Shopifyの決済

Shopify(ショッピファイ)では多くの決済サービスを利用可能。そのため、安心して利用可能です。

一方で、多数の決済手段があると、ストアオーナーは決済可能なブランドや手数料が気になるものです。そこで、今回はShopify(ショッピファイ)の決済サービスを特徴や手数料で比較しながら、それぞれについて解説します。

Shopify(ショッピファイ)の特徴の一つは決済が多いこと

Shopifyの特徴の一つに利用可能な決済サービスが多数あることが挙げられます。それぞれの決済手段について詳しく解説しますが、まずは違いについて表にまとめました。利用可能な決済ブランド、手数料、そして特徴を比較してみましょう。

決済方法 決済可能ブランド 手数料 特徴
Shopifyペイメント Visa、Mastercard、American Express、JCB 決済手数料:3.25%〜4.25%

振込手数料:0%

有効化するだけで取引手数料を無料にできる
Apple Pay Mastercard、American Express 決済手数料:3.25%〜4.25%

振込手数料:0%

Appleユーザーに使いやすく、Shopifyペイメントとの同期もかんたん
Google Pay Visa、Mastercard、American Express 決済手数料:3.25%〜4.25%

振込手数料:0%

Googleアカウントを持っているユーザーが使いやすい
Shop Pay Visa、Mastercard、American Express 決済手数料:3.25%〜4.25%

振込手数料:0%

配送や請求情報を入力する手間を省ける
PayPal Visa、MasterCard、American Express、JCB、銀聯など 決済手数料:3.6%+40円

振込手数料:

0円(出金額5万円未満は250円/件)

海外に強いので、越境ECにおすすめ
Amazon Pay Visa、MasterCard、American Express、JCB 決済手数料:4%〜4.5%

振込手数料:0円

Amazonユーザーに使いやすく、個人情報の入力などの手間を無くせる
KOMOJU JCB、Visa、MasterCard、Diners、American Express 決済手数料:3.6%〜3.85%

振込手数料:210円〜2,500円

クレジットカード以外のコンビニ決済などにも対応
キャリア決済 NTT DOCOMO、au、Softbank 決済手数料:6.4%〜15%

振込手数料:216円

クレジットカードなしでも支払い可能
Paidy 各種コンビニまたは銀行振り込み、口座振替 決済手数料:3.5%

振込手数料:500円

オンラインで翌月払い決済が可能
GMOイプシロン Visa、MasterCard、American Express、JCB 決済手数料:3.2%(クレジットカード) 初期費用0円で豊富な決済手段を導入できる
SBペイメントサービス Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners 個別相談 楽天ペイをメインに利用している人におすすめ
2Checkout Visa、Mastercard、American Express、JCBなど 決済手数料:3.9%+45セント

振込手数料:300ドル以上の利用で15ドル

Shopifyペイメント

Shopifyペイメント

Shopifyペイメントは、Shopifyの公式決済サービスで、一つのプロバイダで複数の決済サービスを利用できます。Shopifyの多くのストアで導入されており、多くの多数通貨にも対応しているため、越境ECを行う場合も重宝される決済サービスです。

また、有効化するだけで取引手数料を無料にできるので、Shopifyでストア開設しているすべての人におすすめできます。とくに越境ECを行っている人は、世界中の購入者にクレジットカード決済を提供できるため、必須と言っても良いでしょう。

決済可能ブランド

Visa、Mastercard、American Express、JCB

手数料

決済手数料:

  • 国内発行のカード:3.25%〜3.4%
  • 海外発行のカード/American Express:3.8%〜3.9%
  • JCB:4.05%〜4.15%

振込手数料:0%

特徴

Shopifyペイメントを有効化すれば、Shopifyプランで必要だった取引手数料(プランによって異なる0.5%〜2.0%の手数料)をなくせます。また、世界中の購入者にクレジットカード決済を提供できるため、Visa、Mastercardは最安プランでも3.4%の手数料のみで決済可能。越境ECを考えている場合も、問題なく対応できます。

登録もShopify内で完結でき、外部への申請などは不要です。管理画面と完全に連携しているため、リアルタイムで支払い額も確認できます。

Apple Pay

Apple Pay

Apple Payは、Shopifyペイメントと提携しているサービスの一つで、Shopifyペイメントの決済設定で、アイコンにチェックを入れるだけで利用できます。特にAppleユーザーが多いECサイトの運営者におすすめです。iPhoneやiPad、MacのSafariと連携すれば、クレジットカード情報や配送先住所の入力が不要になります。

決済可能ブランド

Mastercard、American Express

手数料

決済手数料:

  • 国内発行のカード:3.25%〜3.4%
  • 海外発行のカード/American Express:3.8%〜3.9%
  • JCB:4.05%〜4.15%

振込手数料:0%

特徴

Shopifyペイメントの決済設定のアイコンにチェックを入れるだけで利用可能です。Appleユーザーにとっては使い勝手が良いため喜ばれるでしょう。ただし、日本で発行されたVisaカードはApple Payのオンライン決済では使用できないので、注意が必要です。

Google Pay

Google Pay

Google Payは、Apple Payと同じくShopifyペイメントと提携しているサービスです。Shopifyペイメントの決済設定で、アイコンにチェックを入れるだけで利用できます。Googleのデバイスからのアクセスが多いサイトの運営者におすすめで、クレジットカードや配送先を登録していれば自動入力で簡単に決済処理が可能です。

決済可能ブランド

Visa、Mastercard、American Express

手数料

決済手数料:

  • 国内発行のカード:3.25%〜3.4%
  • 海外発行のカード/American Express:3.8%〜3.9%
  • JCB:4.05%〜4.15%

振込手数料:0%

特徴

Shopifyペイメントの決済設定のアイコンにチェックを入れるだけで利用可能です。Googleアカウントを持っているユーザーには使いやすい特徴があります。

注意点としては、Google ChromeやApple Safari、Mozilla Firefox、UCWeb UC Browserのいずれかの対応ブラウザを利用していないと、Google Payボタンが表示されないことです。顧客が利用しているブラウザに依存してしまうことは、頭に入れておきましょう。

Shop Pay

Shop Pay

Shop Payは、Shopifyストアでの決済方法として2017年にローンチされ、Shopifyのユーザーにとって便利なサービスです。そのため、Shop Payは、ShopifyでECサイトを運営しているすべての人におすすめできます。

また、クレジットカード情報やその他のデータを保存でき、ユーザーは配送先住所と請求情報を追加すれば、次回以降の取引をかんたんにできます。

決済可能ブランド

Visa、Mastercard、American Express

手数料

決済手数料:

  • 国内発行のカード:3.25%〜3.4%
  • 海外発行のカード/American Express:3.8%〜3.9%
  • JCB:4.05%〜4.15%

振込手数料:0%

特徴

Shop Payを継続的に利用していれば、配送や請求情報を入力する手間を省くことが可能。また、22言語に対応しているため、海外ユーザーもかんたんに決済サービスを利用できます。

PayPal

PayPal

PayPalは、世界で3億人以上が利用する簡単で安全な決済・送金・送金リクエストサービスです。クレジットカードやデビットカード、銀行口座をペイパルアカウントに登録して、個人情報を相手に伝えないので安心して利用できます。

海外にも強いので、越境ECを検討されているストアオーナーにおすすめです。

決済可能ブランド

Visa、MasterCard、American Express、JCB、銀聯など

手数料

決済手数料: 3.6%+40円(国内の標準レート:月額取引量で変動)

振込手数料: 0円(ただし出金額5万円未満は250円/件)

特徴

Shopifyストアを開設すると、初期状態からPayPal Express Checkoutを利用可能です。PayPalユーザーなら、自動入力機能で決済が簡単で、最終売上金額に対して決済手数料が発生するので、返金があった場合の手数料ロスがありません。

Amazon Pay

Amazon Pay

Amazon Payは、Amazonアカウントを活用した決済サービスです。日本のAmazonのアカウントにログインするだけで住所や決済情報が入力されるため、Amazonの利用者が多い日本やアメリカ・イギリスなどでECサイトを展開する人にはおすすめです。

決済可能ブランド

Visa、MasterCard、American Express、JCB

手数料

決済手数料:4%(デジタルコンテンツ以外)、4.5%(デジタルコンテンツ)

振込手数料:0円

特徴

月額料金や初期費用が必要なく導入できます。すでにAmazonを使っている多くのユーザーは、すでにクレジットカードを登録しているため、アカウント情報を活用して個人情報の入力が不要です。Amazon Payを導入することで、コンバージョン率の向上にもつなげられます。

KOMOJU

KOMOJU

KOMOJUは、日本に広く浸透している決済方法に対応した、日本市場向けの決済処理サービスです。コンビニ支払いや電子マネー、プリペイドカードなど、さまざまな決済方法があり、日本国内向けにECサイトを運営する人におすすめです。

決済可能ブランド

JCB、Visa、MasterCard、Diners、American Express

手数料

決済手数料:

  • Visa、MasterCard:3.6%
  • JCB、Diners、American Express:3.85%

振込手数料:

  • 入金金額3万円未満で日本国内の場合:216円
  • 入金金額3万円以上で日本国内の場合:410円
  • 海外送金の場合:2,500円

特徴

コンビニ支払い、電子マネー、プリペイドカード、Pay-easyと幅広い決済方法に対応しています。なお、コンビニ支払いの場合、手数料は2.75%です。主要なコンビニでの決済できます。

キャリア決済

キャリア決済は、Shopifyでの商品購入費用を、月々の携帯電話料金とまとめて支払いできるサービスで、学生向けのECサイトなどクレジットカードを持っていない層が多いECサイトの運営者におすすめです。

決済可能ブランド

NTT DOCOMO、au、Softbank

手数料

決済手数料:6.4%(ただしデジタルコンテンツの場合は15%)

振込手数料:216円

特徴

クレジットカードを持っていないユーザー層にもリーチできます。また、携帯電話料金と一緒に請求されるため、未回収のリスクもありません。

Paidy

Paidy

Paidyは、オンラインでの翌月払い決済が可能なサービスです。一括払いではなく、Paidyでは、15,000円以上の購入で分割払いが適用されます。若い世代だけでなく、学生向けのECサイトなどクレジットカードを持っていない層が多いECサイトの運営者におすすめです。

決済可能ブランド

各種コンビニまたは銀行振り込み、口座振替

手数料

決済手数料:3.5%

振込手数料:500円

特徴

ユーザーからの支払いが滞ってもPaidyが売上入金を保証してくれます。また、希望の決済方法がなくて購入に至らなかったユーザーへの対応も可能です。

GMOイプシロン

GMOイプシロン

GMOイプシロンは、初期費用0円で豊富な決済手段を導入できるサービスで、個人事業主やスタートアップ企業など、初期コストを抑えたいストアオーナーにおすすめです。

決済可能ブランド

Visa、MasterCard、American Express、JCB

手数料

  • 決済手数料:
  • クレジットカード:3.20%〜
  • コンビニ決済:130円〜(ただし、1回あたりの決済金額が5万円以上の場合、印紙代として200円が別途必要です)
  • 代引き決済:360円〜
  • 携帯キャリア決済:6.0%〜
  • ウォレット決済:3.6%+40円

GMOイプシロンは、決済方法によって、1,000円または1,500円の月額最低手数料が設定されており、もし月間の売り上げがこの金額よりも下回る場合は、最低手数料の支払いが必要です。

振込手数料:50円(ジャパネット銀行で受け取る場合)

特徴

さまざまな決済を一括導入できます。クレジットカードだけでなく、コンビニや代引き、キャリア決済などに対応。そのため、クレジットカードを持っていないユーザーの利用も可能です。

SBペイメントサービス

SBペイメントサービス

SBペイメントサービスは、個別にシステムを開発することなくクレジットカード決済と楽天ペイを利用できるサービスです。今後も日本独自の決済手段を拡充していくとも言われています。

決済可能ブランド

Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners

手数料

決済手段や販売する商品やサービス、取り扱う規模によって変わるため、個別で見積を取らなくてはなりません。また、オンライン決済サービスは、日本国内に所在地を有する法人の契約だけです。 なお、店舗向け決済サービスである「端末決済サービス」は個人事業主でも利用できます。

特徴

Shopify初となる楽天ペイのオンライン決済との連携が可能で、その他さまざまなカード会社の決済を一括導入できます。

2Checkout

2Checkout

2Checkoutは、海外アプリ数多く利用されている決済サービスで、日本円を含む、幅広い通貨に対応が可能で、対応ブランドも多く越境ECサイトの運営者におすすめです。

決済可能ブランド

Visa、Mastercard、American Express、JCBなど

手数料

決済手数料:3.9%+45セント

振込手数料:300ドル以上の利用で15ドル

特徴

日本円を含む87通貨に対応しており、最大15言語のマルチ言語サポートがあります。それぞれの市場で提供されるローカライズされた支払いオプションの提供も可能です。

まとめ

Shopify(ショッピファイ)の決済手段について解説しました。多くの決済手法があることはShopifyの魅力の一つですが、多すぎてどうしたら良いのか悩んでしまう人も多いです。

そこで、注目すべきは取扱ブランドや手数料です。比較をしてみて、あとは越境ECをやりたいか、逆に国内だけに絞って販売をしたいのか、ストアの方向性を見ながら、どのような決済手段が良いかを考えると良いでしょう。Shopifyを使い始めたばかりの人や、これから活用しようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。