
Shopifyでお問い合わせフォームをどのように導入するのかわからず困っていませんか?
お問い合わせフォームを設定しないと、顧客が気軽に質問や確認ができず、顧客満足度が下がるリスクもあります。今回は、Shopifyのおすすめのお問い合わせフォームアプリに併せて、設置するメリットや注意点、Q&Aなどを詳しく解説します。
Contents
Shopifyのお問い合わせフォームとは
Shopifyのお問い合わせフォームとは、ショップの訪問者が管理者と直接連絡を取れるように設定された便利なツールです。名前やメールアドレス、さらに詳細なメッセージといった必要な情報を入力し、質問やリクエストを送信できます。
このフォームを活用することで、店舗側は顧客からの問い合わせやリクエストをスムーズに受け取り、円滑なコミュニケーションを図ることが可能です。
Shopifyでお問い合わせフォームを導入するメリット
Shopifyにお問い合わせフォームを設置することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?メリットは次のとおりです。
- 顧客コミュニケーションの円滑化
- 顧客満足度とリピーターの増加
- スパム対策とセキュリティ強化
顧客コミュニケーションの円滑化
お問い合わせフォームを設置するメリットの一つは、コミュニケーションの円滑化です。
お問い合わせフォームの存在によって、顧客は運営者の電話番号やメールアドレスを探す手間が省け、問い合わせのハードルが下がります。また、フォームは時間を問わず利用可能なため、顧客はいつでも気軽に質問やリクエストを送ることができ、企業側も効率的に情報を受け取ることができます。
さらに、フォーム内に顧客の基本情報や質問内容などが含まれているため、担当者は対応準備が整った状態で迅速かつ的確に応答が可能です。
顧客満足度とリピーターの増加
お問い合わせフォームの設置は、顧客満足度を高め、リピーターの増加させるのにも効果的です。
フォームで集まった顧客情報や問い合わせ内容がデータベースに蓄積されることで、企業側は顧客のニーズや過去の対応履歴に基づいたサポートができます。これにより、顧客は「自分に合ったサポートを受けられる」と感じやすく、利用意欲が高まります。
また、良好な対応に基づく満足度の高い体験は口コミやレビューにも反映され、新規顧客の獲得に効果的です。
こうした形で、企業と顧客の信頼関係が強化され、長期的な収益向上や安定した顧客ベースの確立が期待できます。
スパム対策とセキュリティ強化
お問い合わせフォームには、多くの場合スパム対策機能が備わっており、スパムメールのリスクを大幅に減らせるのもメリットです。自動的に送信される迷惑メールや、ボットによる大量のメッセージから保護され、業務に不要な負担がかかるのを防げます。
特に、スパムの影響で問い合わせの見落としが発生するリスクが低減されるため、顧客対応の質が向上し、企業全体の信頼性も高まります。
Shopifyにお問い合わせフォームを導入する方法
Shopifyにお問い合わせフォームを導入する方法は、次の3通りがあります。アプリは導入が簡単でありながら、カスタマイズ性もあり、最もおすすめです。
- 標準機能を利用する
- カスタマイズする
- アプリを利用する
標準機能を利用する
Shopifyでお問い合わせフォームを導入するには、標準機能を使う方法が最も簡単です。
Shopifyには標準でフォーム機能が備わっており、管理画面から「オンラインストア」にアクセスし、新しいページを作成します。このページに「お問い合わせ」などの名前を付けたうえで、テンプレートとして「page.contact」を選択すれば、基本的なフォームがすぐに利用できます。
カスタマイズする
テーマのコードを編集してお問い合せフォームを追加する方法もあります。
コード構成はテーマによって異なりますが、一般的にはShopify管理画面の「コードを編集する」から「contact-form.liquid」ファイルを開き、フィールドを追加することでフォームをカスタマイズできます。
たとえば、「会社名」や「問い合わせのカテゴリー」といった項目を追加すれば、法人顧客からの問い合わせに対応したり、問い合わせの内容を事前に把握したりできます。また、CSSを編集することでフォームデザインをブランドイメージに合わせることができ、よりプロフェッショナルな印象を与えることが可能です。
コード編集は柔軟性が高い反面、専門的な知識や技術が求められます。
アプリを利用する
Shopifyアプリを利用することで、高度なお問い合わせフォームを簡単に導入可能です。
多くのアプリは無料プランで試用ができ、有料プランにアップグレードすることでカスタマイズ性が増し、問い合わせ件数に制限がないプランも選べます。
アプリの利用には専門的な知識は不要であり、スムーズな問い合わせ管理と顧客対応の効率化が期待できます。
Shopifyお問い合わせフォームアプリおすすめ3選
おすすめのShopifyお問い合わせフォームアプリは次のとおりです。コストとカスタマイズ性に注目して解説します。
- Powerful Contact Form Builder
- Improved contact form
- formrun
Powerful Contact Form Builder
「Powerful Contact Form Builder」は、多機能なフォームを作成可能なアプリです。連絡先フォームやカスタムフォームを簡単に構築でき、顧客のニーズに合わせた柔軟な設計が可能です。
このアプリでは、ファイルや画像のアップロードを含むカスタムフォームや、条件付きフィールド設定、マルチステップフォームなどの高度な機能を利用できます。フォームはショートコードを使って、CMSページ、製品ページ、コレクションページ、カートページ、ホームページなど、あらゆる場所に表示可能です。また、CSSを使用したデザインの微調整やブランドに合わせたスタイリングもサポートされています。
無料プランでは、1つのフォームを作成でき、月間投稿数は最大40件まで利用可能です。プレミアムプラン($9.99/月)にアップグレードすると、フォームを無制限に作成でき、月間投稿数も1,000件まで対応可能になります。加えて、より高度なカスタマイズ機能が解放され、フォームの柔軟性が大幅に向上します。
Improved Contact Form
「Improved Contact Form」は、Shopifyストアに迅速かつシンプルにお問い合わせフォームを追加できるアプリです。ストアの各ページの隅にお問い合わせボタンを設置し、訪問者や顧客がクリックすることで、直接メールで連絡を取ることが可能になります。シンプルで直感的な操作性と多機能性が高く評価されています。
リードキャプチャフォームやプロモーションバナー、クーポンポップアップ、ソーシャルメディアボタンなどのウィジェットを簡単に実装でき、マーケティング活動や顧客のエンゲージメント強化にも対応可能です。これらのウィジェットは、コードの変更なしでストアに追加できます。
無料プランでは3つまでウィジェットを公開可能ですが、プレミアムプラン(12ドル/月)では10個まで、アドバンスドプラン(29ドル/月)では無制限に追加できます。
このアプリは日本語に翻訳されていないので、利用の際には注意が必要です。
formrun
「formrun」は、Shopifyストア向けに設計されたお問い合わせフォーム作成・管理ツールです。
豊富なテンプレートから好みのデザインを選び、数クリックでお問い合わせフォームやアンケート、申し込みフォームを作成可能で、Shopifyストアに短時間で埋め込めます。また、顧客からの問い合わせ内容を「未対応」「対応中」「完了」などのステータスで可視化し、進捗状況を管理できるため、チーム全体での対応状況の把握や役割分担がしやすいです。
さらに、複数人でのメール利用機能も備え、チームメンバーが連携して顧客対応を進められるので、業務の効率化に貢献できることが大きなメリットです。
formurunは無料で利用できます。
Shopifyお問い合わせフォームアプリの導入手順
Shopifyにお問い合わせフォームアプリを導入する手順は次のとおりです。各工程をわかりやすく解説します。
- Shopifyアプリストアでアプリを検索する
- アプリをインストールする
- アプリを設定する
- フォームを設置する
Shopifyアプリストアでアプリを検索する
まず、Shopifyの管理画面にログインし、左メニューの「アプリ」をクリックしてください。「Shopify App Storeへ行く」というボタンが表示されるので、それをクリックしてアプリストアに移動します。
アプリストアの検索バーで「contact form」や「お問い合わせフォーム」などのキーワードを入力し、関連するアプリを探します。アプリの一覧が表示されたら、各アプリの機能、料金、ユーザーレビューを確認しましょう。
必要な機能や使い勝手、サポート体制を考慮して、自分のストアに最適なアプリを選びます。
アプリをインストールする
選択したアプリのページを開き、「アプリをインストール」ボタンをクリックしてください。
インストール手順が進むと、Shopifyからアクセス権限に関する確認画面が表示されます。この画面で、アプリがストアの情報にアクセスする権限内容がリスト表示されるので、よく確認したうえでインストールしましょう。
インストール後は、アプリの管理画面へと自動的に移行します。店舗の大事な情報が含まれるため、利用規約や権限内容の確認はしっかりと行うことが大切です。
アプリを設定する
インストール後、アプリの管理画面でフォームの詳細設定を行ってください。
まず、デザイン面では、フォームの配色、フォント、ボタンデザインなどがカスタマイズ可能です。次に、フォームに含める項目(例:名前、メールアドレス、メッセージ内容)や、必須入力の有無を設定します。
また、自動返信メールや管理者への通知メールの設定も可能です。カスタマイズ機能が豊富なアプリであれば、条件付きフィールドやファイル添付の許可など、ニーズに応じた設定も行えます。
ブランドに合ったフォームに仕上げ、顧客が使いやすい設計を心がけましょう。
フォームを設置する
設定が完了したら、フォームをストア内に設置してください。多くのアプリでは、コード不要でページやセクションごとに簡単に埋め込める仕様になっています。
設置したい場所(例:お問い合わせページ、商品ページの下部)を選び、アプリの指示に従ってフォームを表示させます。設置後、フォームの動作確認を行い、正しく表示されるか、項目入力や送信が正常に機能するかをテストしましょう。
また、モバイル表示の確認も行い、問題があれば設定画面に戻り調整を行います。
以上で、お問い合わせフォームアプリの導入が完了です。
Shopifyお問い合わせフォームアプリの注意点
Shopifyお問い合わせフォームアプリを導入する際、注意すべき点があります。主な注意点は次のとおりです。
- アプリの信頼性とセキュリティ
- コストとプラン
- パフォーマンスへの影響
アプリの信頼性とセキュリティ
お問い合わせフォームは顧客の名前やメールアドレス、メッセージ内容などの個人情報を扱うため、アプリの信頼性やセキュリティ対策は最優先事項です。アプリを選ぶ際には、Shopifyアプリストアのレビューや評価を確認し、特に個人情報保護やセキュリティ対策について言及されているかを確認しましょう。
また、アプリ提供元の信頼性も重要です。サポート体制が整っている開発元や、Shopifyでの実績が豊富なアプリを選ぶと安心です。さらに、データが適切に管理・保護されていることを示すプライバシーポリシーや利用規約を確認しましょう。
コストとプラン
Shopifyのお問い合わせフォームアプリのコストについては、特に成長段階にあるストアや小規模ビジネスにとって負担になる場合があります。
無料プランでは機能が限られていることが多いです。しかし、有料アプリを利用する際には、毎月の料金がかかります。お問い合わせフォーム以外の有料アプリを利用している場合は、全体のコストが積み重なります。
そのため、費用対効果を十分に考えたうえで、ビジネス規模や成長に合わせたプランを慎重に選択することが大切です。たとえば、現時点で必要ない機能が多いプランは避け、必要に応じてアップグレードすることで、コストを抑えながら運用できます。
パフォーマンスへの影響
アプリを導入することで、Shopifyストアのページ読み込み速度やパフォーマンスに影響が出る可能性があります。
特に、複数のアプリを導入している場合や、リソースを多く消費するアプリを導入すると、サイト全体の表示速度が低下するリスクがあります。表示速度が遅くなると顧客の離脱率が高まり、SEO(検索エンジン最適化)にも悪影響を及ぼすため、アプリ導入前にパフォーマンスへの影響を確認することが重要です。
導入後も、表示速度を確認し、パフォーマンスに大きな問題があれば、アプリの削減や設定の見直しを行うことで、サイトの最適化を図りましょう。
Shopifyお問い合わせフォームアプリに関するQ&A
最後に、Shopifyのお問い合わせフォームアプリに関するよくある質問とそれらに対する回答を紹介します。
お問い合せフォームの設置は必須?
お問い合わせフォームの設置は必須ではありませんが、顧客との重要なコミュニケーション手段として設置することがおすすめです。
上述したようにフォームを設置することで、顧客が商品やサービスに対する質問や要望、クレームを直接送信できるようになり、これが顧客の不安解消や疑問解決に役立ちます。
特にオンラインストアにおいては、直接的な対話手段がないため、フォームを通じて顧客の声を聞ける仕組みを作ることは重要です。
お問い合わせフォームの送信先は?
Shopifyに設定されている管理メールアドレスに送信されることが一般的です。
このアドレスはShopify管理画面の「設定」→「ストア詳細」→「連絡先情報」に登録されています。
複数の担当者でメールを受信したい場合は、設定画面で他のメールアドレスを追加するか、「Improved Contact Form」などのアプリを利用して通知先を柔軟に設定可能です。
お問い合わせフォームの項目追加はできる?
Shopifyの標準機能のフォームは基本的な項目のみですが、Liquidコードを編集することで項目を追加できます。
また、アプリを使用すると、コード編集の手間を省き、簡単に項目の追加や順序変更が可能です。たとえば、「Powerful Contact Form Builder」などのアプリではドラッグ&ドロップで項目を増やせるため、顧客に必要な情報を詳細に収集でき、運用効率が向上します。
確認画面があるお問い合せフォームアプリはある?
確認画面が付いたお問い合わせフォームアプリもあります。
たとえば、「Powerful Contact Form Builder」や「Improved contact form」などのアプリでは、送信前に入力内容を確認する画面を追加可能です。
これにより、顧客が誤って入力した情報を修正でき、正確なデータが取得できるため、顧客満足度の向上につながります。
お問い合わせメールは複数人に送れる?
複数人に送信したい場合は、Shopifyの設定でメールアドレスをカンマで区切って登録すると、複数の担当者が同時にメールを受信できるようになります。
また、「Improved Contact Form」などのアプリでは、複数のメール通知先を設定できるため、部署ごとや担当者ごとに柔軟な通知設定が可能です。
これにより、迅速な対応やチームでの顧客サポートが可能です。
お問い合わせに自動返信できる?
Shopifyの標準機能では自動返信機能はありませんが、「Improved Contact Form」や「Powerful Contact Form Builder」などのサードパーティ製アプリを導入することで、自動返信メールが設定可能です。
自動返信メールを設定すると、顧客がフォーム送信後すぐに返信メールを受け取り、問い合わせを受け付けた旨を確認できます。迅速な応答が顧客の信頼を高め、対応品質の向上にも役立ちます。
まとめ
Shopifyのお問い合わせフォームアプリを導入することで、顧客とのコミュニケーションが円滑になり、信頼性や顧客満足度の向上につながります。
各アプリには独自の機能があり、店舗のニーズに応じて選択することで、顧客の疑問や不安を迅速に解消できる環境が整います。また、自動返信や複数人通知などの機能を活用すれば、チーム全体での対応が効率化され、さらに効果的な顧客サポートが可能です。
しかし、より複雑なお問い合わせフォームを実装するにはプログラムの専門知識が求められます。
Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ていますので、Shopifyでの運営ノウハウを共有したり、コンサルティングを実施したりすることが可能です。Shopifyのお問い合わせフォームの開発に限らず、Shopify運営でお悩みやご不安な点がある方は、下の問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。