間は1〜2週間で、初期費用も無料です。決済手数料も3.2%と低めに設定されています。

11. SBペイメントサービス

SBペイメントサービス

SBペイメントサービスは、SBペイメントサービス株式会社が提供している支払い方法です。PayPayや携帯キャリア決済をまとめて導入できるため、複数の支払い方法を増やしたいECサイトに向いています。

初期費用3,000円と月額費用1,000円はかかりますが、決済手数料は3.1%〜3.4%と最安水準です。また、ソフトバンクグループによる厳重なセキュリティ対策も、ユーザーの大切な個人情報を扱うECサイトには大きな魅力でしょう。

12. NP後払い

NP後払い

NP後払いは、株式会社ネットプロテクションズホールディングスが提供する後払い決済の支払い方法です。2002年からサービスを提供しており、189,000件以上のECサイトで導入されています。

業界シェアNo1の後払い決済システムで、作業の効率化や請求書同封サービスなど、便利なオプションも充実しています。売上の入金は100%保証されているため、代金回収のリスクもありません。

13. atone

atone

atoneは、先ほど紹介した「NP後払い」と同様に、株式会社ネットプロテクションズホールディングスが提供する後払い決済の支払い方法です。クレジットカード以外の支払い方法に特化したサービスで、新規顧客のカゴ落ちを防いでくれます。

また、1ヶ月の支払いごとにatone内で利用できるポイントが付与されるため、リピート率の向上にも期待できるでしょう。決済手数料は1.9%〜2.9%と非常に安い点も大きな魅力です。

14. GMOペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイは、GMOグループの傘下である「GMOペイメントゲートウェイ株式会社」が提供している支払い方法です。年間の決済処理金額は11兆円以上で、国内トップクラスの実績を誇ります。

秒間数百件以上の処理ができるシステムを整えているため、急激な決済処理の増加も問題ありません。国際基準に準じたセキュリティ対策を実施しているため、ユーザーからの信頼にもつながります。

15. Atome(アトミ)

Atome(アトミ)

Atomeは、Atome Japan株式会社が提供している後払い決済に特化した支払い方法です。ユーザーは手数料無料で3回の分割後払いすることができるため、客単価を改善したいECサイトに向いています。

後払い決済でよく利用されるコンビニ払いだけでなく、クレジットカードやデビットカードも利用可能です。

16. Smartpay

Smartpay

Smartpayは、株式会社Smartpayが提供している後払い決済の支払い方法です。8週間で3回の分割後払いに対応しており、手数料や利息は一切かかりません。

また、引き落としができず、支払いが遅れても延滞手数料は無料です。分割2回目と3回目で違う口座で支払うことができるなど、非常に柔軟なサービスを提供しています。

17. 後払い.com

後払い.com

後払い.comは、株式会社キャッチボールが提供している、コンビニ・銀行・郵便局での後払いに特化した支払い方法です。未払い金は100%保証で、ユーザーへの請求業務は後払い.comがすべて代行してくれます。

30,000件以上のECサイトに導入されており、利用継続率は98%です。キャンセル手数料の負担は0円でECサイト側の負担もないため、気軽に後払いを導入できます。

Shopify(ショッピファイ)の支払い方法の強みとは?

ECサイトを開設するにあたって、対応している支払い方法はASPを選ぶ上で、非常に重要な指標の一つです。

Shopifyの支払い方法の強み
  • 支払い方法が多くCVR(コンバージョン率)が下がりにくい
  • shop payで会員情報が使いまわせる
  • 決済手数料が業界最低水準

それぞれ詳しく解説していきます。

支払い方法が多くCVR(コンバージョン率)が下がりにくい

Shopifyの支払い方法は非常に多く、すべて合わせると17種類もあります。今後もさらに多くの支払い方法と連携する予定で、新しいサービスが登場すればすぐに導入されるでしょう。

また、数多くの支払い方法が利用できるだけでなく、導入コストも比較的安価になっています。支払い方法の多さはユーザーの利便性に直結するため、なるべく多くの決済手段を導入しておくべきです。

当たり前ですが、クレジットカードが使えないECサイトは、クレジットカードを持っていない人をターゲットから外すことになります。支払い方法が少なければカゴ落ちも増えるため、コンバージョン率の低下につながるでしょう。

管理する手間は増えますが、支払い方法を充実させることはユーザーの利便性だけでなく、ECサイト全体の売上や利益率の向上に役立ちます。

shop payで会員情報が使いまわせる

Shopifyでは、会員情報を使いまわせる「shop pay」というサービスが利用できます。shop payはShopifyで構築しているECサイトであれば、誰でも利用できる支払い方法です。

ECサイトで商品を購入するにはクレジットカードや住所、氏名など、さまざまな情報を入力しなければなりません。情報の入力や会員登録を手間に感じるユーザーは多く、結果的に離脱率が悪化します。

このような問題を解決してくれるのがshop payなどの、会員情報を使いまわせる支払い方法です。

会員情報を使いまわせる支払い方法
  • Shopify ペイメント
  • Apple Pay
  • Google Pay
  • Shop Pay
  • PayPal
  • Amazon Pay(アマゾンペイ)

上記の支払い方法は、購入時に会員登録や情報の入力をする必要がないため、カゴ落ちや離脱を防いでくれます。

決済手数料が業界最低水準

決済手数料は、ECサイトの売上を左右するほど運営する上で重要な要素です。たとえば、月150万円の売上だった場合、決済手数料が3.4%なら5万1,000円、4.6%なら6万9,000円を支払うことになります。売上が大きくなるほど、決済手数料も高額になるため、たった1%の違いでも利益は大きく変わってきます。

また、最近はどの支払い方法も使い勝手が向上しており、どのシステムもユーザーの利便性ほとんど同じです。決済手数料が高くても安くても使い勝手が変わらないのであれば、手数料が安いほど利益も増えていきます。

国内の代表的なASPである「Shopify」「BASE」「カラーミーショップ」の決済手数料を比べてみましょう。

大手ASP決済手数料の比較
  • Shopify:3.25%〜(Shopify ペイメント)
  • BASE:3.6%+40円(スタンダードプラン)
  • カラーミーショップ:4%

上記を見てわかるように、決済手数料はShopifyが一番安く設定されています。また、BASEの場合は決済手数料に加えてサービス利用料3%が発生して、カラーミーショップの場合は月額利用料4,950円を支払うことになります。

利益率を重視するなら、Shopifyの利用がおすすめです。

まとめ

支払い方法の拡充は、ユーザーの離脱を防ぐカゴ落ち対策として非常に効果的な方法です。ただし、新しい支払い方法の選定や申請書類の作成、管理方法の確立など、運営側の負担が増えるデメリットがあります。

そのため、「支払い方法を増やしたいけど、日々の業務が忙しすぎて対応できない」こんなふうに困っているECサイト担当者も多いでしょう。ECサイトについての困り事なら、当社株式会社NDPマーケティングまでお問い合わせください。

当社はShopifyの知識やノウハウのみならず、コンサルティングも実施することが可能です。こちらの問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。

Qries