
せっかくShopify(ショッピファイ)でECサイトを制作したのに、商品が売れないというお悩みはありませんか?Shopifyを利用してECサイトを制作する方が増えていますが、思ったように商品が売れないという問題に直面している方がたくさんいます。
ShopifyでのECサイト制作は専門的な知識がなくても簡単に行えますが、実際にECサイトにお客さんを集客して、販売するにはECサイト運営の知識が必要になります。
そこでこの記事では、ECサイトを制作したのに商品が売れない3つの原因と対策方法を解説します。自社のECサイトが売れない原因を知り、対策できるようになりましょう。
Contents
Shopify(ショッピファイ)で商品が売れない原因
Shopify(ショッピファイ)を利用してECサイトを構築したのに、商品が売れないという場合は、次の問題がある可能性があります。
- 集客力がない
- 販売力がない
- リピーターを獲得できない
すべての原因が重要で、一つでも当てはまるECサイトは、大きな売上を上げることが難しくなります。自分のECサイトが売れない原因はどれに当てはまるのかを考えてご覧ください。
集客力がない
ECサイトを制作したけど売れない場合の多くが、集客力がないことが原因です。どれだけ商品数が豊富で、使いやすいデザインのECサイトを制作したとしても、集客力がなければ商品が売れることはありません。
ECサイトを制作した段階は、実店舗でいうと「お店をオープンしただけ」なので、お店にお客さんを呼び込まなければ商品やサービスの良さを知ってもらえません。お客さんがECサイトにアクセスして、実際に商品を知ってもらえて初めて売れる可能性が出てきます。
まずはECサイトのアクセス解析を行って、集客が行えているのかを確認してください。ECシステムのサービス内にアクセス解析があればそれを活用し、なければGoogleアナリティクスをカスタマイズで導入して確認しましょう。
アクセス解析を行って、集客自体できていない原因が見つかった場合は、以下の「Shopifyで売れない場合の対策:集客編」を参考にしてください。反対に集客は問題なく行えている場合は、次で解説する「販売力」に原因がある可能性があります。
販売力がない
集客力があり、ECサイトのアクセス数があるのにも関わらず商品が売れていない場合は、販売力がない可能性があります。
販売力がない原因は、ECサイトのUIデザインや決済方法、配送方法などに何らかの問題があることです。せっかくECサイトにアクセスしたお客さんに購入してもらえていないので、大きな機会損失をしてしまっています。
また、一度ECサイトにアクセスして購入に至らなかったお客さんの多くは再度アクセスしない可能性があります。なので、販売力に原因がある場合は、なるべく早急に対策しましょう。
集客力に問題がない場合は、販売力を改善することで簡単に売上を上げられる可能性があります。販売力の具体的な対策箇所を調べる方法もGoogleアナリティクスを活用します。Googleアナリティクスで、ユーザーが離脱しているページや、ページの滞在時間などを調べることで、問題があるページを調べることができます。
他にも、ユーザーが注目している箇所や、クリックしている箇所を調べることができる「ヒートマップツール」を活用すれば、購入ボタンのデザインや、クリックにつながっていない箇所がわかります。
販売力を高めて集客したユーザーに購入してもらう方法は、以下の「Shopifyで売れない場合の対策:販売力編」を参考にしてください。商品自体は売れているけど、イマイチ売上が増えていかずに売上が安定しないという方は、次で解説する「リピーターを獲得できないこと」に原因があるかもしれません。
リピーターを獲得できない
集客と販売は問題ないけど、売上が安定しない場合は、リピーターを獲得できないことが原因かもしれません。販売している商品やサービスによっても変わりますが、リピーターの獲得は、売上を安定的に増やしていくために非常に大切です。
なぜなら、新規顧客の獲得コストは、既存顧客に販売するコストの5倍かかると言われているからです。これを1:5の法則と言い、聞いたことがある方も多いでしょう。リピーターの獲得が行えていないECサイトは、常に新規顧客獲得のために広告費や社内リソースをかけなければならないため、売上を安定させることが難しくなります。
リピーターの獲得には、広告費もリソースも大きくかけず、コストを抑えて効率的に売上を増やすことが可能です。今までリピーターの獲得対策を行ってこなかったECサイトは、簡単に売上を倍増できる可能性もあるでしょう。リピーターの獲得が原因という場合は、以下の「Shopifyで売れない場合の対策:リピーター獲得編」を参考にしてください。
Shopify(ショッピファイ)で売れない場合の対策:集客編
解説した3つの売れない原因に、貴社のECサイトは当てはまっていましたか?ここからは、3つの売れない原因の対策方法をそれぞれ解説していきます。
まずは、ECサイトを制作したばかりの方の多くが当てはまる「集客力がない」原因の対策方法を紹介します。
- SEO対策を行う
- SNSを活用する
集客力のないECサイトは、まずSEO対策とSNS活用から始めることをおすすめします。理由は、どちらも無料で対策できるからです。
リスティング広告やSNS広告を活用して費用をかけて集客する方法もありますが、まったく集客ができていないのであれば、無料で簡単に始められることから対策していきましょう。
すでにSEO対策やSNSを活用している場合は、SNSマーケティングや広告運用を行って集客力を爆発的に高める方法もあります。
SEO対策を行う
SEO対策とは、Googleの検索結果の上位にECサイトを表示させて、検索からのアクセスを獲得するための施策のことで、Shopifyは外部SEO対策サービスと連携しやすい特徴があります。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- SEO Manaeger
- Plug in SEO
SEO対策を行う場合は、必ずこの外部サービスと連携させておきましょう。Shopifyで行えるSEO対策は、次の項目を最適化することです。
- ストアのメタタイトル
- ストアのメタディスクリプション
- 商品のメタタイトル
- 商品の説明
- 商品のURL
- altタグ
- ブログの活用
それぞれの項目のSEO対策方法は以下の記事で具体的に解説しています。
SNSを活用する
集客力を高めるにはSEO対策以外にも、SNSを活用することも大切です。
SEO対策は、解説した項目を最適化したとしても、すぐに検索結果の上位に表示されるわけではありません。短期的な集客効果は見込めないので、SEO対策の成果が出るのには時間がかかります。
SNSを活用すれば短期的に集客を行える可能性があるので、一つの集客手段として、必ず活用しておくことをおすすめします。活用すべきSNSは次のとおりです。
Twitterはフォロワーが少ないアカウントでも、リツイート機能によって投稿内容が拡散される可能性のあるSNSです。魅力的な商品を販売している場合は、ぜひ活用したいところです。
InstagramとFacebookは、Shopifyと連携することで、ユーザがSNSから数タップで商品を購入できるようなるので、必ず活用したいSNSです。
今やSNSから商品を購入するユーザーが多いので、SNSと連携してECサイトに集客しやすいようにしておきましょう。また、SNSにはアカウントをフォローする機能があるので、フォロワーを増やすことで、広告費をかけることなく集客を行えるようになります。
Instagramは写真や動画に特化したSNS、TwitterとFacebookはテキストメインのSNSという特徴を理解して、使い分けてそれぞれ活用してみてください。
Shopify(ショッピファイ)で売れない場合の対策:販売力編
次に、ECサイトに集客はできているけど、販売力がなく商品が売れない場合の対策方法を紹介します。
- 購入までの導線を明確にする
- 商品情報を追加して購入ハードルを下げる
- 決済方法を充実させる
せっかく集客できているのに、商品が売れていないのは、大きな機会損失なので、早急に以下の対策を実行してみてください。
購入までの導線を明確にする
購入ページで購入ボタンをクリックすることなくユーザーが離脱している場合は、ECサイトにアクセスしてから購入までの導線を明確にしてください。商品の質は高いのに購入されないのであれば、ユーザーはどうやって購入して良いのかわからず離脱しているのかもしれません。
最も改善効果があるのは、購入までの導線ボタンを目立つように配置することです。
ECサイトのトップページにアクセスしてから、商品カテゴリーページに行き、個別商品ページに行き、「カートに入れる」または「そのまま購入する」ボタンをクリックします。このページが移転するボタンのすべてをクリックしやすいようにわかりやすくします。
「カートに入れる」をクリックしてからも重要で、最終的に購入ボタンをクリックしなければ売上にはなりません。ユーザー視点になって、わかりすいUI(使い勝手の良い)デザインになっているか再度確認してみましょう。
商品情報を追加して購入ハードルを下げる
ユーザーの離脱が特に商品ページに集中している場合は、商品情報を追加して購入ハードルを下げましょう。
実際に自分が商品を購入する側になって考えるとわかりやすいのですが、商品情報の記載がなかったり、画像も1枚しかなかったりする商品をネットで購入するのは不安なはずです。なるべく不安なく商品を購入できるように、商品情報はなるべく最大限記載するようにしましょう。
- 商品画像
- 商品説明文
- 商品規格(サイズなど)
- 商品の使い方
- よくある質問集
- カスタマーレビュー
特に、商品画像や説明文、サイズなどの情報は重要です。商品の使い方やよくある質問集、カスタマーレビューはあった方が購入ハードルを下げることができるため、余裕があれば対策してみましょう。Shopifyではアプリをインストールして簡単に対策できます。
決済方法を充実させる
商品をカートに入れたのに購入に至らないユーザーが多い場合は、利用したい決済方法に対応していなかった可能性があります。決済方法はなるべく多く利用できるようにしておき、あと一歩のところで離脱されることを防ぎましょう。
Shopifyで利用できる決済方法は次のとおりです。
- Shopifyペイメント
- Shop Pay
- Apple Pay
- Google Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- Paidy翌月払い
- 携帯キャリア決済
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
すべてに対応しておくのがベストですが、国内ではほとんど使用されていない決済方法もあるので、商品や販売方法に応じて利用者の多い決済方法から導入していきましょう。
Shopify(ショッピファイ)で売れない場合の対策:リピーター獲得編
最後に、集客もできて、ある程度購入はされるけどリピーターが増えずに、売上が安定しない場合の対策方法を紹介します。
- 顧客管理を行う
- 購入特典を提供する
リピーターの獲得対策は、すでに商品を購入している顧客に対して行うので、売上を増やす効果が非常に高いです。
顧客管理を行う
一度購入してもらったユーザーにアカウント登録をしてもらうことにより、リピート購入のきっかけを作ることが可能になります。既存顧客との接点がなければ対策を行えないので、顧客管理を行えるようにアカウント登録やメールアドレスの入力を行ってもらうようにしましょう。
顧客情報を獲得できれば、この後に解説する「購入特典を提供」したり、お得な情報を届けることができます。顧客管理におすすめのアプリは次の2つです。
- Advanced Registration
- Klaviyo
ECサイトにアカウント登録機能を追加するには「Advanced Registration」を活用し、既存顧客にメールマーケティングを行えるには「Klaviyo」を活用します。
購入特典を提供する
メールマーケティングで購入特典を提供することで、リピート購入を促すことができます。次回購入時に使用できるクーポンを配布したり、ポイント機能を追加してランクを設け、ランクによって特典を提供することもおすすめです。
一度ECサイトを利用して商品を購入している方はリピート購入のハードルが低いので、魅力的な特典を追加して購入を促すようにしましょう。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)でECサイトを運営しているけれど、商品が売れない3つの原因と、その解決策を解説しました。ご自身が運営しているECサイトが売れない原因をしっかりと把握し、原因に合った対策を講じていきましょう。
ECサイトに上手く集客して商品を販売するには、今回解説した方法以外にも、広告運用などマーケティングも重要です。集客や広告運用、マーケティングは専門的な内容であることが多いため、自社で実施・運用する以外にもプロに依頼することを検討しても良いでしょう。
広告運用やマーケティングをご検討している方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。Shopify Guideはメディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有することができますよ。