「SEOに強いECサイトって何だろう?」「SEOでECサイトの集客力をアップさせたい」制作したECサイトがなかなか検索エンジンの上位に現れないと悩んでいるEC担当者は多いのではないでしょうか?売り上げをアップさせるには、まずはとにかく訪問者数を高める必要があります。
集客力を高める手段には、「インターネット広告」や「メルマガ」などがありますが、SEO対策も欠かせない手段の一つです。しかし、SEO対策は具体的に何をすれば良いのかわかりにくいですよね。
そこで今回は、「具体的なSEO対策の方法」や「SEO対策後にするべきこと」を紹介していきます。SEO対策で何をすれば良いか困っているEC担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ECサイトのSEO対策とは
そもそも、「SEO対策」とは何でしょうか?SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字を取ったもので「検索エンジン最適化」と訳されます。
そして、SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、検索された際の結果に自社サイトを上位表示させることによって集客数を上げる方法のことです。
どれだけ魅力的なECサイトを作ったとしても、ユーザーに見つけてもらわなければ購入はされません。売り上げアップのためには、さまざまなECサイトの中から、検索結果上位に表示させどれだけ自社サイトに集客できるかがとても重要です。
しかし、検索結果の上位に表示させるだけがSEO対策ではありません。上位表示させた後にしっかりとコンバージョンにつなげ、売り上げアップに大きく貢献することがSEO対策の本来の目的です。
そのため、「ユーザーはどのようなキーワードで検索して自社サイトにたどり着いたか」「どんな目的があって自社サイトを閲覧しているのか」などを分析し、ユーザーのニーズを満たすようなコンテンツ作りやお悩み解決に向けたサイト作りをする必要があります。これらを念頭においてSEO対策を行っていきましょう。
ECサイトでSEO対策が重要である理由
ECサイトは、商品・サービスの販売で売り上げ・利益を作ることが目的です。売り上げ・利益を作るには、SEO対策以外でもCMやインターネット広告、SNSでのプロモーションなどの手段があります。
しかし、これらは即効性がある反面、費用がかさむことや、短期的な集客になってしまい配信終了後は集客力が落ちることが考えられます。
その点、検索結果で上位表示を狙うSEO対策は広告費がかかることはなく、自然検索で上位を狙うことができるため、アクセス数アップにつながり、売り上げ・利益の増加も期待できます。また、一度対策を行えば、その後継続して効果を得ることが可能であることも大きな特徴です。
ECサイトでSEO対策を行う方法
ECサイトでSEO対策を行う際には、主に次の7つの方法が大切です。
- 最適なキーワードを選ぶ
- タイトルの前の方にキーワードを含める
- ディスクリプションを見直す
- コンテンツマーケティングを行う
- 画像を最適化する
- 構造化データのマークアップを行う
- 商品へのわかりやすい導線設計を行う
いずれも欠かせない方法ですので、忘れずに行いましょう。それぞれ詳しく解説していきます。
最適なキーワードを選ぶ
ECサイトを検索上位に表示させ集客数をアップさせるには、「キーワード」をリサーチしてきちんと活用していかないといけません。キーワードとは、ユーザーがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索することばのことだと思ってください(正確には「クエリ」と呼びます)。
キーワードの選び方で重要なポイントには、次の2つがあります。
- ロングテールキーワードを選ぶ
- 商品の購入がされそうなキーワードを選ぶ
ECサイトのキーワードを選ぶ際は、ビッグキーワードよりもロングテールキーワードを選ぶようにすると良いでしょう。ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが小さい複数の単語の組み合わせによって作られるキーワードのことです。たとえば、ビッグキーワードは「スポーツ」「ファッション」など対して、ロングテールキーワードは「スポーツ 有名人 男性」「ファッション 可愛い 女性」などがあります。
キーワードを選ぶ際、ビッグキーワードは検索ボリュームが大きく、たくさんの売り上げ・集客につながる可能性があります。ビッグキーワードは汎用度が高く、さまざまなキーワードで検索されたときに表示される可能性があるため、上位表示された場合は得られるアクセス数が非常に大きいため効果が高いですが、そのぶん競合となるサイトも非常に多いです。
ビッグキーワードで検索してみて、上位表示されているサイトのコンテンツの質や量に勝てる見込みがある場合はビッグキーワードでSEO対策に取り組む価値がありますが、見込みがない場合は、検索ボリュームが小さかったとしても、ロングテールキーワードで上位表示を狙い質の高いコンテンツを増やしていくこと方が効率的な場合が多いです。
また、商品が購入されそうなキーワードを選ぶことも重要です。たとえば、「クラッチバッグ 持ち方」と「クラッチバッグ おすすめ」という2つのキーワードを比較すると、「クラッチバッグ おすすめ」の方が購入してくれそうだなとイメージできるのではないでしょうか?このように、購買意欲が高い人が検索するキーワードと、購買意欲が高くない・検討している人が検索するキーワードのように分類を意識して選ぶことが重要です。
タイトルの前の方にキーワードを含める
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、キーワードにヒットしたページが検索結果に現れますが、ヒットしたページのタイトルが一番ユーザーの目に入ります。一番目に入るということは、それだけ重要ということです。
また、タイトルは長すぎると末尾が「…」と省略されてしまいます、そのため、PC(パソコン)の場合は全角で28文字前後まで、スマホの場合は全角で42文字前後までがベストです。
このとき、SEO対策しているキーワードが末尾にあると省略される危険性があるため、タイトルの中でできるだけ前の方に入れるようにしましょう。数字は半角で記述することで文字数の削減になりますので、数字を記述する際は半角で記述するようにしてください。タイトルが魅力的だとそれだけでクリック率が高くなります。
メタディスクリプションを見直す
メタディスクリプションとは、ページの概要を表す短い説明文のことで、検索結果のタイトルの下に表示されます。タイトルほどではありませんが、適切なメタディスクリプションを書くことによってクリック率を高めることが可能です。
メタディスクリプションは、PC(パソコン)だと120文字前後、スマホだと50文字前後が表示されますので、両方に対応するためには70文字くらいに収めると良いでしょう。タイトルの場合と同様に、手前の方にキーワードを含めながら簡潔に内容を説明するようにしてください。
コンテンツマーケティングを行う
コンテンツマーケティングとは、ブログ記事やレビューなどのコンテンツを通じて、ユーザーが求めていると考えられる情報を発信することで、ユーザーが自社サイトや商品を認識し、コンバージョンにつなげる手法のことです。
広告は出稿するのに広告費がかかりますが、コンテンツは一度書いてしまえば広告費がかからず、削除しない限り半永久的に集客ができます(ただし、配信している情報が古くなってしまわないように、定期的にコンテンツのアップデートは必要です)。
画像を最適化する
ECサイトは商品画像などで画像を大量に使うため、画像の最適化はとても重要です。画像の最適化とは、「altタグを使用する」「適切な画像サイズにする」ことです。
画像の説明をするテキストであるaltタグを使用することにより、検索エンジンに画像の内容を正確に伝えることができます。
また、画像サイズが大きい場合は、画質が荒れない程度に圧縮することも大事です。1つや2つの画像サイズが大きいだけであれば問題はありませんが、ECサイトなので画像は大量に必要となることがほとんどでしょう。
容量の大きい画像がたくさんあると、ECサイトの表示速度がとても遅くなってしまいます。1秒表示速度が遅れると、コンバージョン率は7%も下がる傾向があります。悪影響を及ぼす可能性がありますので、画像サイズは注意して適切なサイズに圧縮していきましょう。
構造化データのマークアップを行う
構造化データとは、ページに書かれている情報にデータを与えたもののことです。ECサイトで商品ページの構造化データのマークアップを行うことにより、商品の価格やレビューなど詳細な商品情報を検索結果に表示させられます。検索結果に表示させることにより、商品ページに行かずとも商品の情報が目に入るようになりユーザーにアプローチできます。
また、他サイトとの差別化につながりクリック率がアップするというメリットもあります。構造化データのマークアップは簡単に行うことができるため、やらない手はないでしょう。
商品へのわかりやすい導線設計を行う
ユーザーがECサイトに訪れてから商品を購入するまでの導線をわかりやすいもの、直感的に理解しやすいものにすることで、ユーザビリティがアップします。上述したように、SEO対策は上位表示させて終わりではなく、しっかりとコンバージョンさせなければ意味がありません。
わかりやすい導線とは、「ボタンをボタンとすぐ認識できるようなデザインにする」「カートを常に表示させる」などが挙げられるでしょう。そうすることによって、ユーザーがサイトを離脱することを防止でき、売り上げにつながります。
ECサイトでSEO対策した後の注意点
ECサイトを検索結果の上位に表示させるだけがSEO対策ではありません。次の6つの対策を行うことも、SEO対策を行った後でとても重要です。
- サイトの表示速度(ページスピード)を改善する
- 常時SSLの設定を行う
- 商品への導線を再度見直す
- モバイルフレンドリーに対応しているか確認する
- 重複コンテンツがないか確認する
- 販売終了ページは必ずチェックして対応する
上記の対策を怠ったECサイトは、ユーザーにとって使いにくいサイトとなることでしょう。常にユーザーの視点に立ってサイト作りを行うことが大切です。それぞれ詳しく解説していきます。
サイトの表示速度(ページスピード)を改善する
ECサイトの表示速度は非常に重要で、検索結果の順位を左右する可能性があるだけでなく、コンバージョン率の低下やサイトの離脱率の向上につながってしまいます。
サイトの表示速度が1秒遅れるだけでコンバージョン率は7%も下がり、顧客満足度は16%も下がるというデータがあります。Amazonも、サイトの表示速度が0.1秒遅くなることにより、売上が1%減るというデータを計測したといいます。
それくらいサイトの表示速度は重要であるため、SEO対策を行ったら再度表示速度も見直しましょう。
常時SSLの設定を行う
SSLとは「Secure Sockets Layer」の頭文字を取ったもので、ネット上でのデータのやり取りを暗号化することによってセキュリティを高めるシステムのことです。常時SSLとは、その名のとおり、SSLを常に行うということです。住所やクレジットカード番号などの個人情報を扱うECサイトは、セキュリティ対策として常時SSLが必要不可欠です。
SSL化されているサイトは、URLに「https」と表示され、SSL化されていないサイトは「http」と表示されます。「s」が入っているか入っていないかの違いがあります。
また、SSL化されていないサイトは、URLの前に「保護されていない通信」と赤文字で表示されるため、ユーザーに一発でわかってしまいます。ECサイトに限らず、常時SSLはGoogleによって推奨されているため、SSL化されていないサイトは早急に修正が必要です。
商品への導線を再度見直す
上述したように、ユーザーが商品を購入するまでの導線をわかりやすいものにすることは重要です。商品を購入するまでの導線が複雑であればあるほど、ユーザーは途中で購入をあきらめサイト離脱率がアップします。カートに商品を入れ、購入直前までいったのに離脱してしまったらとてももったいないですよね。
SEO対策で導線設計を行ったら、再度商品への導線を見直しましょう。導線はシンプルなのがユーザビリティの向上やコンバージョンにつながります。SEO対策は上位表示させて終わりではないということを常に意識しましょう。
モバイルフレンドリーに対応しているか確認する
モバイルフレンドリーとは、スマホを使っている方を意識して表示を最適化し、文字の可読性や操作性をアップさせることです。スマホで文字のサイズが小さく可読性が低かったりボタンが押しにくかったりといった、ユーザーの不満につながることは検索順位を下げる結果になりユーザーのサイト離脱も招いてしまいますので、モバイルフレンドリーはいまの時代には必須です。
モバイルフレンドリーかどうか判断するツールをGoogleが無償で提供していますので、気になる方は一度試してみましょう。
重複コンテンツがないか確認
似たようなコンテンツ(ページ)のことを「重複コンテンツ」と呼びますが、重複コンテンツがあることにより検索エンジンから低評価を受け、検索順位を下げられてしまう可能性があります。似たようなコンテンツは一つのページにまとめ、重複コンテンツが発生しないようにしましょう。
販売終了ページは必ずチェックして対応する
ECサイトでは、売り切れの商品や販売していない商品が出てくることがありますが、これらの販売終了ページをそのまま置いておくことはやめましょう。そういったページ数が少ないうちはまだ良いですが、あまりに多いとユーザーの満足度が低くなり、Googleからの評価が下がってしまう可能性が高いです。
404エラーを表示させたり、関連性のある商品を紹介させたりすることで対処するようにしましょう。
まとめ
ECサイトのSEO対策について、SEO対策が重要な理由やSEO対策を行う方法、SEO対策後の注意点を紹介しました。今後もEC市場は成長を続けますし、ECサイトの数も年々上昇している中、作ったサイトが他社に埋もれないためにはしっかりとSEO対策を行うことが大事です。
しっかりとSEO対策を行うことにより、検索順位の上位に表示できユーザーの目に触れる機会が増えます。そうすると集客率がアップし、コンバージョンにつながります。
SEO対策は上位表示させて終わりではありません。上位表示させた後しっかりとコンバージョンにつなげ、売り上げアップに大きく貢献することがSEO対策の本来の目的です。
また、コンバージョンを高めるためには導線設計も大切ですので、どんな導線がわかりやすいか・ユーザーにとってやさしいかしっかりと考えましょう。
Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、ECサイトの運営ノウハウを共有することができます。特に、SEO対策(コンテンツSEO)やインターネット広告においては非常に強みを持っています。ECサイトの立ち上げや、運営に関してお困りの方は、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
ECサイトの運営を始めるなら、知識を持ったパートナーと始めることが大事なポイントの一つです。