Shopifyの商品ページのカスタマイズ

Shopify(ショッピファイ)の商品ページは簡単にカスタマイズできます。

商品ページは、売り上げに左右する重要なページです。見た目を整えたり、画像を綺麗に見せなければ、商品自体のイメージが悪くなります。それに、見つけにくい文章や商品タイトルだと検索されず、そのページに訪れる人は少なく売り上げも下がるでしょう。

そこで今回は、Shopifyの商品ページカスタマイズについて、やるべきことや注意点について解説します。すでにShopifyで商品を販売している人や、これからShopifyの利用を検討している人はぜひ参考にしてください。

Shopify(ショッピファイ)の特徴

Shopify

Shopify(ショッピファイ)の特徴の一つにカスタマイズのしやすさがありますが、もう少しブレイクダウンして紹介します。

Shopifyの特徴
  • 越境ECサイトを制作できる
  • 個人で管理ができる
  • 簡単にカスタマイズできる

越境ECサイトを制作できる

Shopifyは、越境ECサイトを制作しやすいです。その理由の一つは、多言語対応しているからです。50の言語に対応しているため、アプリを使えば別の言語に自動翻訳も可能です。

また、設定画面で翻訳入力もできるため、言語のカスタマイズが容易です。母国語で表示された方が、海外ユーザーも買いやすいため、売り上げも伸びるでしょう。

そして、Shopifyは130ヶ国以上の通貨にも対応しています。海外通貨の支払いに抵抗があるユーザーもいますし、自国通貨の方が費用感もわかりやすいですよね。自動でレート変換できる機能もあるため、通貨のカスタマイズもやりやすいです。

ECサイトに重要な決済手段においては、Shopifyには100種類以上準備されています。海外のストアにクレジットカード番号を入力することに抵抗のあるユーザーも、安心して利用できるサイトを制作可能です。

そして、配送業務におけるインボイスや送り状作成、関税の計算なども簡単にできるアプリが準備されており、越境ECをさらにやりやすく、始めやすい環境が整っています。

このように、Shopifyには越境ECサイトを制作するための機能がはじめから備わっているのです。越境ECを始めるなら、導入を検討すると良いでしょう。

個人で管理ができる

Shopifyは、個人でも管理ができます。初期費用は無料で、運用コストも月額料金のみで運用可能です。

「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートも豊富に準備されているため、選んで自分のストアにインストールするだけで、ECサイトを構築できます。設定画面も難しいものではないため、専用スキルや知識を必要としません。個人でも問題なく利用できます。

もし、ゼロからECサイトを構築するなら、画面デザインはもちろん、サーバーを含んだ管理も自分で選び、制作しなければなりません。その点、Shopifyはすべて最初から実装されているため、管理コストが少なく済みます。そのため、人員が少ないケースや個人で商売を考えている方も参入しやすいプラットフォームと言えるでしょう。

 

セキュリティ対策もShopifyが万全に行っているので、この管理も自分で行う必要はありません。ECサイトは、ユーザーのクレジットカード番号や個人情報を扱うため、流出やハッキング対策が必須です。この点も対策されているため、安心して利用できます。

その他にも、稼働状況のモニタリングも随時確認できるため、トラブルがあったときの通知も受け取りが可能です。ストア利用者への案内もすぐに対応できるでしょう。

そして、サイト表示速度も早くなるような対応もしています。サイト表示が遅いと、ユーザーが離れてしまうケースも考えられますし、自身で施策をする必要もありません。

このようにShopifyでは、管理も簡単にできるようになっているので、個人でも問題なく商品の販売を可能です。

簡単にカスタマイズできる

Shopifyの大きな特徴の一つが、カスタマイズ性の高さです。デザインだけでなく、機能拡張するアプリも豊富に準備されています。見た目だけでなく、決済、会計、在庫、受注、配送、在庫管理やマーケティング面に特化したアプリも多数あり、売り上げをさらに伸ばすための機能拡張が簡単に可能です。

本来であれば、ECサイトを構築するにはプログラミングのスキルが必要ですが、Shopifyを利用すればその知識なくカスタマイズできるため、スキル習得の時間を掛けることなくECサイト運営に取り組めます。

もちろん、プログラミングのスキルがあれば、さらに細かなカスタマイズも可能です。そのため、初心者からスキルのある上級者まで、あらゆる人に対応できるECプラットフォームと言えるでしょう。

アプリには無料のものだけでなく、有料のものもあります。しかし、ゼロからECサイトを構築することを考えれば、安価で機能を追加できます。短期間でやりたいことを実現できるため、商売のスピードアップも可能です。

このように、カスタマイズ性が高いことから、これからECサイトを作りたい人にはShopifyはとてもおすすめです。初心者でも安心して利用できるし、ゼロから構築する必要もありません。

Shopify(ショッピファイ)の商品ページでカスタマイズすべきこと

それでは、Shopifyの商品ページでカスタマイズすべき事項について紹介します。具体的には、次の項目をカスタマイズすると良いでしょう。

商品ページでカスタマイズすべきこと
  • 商品タイトル
  • 商品説明
  • 商品画像

商品タイトル

販売する商品タイトルは、非常に重要です。ユーザーの目に留まる名前で、印象的なコピーにしてください。

そして、GoogleやYahoo!で検索されたとき、表示されやすくするために、SEOを意識することも大切です。そのためには、商品名だけでなく、ブランド名も一緒に記載すると良いでしょう。

そこで、商品タイトルを付ける前に、GoogleやYahoo!で商品を検索してください。ブランド名だけでなく、年式、色、柄、型番なども含んだ方が検索性もアップするかもしれません。そんなときは、タイトルタグを利用すると良いでしょう。

タイトルタグは、ウェブページのプレビューを表示するために検索結果でよく使用されるもので、検索結果のタイトルや、ブラウザの上部バーで表示されるタイトルのことです。タイトルタグを埋めておけば、SEO効果を高められます。

また、GoogleやYahoo!では、検索されているキーワード候補が表示されます。そこで、キーワード候補を参考にして、検索ニーズを調査し、商品タイトルを付けるのも一つのやり方です。

検索ニーズを調査し、競合の少ないキーワードを探すことも重要ですが、商品自体のニーズとマッチしなければ意味がありません。検索需要に合わせて商品タイトルを付けると良いでしょう。

商品説明

商品説明は、最初に特徴と良い点を簡潔に一目でわかるように記載してください。文章量があっても、ダラダラ書かれたものであれば誰も読みません。伝えたいことをわかりやすくシンプルに記載すると良いでしょう。

商品に対する想いや完成するまでの背景などを記載すれば、ユーザーはさらに商品理解を深めることができ、ストアからの商品に対するメッセージにもなります。この商品説明も長ければ長いほど良いというものではありません。簡潔にわかりやすく記載してください。

また、ユーザーから「欲しい商品を見つけやすく」することも重要です。そのためには、タイトル同様SEOを意識すると良いでしょう。Shopifyの商品編集画面にある「meta description」には、キャッチーでクリックしたくなるような文章を記載してください。

そして、メリットだけでなくデメリットを記載すると、ストアの信頼度が上がり、商品のメリットと価格に納得したユーザーは、購入してくれる可能性が上がります。

また、商品画像からは伝えられない詳細、例えばアパレルの場合は、生地の質感やサイズ感、使用感などを商品説明で行うと、よりユーザーに商品をイメージされやすくなるでしょう。このように、「販売者としての視点」ではなく、ユーザー視点に立ち商品説明を記載すれば検索性が上がり、商品販売につながるでしょう。

商品画像

ECサイトにおいて、商品画像はとても重要です。手に取って実際に見ることができず、また画像の見た目で判断するユーザーも多数いるからです。最終的には売り上げに左右します。

どんなに良い商品を売っていても、画像がなかったり、あまり良いものでなければスルーされてしまうでしょう。これでは、クリックすらされず、購入などされるわけがありません。

リアリティを持たせるために、画像は複数枚用意してください。画像は、商品の全体像を見れるようにし、ピントを商品に合わせ、すべてアングルを統一しましょう。

複数枚あっても、アングルが統一されていれば見た目がすっきりし、ユーザーの目にも留まりやすいです。また、アングルを統一するために撮影のときは三脚を使用し、構図を一定にすると良いでしょう。

そして、ECサイトでは現物を見ることができないため、商品の大きさがよく伝わる商品画像を使用してください。商品説明で寸法情報を記載できますが、それだけではイメージを伝えられません。そこで、サイズ感や質感を伝えられるように、アパレルであればマネキンやモデルを使った画像を掲載すると良いでしょう。

また、商品の背景は白にすることをおすすめします。見栄えが良くなり、ユーザーの目につきやすくなるからです。

白背景で商品を撮れば、正確な商品の色味を伝えやすいです。Shopifyのテーマもシンプルなものが多く、画像も同様に白背景で統一すると、サイト全体の見た目も良くなるでしょう。

商品ページのカスタマイズでの注意点

Shopify(ショッピファイ)の商品ページをカスタマイズする際、注意すべき点は次の3点です。その理由について解説します。

注意点
  • バックアップを取る
  • 細かいカスタマイズはプログラミング言語の習得が必要
  • 自己責任で行う

バックアップを取る

バックアップを取っておかないと、重大なミスがあったとき、修復に時間を要してしまい、ストアを一時停止しなければならない自体も考えられます。そのため、カスタマイズするときは、必ずバックアップを取りましょう。

特に、細かいカスタマイズを行う際は、バックアップは必須です。テーマを変えたり、文言を変えるようなレベルであればまだ良いかもしれませんが、サイトを構築する言語を修正するため注意が必要です。Shopifyはプログラミング言語を用いたカスタマイズをできるメリットがありますが、どこかで間違えてしまったら、これまで培ってきたデータや情報を壊してしまう恐れがあります。

Shopifyでは、管理画面からCSVファイルをエクスポートすれば、ストア情報をバックアップできます。顧客情報や財務データなどが、CSVファイルに残るためカスタマイズをする前にCSV書き出しを行いましょう。難しい作業ではないため時間を掛けず簡単にできるので、面倒くさがらずに必ず実行しましょう。

また、バックアップを取っておけば、もし間違えてしまい修復が難しくても、短時間で直せます。せっかくサイトを改善しようとカスタマイズするのに、ミスを起こしてストア運営を止めてしまっては元も子もありません。バックアップを取って最悪の事態を防いでください。

細かいカスタムにはプログラミング言語の習得が必要

Shopifyの細かいカスタマイズには、プログラミング言語の習得が必要です。Shopifyのストアは、「Liquid」と呼ばれる独自のプログラミング言語で構築されています。

もちろん、LiquidだけでなくHTMLやCSS、Javascriptも利用されていますが、主にHTMLの中では、Liquidを用いた記述です。なお、LiquidはRubyをベースとされた言語ですが、HTMLの中ではRubyの構文を利用できません。細かいカスタマイズをするには、Liquidのような独自言語を習得しなくてはできないため、誰もができるわけでないことを理解しておきましょう。

Shopifyのメリットは、拡張性の高さです。多くのアプリやテーマが準備されているため、プログラミング言語がわからなくても、ある程度のカスタマイズは可能なことはこれまでも説明してきたとおりです。

しかし、細かい部分になるとプログラミング言語を使わなければなりません。すぐにできるものではないため、外部の業者などにお願いするか、時間をかけて習得するかになります。

ただ、プログラミング言語ができなくても細かくなければカスタマイズは可能です。デザインテンプレートやアプリが豊富にありますし、言語や通貨、決済手段も選べます。もし自分たちでゼロからECサイトを構築しようとすると、時間ばかりがかかりますが、Shopifyならその心配はありません。

自己責任で行う

カスタマイズは、自己責任で行わなくてはなりません。Shopifyではさまざまなカスタマイズができるため、すべてがマニュアルに載っていない、あるいは英語のものしかないカスタマイズも多々あります。

そのような状況で、自分でカスタマイズするのであれば、それは自己責任で行わなくてはなりません。決してShopifyの責任ではありません。カスタマイズをしてストアの構成や情報が壊れてしまうのを防ぐために、バックアップを取ったり、プログラミング言語を必要とする細かなカスタマイズを諦めるなど、事前に自分の中でルールを決めておくべきです。

プログラミングの自信がないのに細かなカスタマイズをやるべきでありません。それに、英語で内容をよく理解できていないカスタマイズも同様で、見切り発車でカスタマイズしたとしても、それは自分の責任です。

そのため、カスタマイズは自己責任で行うものと認識して取り掛かりましょう。誰かのせいにはできないので、自分ができることを慎重にカスタマイズ作業をしてください。そして、無理してできないことをやるべきではありません。

まとめ

Shopify(ショッピファイ)の商品ページのカスタマイズについて紹介しました。Shopifyの大きな特徴は、カスタマイズ性の高さです。その中でも、商品ページはタイトル、商品紹介、そして商品画像を中心に、簡単にカスタマイズできます。

しかし、ただ文章を書いたり、商品画像を表示させれば良いわけではありません。SEOを意識し、見た目も綺麗な画像を準備しましょう。商品の紹介は、売り上げを左右します。ストア全体で整合性をとって、ユーザーにわかりやすく、そして見つけやすい商品ページにしましょう。

Shopify Guide編集部は、メディア「Shopify Guide」の運営によってShopifyの最新情報やノウハウを常に蓄積してきています。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアル、Web広告などによるプロモーションをお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。