Shopifyで越境ECサイトを構築

越境ECサイトの市場規模は年々拡大しています。Shopify(ショッピファイ)を活用すれば、誰でも簡単に海外販売を始めることができます。

今回は、「Shopifyで越境ECサイトを構築する方法は?」「越境ECサイトをShopifyで構築すべき理由を教えて欲しい」という方向けに、Shopifyが越境ECに強い理由や構築手順、注意点を解説します。越境ECサイト構築をどのECサービスで行うか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

越境ECとは?

越境ECとは、海外に向けて販売を行うECサイトのことです。世界中でECサイトを利用するユーザー数が増えていることから、近年注目されています。

越境EC市場全体の売り上げは前年比で増加しており、特にアメリカや中国から日本の商品を購入する場合の売り上げが大きく増加しています。このことから、国内商品を海外向けに販売する越境ECは、将来性が非常に高くおすすめできます。

越境ECサイトを構築するには、大きな初期投資や運営コストが必要でしたが、現在は簡単に越境ECサイトを構築できるサービスが登場し、誰でもすぐに海外に向けて販売を始められるようになりました。

この記事で解説するShopifyを利用すれば、越境ECサイトを少ないコストで構築することができるでしょう。

Shopify(ショッピファイ)が越境ECに強い理由

最初に、Shopify(ショッピファイ)が越境ECに強い理由を解説します。越境ECサイトを構築したい方で、どのECサービスを利用するべきか悩んでいる方は、間違いなくShopifyがおすすめです。

Shopifyが越境ECに強い理由
  • 多言語対応できるから
  • 多通貨対応できるから
  • 海外送料や税金に対応できるから
  • 決済方法が豊富だから
  • 海外向けのデザインが利用できるから

Shopifyは世界No.1のシェア数で175ヶ国以上で利用されているECサービスです。そのため、海外に向けて販売しやすい環境は整っており、資金がなくても簡単に越境ECサイト運営を始めることができます。

多言語対応できるから

越境ECサイトを構築して海外の顧客に販売するには、サイトを多言語に対応させる必要があります。Shopifyの場合、他のECサービスよりも簡単に多言語化できるため非常に便利です。

50の言語に対応しており、アプリを活用すればユーザーの使用言語に合わせて、サイトを自動で翻訳することも可能です。他のECサービスでも多言語対応できる場合はありますが、対応言語数が少なかったり、自動で翻訳させる機能が利用できなかったりするため、あまりおすすめできません。

多通貨対応できるから

Shopifyは多言語だけではなく、多通貨にも対応しています。対応できる通貨は世界130ヶ国以上で、通貨レートは自動で変換できるように設定が可能で非常に便利です。

他のECサービスで多通貨に対応しようとすると、越境ECサイトに特化した決済サービスに別途契約する必要があり、運営コストが大きくなってしまいます。

また、Shopifyでは公式アプリの「Geolocation」を利用することで、サイトに訪問したユーザーの情報を取得して、自動的に言語と通貨に対応させることができます。そのため、運営コスト面や機能面から、多通貨対応させるにはShopifyを利用すると良いでしょう。

海外送料や税金に対応できるから

越境ECサイトを運営するには、多言語・多通貨対応だけでなく、海外向けの送料設定や、各国の関税など税金にも対応しなければなりません。この対応を他のECサービスで行うのは非常に手間がかかってしまいます。

Shopifyは越境ECサイトを構築して、海外向けに販売を行うことを積極的に推奨しているため、海外送料や税金、配送方法などの設定も管理画面から簡単に行えます。各国の詳しい税金知識がなくても、設定さえしておけば自動的に反映されるため、安心して運用を続けることができます。

決済方法が豊富だから

越境ECサイトで売り上げを上げるには、多言語や多通貨対応だけでなく、決済方法を充実させておくことが大切です。なぜなら、国によって一般的に利用されている決済方法が異なり、使いたい決済方法に対応していない場合は、顧客を取り逃して機械損失になってしまうからです。

Shopifyは、世界中で使用されている100種類以上の決済方法に対応しているため、機会損失を招くことなく売り上げを最大化できます。特に利用されているPayPalやStripeにも対応しており、「Shopifyペイメント」という独自決済方法を利用すれば、販売手数料が無料になります。

他のECサービスでは、そもそも越境ECサイトに対応できる機能を搭載していないことがあります。決済方法も日本国内で利用されているものしか対応できていません。

海外向けのデザインが利用できるから

Shopifyは、無料から有料のデザインテンプレートを活用して、誰でも簡単にクオリティーの高いデザインのショップを作ることができます。デザインテンプレートは70種類以上あり、HTML/CSSの編集を行えば、非常に自由度高くデザインをアレンジ可能です。

Shopifyはカナダ発のECサービスで世界中で利用されているため、海外向けのデザインが豊富にあります。販売する国や文化によって最適なデザインは異なるので、豊富な選択肢からデザインをカスタマイズできるのは大きな魅力の一つです。

他のECサービスでは、デザインテンプレートがあっても、種類が少なかったり、海外向けのデザインがない可能性があるので、デザイン面でもShopifyを利用するのが良いでしょう。

Shopify(ショッピファイ)で越境ECサイトを作る手順

では、実際にShopify(ショッピファイ)で越境ECサイトを作る手順を紹介します。国内向けに販売する場合と、手順やポイントが異なるので、参考にしてください。

Shopifyで越境ECサイトを作る手順
  1. 取扱商品や関税の確認を行う
  2. Shopifyに契約する
  3. 配送手段を確保する
  4. 決済手段を確保する
  5. 実際に販売を開始する

取扱商品や関税の確認を行う

まずは、Shopifyに登録する前に、使用言語や通貨、関税、利用されている決済方法、取扱商品が販売できるのかなどの確認を行います。

トラブルなく越境ECサイトを運営するには、この事前確認が大切です。確認方法がよくわからない方や心配な方は、越境ECサイト構築の知識がある制作会社に依頼しましょう。

Shopifyに契約する

取扱商品や関税の確認を行ったら、Shopifyに契約します。

Shopifyには以下の料金プランがあり、14日間の無料トライアルから使い始めることができます。料金プランによって、月額費用と決済手数料、利用できる機能が異なり、月額費用が高い上位プランほど決済手数料が安くなり、機能が豊富になります。

Shopifyの料金プラン
  • ベーシックプラン:月額29ドル
  • スタンダードプラン:月額79ドル
  • プレミアムプラン:月額299ドル
  • Shopify Plus:月額2,000ドル

おすすめはスタンダードプラン以上です。なぜなら、スタンダードプランから登録できるアカウント数が5つまでになり、複数人でECサイトを管理できるからです。そして、スタンダードプランからプロフェッショナルレポートを利用でき、マーケティング施策や海外ドメイン、国際価格で表示できるようになるためです。

スタンダードプラン以上のプランを選ぶ場合は、決済手数料が異なるので、売り上げ見込みによって選択しましょう。

  • スタンダードプラン:月商5,000万円以下
  • プレミアムプラン:月商5,000万円以上
  • Shopify Plus:決済手数料が100万円以上

売り上げ見込みが分からない場合は、スタンダードプランから契約するのがおすすめです。

配送手段を確保する

次に、商品の登録を行ってから、配送手段を確保します。Shopifyは初期設定で世界中に配送できるため、配送手段は料金によって選択します。海外配送は国内配送と比べて高額な費用がかかるため注意が必要です。

Shopifyで越境ECを始める場合に代表的なのが、「日本郵便」と「クーリエ便」の2つです。どちらも海外向けに問題なく配送することができ、安心安全に配送したい方は日本郵便、早さ重視で配送したい方はクーリエ便がおすすめです。

決済手段を確保する

続いて、決済手段を確保します。Shopifyで利用できる決済方法は100種類以上あり、選ぶ際は最初に販売する国の市場調査を行ってわかった方法を導入します。

先ほど解説したように、「Shopifyペイメント」や「PayPal」、「Stripe」の3種類が一般的に利用されているので、まずはここから導入しましょう。

実際に販売を開始する

すべての準備が整ったら、実際に販売を開始します。販売を開始すれば改善点がまた見つかるはずなので、最低限必要な機能の準備ができたら、すぐに販売を始めてみてください。

越境ECサイトを制作する際の注意点

最後に、越境ECサイトを制作する際の注意点を解説します。国内向けに販売を行うのであれば、特に気にすることはありませんが、国も言葉も通貨も異なる海外向けに販売するので、次の点を必ず理解してから始めるようにしてください。

注意点
  • 国ごとに最適な決済方法を導入する必要がある
  • 為替変動リスクがある
  • 言語の壁がある

国ごとに最適な決済方法を導入する必要がある

商品がどれだけ魅力的でも、使いたい決済方法に対応していない場合は、購入されることはありません。そのため、販売する国ごとに最適な決済方法を導入する必要があります。

販売を開始する前に、その国で一般的に利用されている決済手段を調査して、最も手数料が安くなる決済方法を導入しておきましょう。販売する国が多くなればなるほど、より多くの決済方法を導入する必要があるので、自社で調査・設定を行うのが難しいのであれば、Shopifyでの越境ECサイト構築に関する知識が豊富な代行会社に依頼するのがおすすめです。

為替変動リスクがある

越境ECサイトを運営する方は、必ず為替変動リスクを頭に入れておかなければなりません。為替は日々変動を繰り返しているため、他国通貨で発生した売り上げや、ECサイトに表記する価格に影響します。

世界情勢の変化で急激な為替変動が発生した場合は、すぐに販売価格を変更したり、他国通貨の売り上げをどうするか対応する必要があります。Shopifyでは、為替変動による価格設定もリアルタイムで自動的に対応できる機能があるので、積極的に活用してください。

言語の壁がある

越境ECでは、言語のことなる海外ユーザー向けに販売を行うため、翻訳機能だけでは対応が難しい言語の壁が必ずあります。日本語のECサイトをGoogle翻訳で翻訳してもある程度のニュアンスは伝わりますが、細かい言い回しが正しく翻訳されずに、ユーザーに誤解を与えてしまい、トラブルの原因になってしまいます。

海外のサイトをGoogle翻訳で日本語に翻訳して読んだことがある方ならわかりやすいと思いますが、なんとなくは翻訳されていて読むことができても、変な日本語に感じるはずです。これと同じ現象が起こるので、翻訳した後はできるだけその国のネイティブスピーカーに文章を確認してもらうことを推奨します。

特に、商品説明文や注意事項、利用規約など、絶対に間違って翻訳されてはいけない箇所を確認してもらいましょう。

まとめ

Shopify(ショッピファイ)で越境ECサイトを構築すべき理由や構築する手順、注意点について解説しました。Shopifyは多言語・多通貨・海外配送に対応できて、運営コストが安い優れたサービスなので、これから越境ECサイトを構築して、海外向けに販売を始めたい場合は、Shopifyを利用しましょう。

また、これからShopifyで新しくECサイトの制作や既存のECサイトのリニューアルをお考えで、制作代行を探している方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

Shopify Guideはメディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有することができます。ShopifyでECサイトの運営を始めるなら、知識を持ったパートナーと始めることをおすすめします。