Shopifyの費用

Shopify(ショッピファイ)は簡単にECサイトを制作できるサービスで、月額費用とその他運営費を支払うだけで、すぐにオンライン販売を始めることができます。Shopifyは個人から大企業まで利用しているECサイト制作サービスなので、想定する売上規模によって、利用すべき料金プランが異なります。

この記事では、最適な料金プランを選ぶ方法や、ECサイト運営で発生するその他の費用をすべて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。ShopifyでECサイトを作りたいと考えている方必見の内容です。

Shopify(ショッピファイ)の料金プラン別の月額費用

まずは、Shopify(ショッピファイ)の料金プラン別の月額費用について解説します。料金プランは次の4種類です。

Shopifyの料金プラン
  • ベーシックプラン
  • スタンダードプラン
  • プレミアムプラン
  • Shopify Plus

料金プランによって、決済手数料のパーセンテージやサイト管理に参加できるアカウント数、その他機能の利用範囲が異なります。一番の違いは決済手数料なので、売上規模が大きい場合は月額費用が高くなっても、上位のプランの方がコストを低く抑えられる可能性があります。

最初は高い売上が見込めずに下位プランを利用していた場合だとしても、いつでもプランのアップグレードができます。もちろんダウングレードも可能です。

また、どのプランを利用する場合も「14日間の無料トライアル」が用意されているので、まずはお試しとして実際にECサイトを開設することができます。なので、以下のプラン別の解説を参考にして、プランを検討してください。

ベーシックプラン

ベーシックプランは、月額29ドルで利用できる最も費用の安いプランです。ベーシックプランは、次のような方におすすめです。

ベーシックプランがおすすめの方
  • 初めてECサイトを制作する方
  • 売上見込みが分からない方
  • 月商500万円以下

ベーシックプランの決済手数料は、「Shopifyペイメント」を利用した場合、次のとおりです。

  • 国内のクレジットカード:3.4%
  • AMEXや海外のクレジットカード:3.9%

3種類のプランの中で最も決済手数料が高いため、売上が大きい場合は、決済手数料の負担が大きくなってしまいます。そのため、初めてECサイトを制作する方で、売上見込みがわからず、月商も500万円以下の方にベーシックプランがおすすめです。

また、登録できるアカウント数は2つまでで、プロフェッショナルレポート・高度なレポートビルダー・外部サービスの自動計算送料などの機能を利用できませんが、売上が小さい場合はあまり問題ありません。

月額費用が29ドルと最も安いので、商品が売れた際の決済手数料以外、少ないコストでECサイトを運営できます。いつでもアップグレードはできるので、売上が大きくなるまではベーシックプランを利用すると良いでしょう。

スタンダードプラン

次に、スタンダードプランは月額79ドルで利用できるプランで、以下のような方におすすめです。

スタンダードプランがおすすめの方
  • 実店舗を運営している方
  • 越境ECサイトを運営したい方
  • 月商5000万円以下の方

スタンダードプランの決済手数料は、Shopifyペイメントを利用した場合、次のとおりです。

  • 国内のクレジットカード:3.3%
  • AMEXや海外のクレジットカード:3.85%

登録できるアカウント数は5つまでで、複数人でECサイトを管理したい場合はスタンダードプランからがおすすめです。

また、実店舗を運営している方や、海外向けに販売する越境ECサイトを運営したい方もスタンダードプランが最適です。理由は、スタンダードプランからプロフェッショナルレポートを利用できるようになり、簡単なマーケティング施策も行えるようになったり、海外ドメインを使用できたり、国際価格で表示できるようになったりするからです。

本格的にECサイト運営を始める場合は、スタンダードプランを利用するのが良いでしょう。

プレミアムプラン

プレミアムプランは月額299ドルで利用できるプランで、次のような方におすすめです。

プレミアムプランがおすすめの方
  • すでに集客力のある方
  • マーケティングに力を入れたい方
  • 月商5000万円以上の方

プレミアムプランの決済手数料は、Shopifyペイメントを利用した場合次のとおりです。

  • 国内のクレジットカード:3.25%
  • AMEXや海外のクレジットカード:3.8%

下位プランのベーシックプランと比較すると、国内カードで-1.5%、海外カードで−1%となり、決済手数料がお得になります。あまり大きく変わらないと感じるかもしれませんが、売上が月商5,000万円以上の規模になってくると、コストの決済手数料が占める割合が大きくなります。

また、プレミアムプランではすべての機能が使用可能です。登録アカウント数も15まで追加できるので、複数人で管理しやすいです。売上見込みがあり、月商5,000万円以上の方はプレミアムプランがおすすめです。

Shopify Plus

Shopifyの一般向け料金プランは上記の3種類ですが、大規模ECサイトを制作したい方向けに「Shopify Plus(ショッピファイプラス)」という最上位プランがあります。

Shopify Plusは、月額2,000ドルと高額になっています。その代わり決済手数料が安くなっています。

  • 国内のクレジットカード:3.15%
  • 海外のクレジットカード:3.75%

また、Shopify Plusでは通常プランの3種類では利用できない運用業務の効率化や、自動化する機能を活用できます。

Shopify Plusの機能
  • キャンペーンの自動化
  • 送料無料設定の自動化
  • BtoBストアの開設
  • 事業者への通知の自動化
  • 既存システムからのデータ移行
  • ストア移行の通知
  • チェックアウトのカスタマイズ
  • API連携
  • ストアを最大10ストアの追加

Shopify Plusは、ストアを複数運営したい方や、月々の決済手数料が100万円を超える売上規模の方におすすめです。

Shopify(ショッピファイ)の料金プランの選び方

では、Shopify(ショッピファイ)の料金プランの選び方を解説します。次の3要素からプランを検討しましょう。

Shopify料金プランの選び方
  • 取引額
  • 運営体制
  • POS機能

取引額で決める

料金プランの違いは決済手数料が大きいため、まずは取引額で決めることをおすすめします。

取引額で決める目安
  • 月商500万円以下:ベーシック
  • 月商5,000万円以下:スタンダード
  • 月商5,000万円以上:プレミアム

すべて、国内のクレジットカード決済手数料で想定した月商です。売上が大きくなるほどプランの月額費用よりも決済手数料の割合が大きくなるため、プランのアップグレードは早めに行っておきましょう。

運営体制で決める

プランによって登録できるアカウント数が異なるため、ECサイトの運営体制で選ぶのもおすすめです。

運営体制で決める目安
  • 2アカウント:ベーシック
  • 5アカウント:スタンダード
  • 15アカウント:プレミアム

複数人で運営する場合は、スタンダードまたはプレミアムが良いでしょう。

POS機能で決める

POS機能とは「販売時点情報管理システム」のことです。実店舗を運営している場合は、POS機能を活用すると、リアルタイムで売上や在庫状況を管理できるようになります。

Shopify POSアプリはすべてのプランで利用できるのですが、ベーシックでは以下の機能を利用できません。

ベーシックプランで利用できない機能
  • レジスタシフト
  • ハードウェア周辺機器のサポート
  • スタッフPOS PIN
  • サードパーティのPOSアプリ
  • 店舗数

    スタンダードとプレミアムの違いは店舗数だけで、次のとおりです。

    • スタンダート:1〜5
    • プレミアム:8まで

    なので、実店舗とECサイトを連携したい方は、店舗数によって検討してください。

    Shopify(ショッピファイ)で発生するその他費用

    月額費用の他に、Shopify(ショッピファイ)で発生する費用は次のとおりです。

    Shopifyで発生するその他の費用
    • 決済手数料
    • 取引手数料
    • 振込手数料
    • テーマ
    • アプリ

    決済手数料

    決済手数料は、プランと決済方法によって異なります。

    決済手数料
    • 国内クレジットカード
      • ベーシックプラン:3.4%
      • スタンダードプラン:3.3%
      • プレミアムプラン:3.25%
    • 海外クレジットカード
      • ベーシックプラン:3.9%
      • スタンダードプラン:3.85%
      • プレミアムプラン:3.8%
    • Shopify Payment以外の外部決済
      • ベーシックプラン:2.0%
      • スタンダードプラン:1.0%
      • プレミアムプラン:0.5%

    取引手数料

    販売時に外部サービスを利用した際に発生する取引手数料は、Shopify Paymentを利用する場合は無料です。

    Shopify Paymentは独自の決済サービスです。ShopifyでECサイトを運営する場合は必ず利用しましょう。

    振込手数料

    売上を口座に振り込む際に発生する振込手数料は無料です。

    テーマ

    Shopifyでは無料で利用できるテーマと有料で販売されているテーマがあります。他のECサイトと差別化したい方や、カスタマイズ性の高いデザインを使用したい方は有料テーマを利用すると良いでしょう。

    アプリ

    Shopifyは、アプリをインストールすることで簡単に機能を拡張できます。無料で利用できるアプリや、月額費用が必要なアプリなどさまざまなので、カスタマイズしたい場合はアプリの利用料金も必要になると考えておきましょう。

    Shopify(ショッピファイ)の費用を安く抑える方法

    ここまで、Shopify(ショッピファイ)のプラン別月額料金と、その他費用について解説しました。

    最後に、Shopifyの費用を安く抑える方法を紹介します。「できるだけ安く費用を抑えたい」と考えている方は以下の3つの方法を試してみてください。

    Shopifyの費用を安く抑える方法
    1. 年間契約にする
    2. 複数ストアディスカウント
    3. 機能はオプションで追加する

    年間契約にする

    Shopifyは、年間契約にするだけで割引を受けることができます。

    年契約の場合の割引率
    • 1年一括払い:約10%割引
    • 2年一括払い:約20%割引
    • 3年一括払い:約25%割引

    プランを選択した後に、支払い頻度を年間で設定すれば、割引が適用されます。1年以上運営する可能性がある場合は、年間プランにしてお得に契約しましょう。

    複数ストアディスカウントを受ける

    同じブランドで他通貨や他言語で複数ストアを開設すると、「複数ストアディスカウント」が受けられます。内容は公開されていませんが、複数ストアを開設してサポートに問い合わせて承認されれば、割引が適用されます。

    機能はオプションで追加する

    上位プランでしか利用できない機能は、アップグレードするのではなく、オプションで追加することで月額費用を抑えられます。アプリで機能を追加できる場合は、お得な方法を選びましょう。

    まとめ

    Shopify(ショッピファイ)のプラン別月額費用と、運営に必要なその他費用、少しでも安くお得に利用する方法を紹介しました。プランによって決済手数料や登録できるアカウント数が異なるので、解説した方法を参考にして、Shopifyで利用するプランを選んでみてください。

    ShopifyのECサイトを成功させるには、制作はもちろん、広告運用などマーケティングの部分も重要です。ShopifyでECサイトの新規制作・リニューアルをお考えの方や、Web広告などによるプロモーションを行いたいとお考えの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。Shopify Guideはメディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有することが可能です。