ショップ運営者の方は、Shopify(ショッピファイ)にログインできないというトラブルに遭遇されたことがあるのではないでしょうか?そうなってしまうと非常に困りますよね。
Shopifyは、ECサイト運営をネット上ですべて行える便利なプラットフォームですが、一方で管理画面にログインできなくなると非常に困る事態になります。ログインできない理由の一つとして、システム障害が原因となるケースもあります。
Shopify は非常に安定したサービスです。ただし、100%稼働保証されているわけではないため、ときにトラブルになることもあります。また、トラブル以外の要因でログインできなくなるケースも多々あり得ます。
今回は、Shopifyでこのようなトラブルに遭遇した際の想定原因と対処策について詳しく解説します。Shopifyでショップ運営されている方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。
Contents
Shopify(ショッピファイ)にログインできなくなる原因
Shopifyユーザーがショップを管理のためにサイトアクセスした際、突然ログインできなくなるというケースが起こることがあります。これにはいくつかの原因があります。大きく、「ユーザー側に原因がある場合」と「運営側(システム)に原因がある場合」の2つに分類されます。
Shopifyのシステムは運営会社が厳重に管理しているため、システム障害でログインできなくなることはほとんどありません。とはいえ、システムである以上完全ではなく、過去にはシステム障害でログインできなくなった事例もあります。
TwitterやFacebookで稼働情報が共有されている
Shopifyでは、ユーザーに対しSNSを使い稼働情報を提供しています。ShopifyにはTwitterおよびFacebookに公式アカウントがあり、ここで稼働情報や障害発生時の情報提供などを行っています。
また、SNS上ではユーザーからの情報提供もあるため、障害発生時は公式アカウントで情報確認するユーザーも多くいます。
Shopify(ショッピファイ)にログインできなくなったらすべきこと
それでは、実際にShopify(ショッピファイ)ログインできない事態に陥った場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
先ほどもお伝えしたように、ログインできない要因としてユーザー、システム双方の原因が考えられます。よって、まずはユーザー側の問題を確認し、それでも問題ないという場合に、システム側問題を確認する流れで調査すると良いでしょう。
ここでは、ログインできなくなった際の対応について詳しく解説します。
- パスワードは間違えていないか確認する
- ブラウザのキャッシュを確認する
- ショップに問題ないか確認する
- アプリの不具合がないか確認する
- Shopify側の障害が発生していないか確認する
パスワードは間違えていないか確認する
ログインできない最も多い原因は、誤ったパスワードを入力していることです。
当たり前のことですが、Shopifyにログインするには、登録済みのメールアドレスとパスワードを正しく入力する必要があります。これらは開店時に数字とアルファベットでパスワードを設定しますが、パスワードは1文字でも間違えるとログインできなくなります。
まずは入力したパスワードが間違っていないか、別のパスワードを入力していないか確認してください。また、複数の店舗を管理している場合は、別の店舗のパスワードを入力していないか確認してみましょう。
パスワードを忘れてしまった場合は「パスワードリセット」で対処する
どうしてもパスワードを思い出せない場合は、パスワードリセットで再度パスワード設定できます。次の手順でパスワードリセットを実施してください。
- ログイン画面上でメールアドレスを入力する
- 画面下にある「パスワードをお忘れですか?」をクリックする
- パスワードリセットを選択する
- 登録メールアドレスにパスワードリセットメールが届くのでメール内のURLからリセット画面を開く
- 新しいパスワードを設定する
ブラウザのキャッシュを確認する
次に考えられるのは、ブラウザに過去の情報がキャッシュとして残っていることです。
過去に利用した別のShopifyストアの情報がブラウザに残っていると、正しい情報を入力しても誤認識を起こす可能性があります。ブラウザキャッシュをクリアするとログインできる場合があるため、ブラウザを操作しクリアしてみてください。
Google Chromeの場合、画面右上の「Google Chromeの設定」からできます。「その他のツール」から「閲覧の履歴を消去」に行き、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れ、「データを消去」をクリックすると、キャッシュを削除できます。
ショップに問題ないか確認する
ログインできない原因としてショップ側の問題のケースもあります。特に、ショップのカスタマイズ時に発生した不具合が原因のケースです。
ショップ構成はHTML/CSSコードを編集して自由にカスタマイズできますが、コードの入力ミスなどにより正常に動作しなくなる場合があります。ショップのカスタマイズが原因でログインできず、ご自身で原因がわからない場合は、Shopifyストア構築の経験が豊富なShopifyパートナーに相談することをおすすめします。
アプリの不具合がないか確認する
Shopifyではショップ運営にとても役立つ便利なアプリを数多くリリースしており、これらの恩恵を受けている方は少なくありません。
ただし、ここで注意点があります。アプリ同士の互換性がない場合、アプリ同士でリソースのバッティングを引き起こし、正しく動作しないケースがあります。
Shopifyで利用できるアプリは、Shopify公認のものばかりではありません。特に、非公認アプリはバッティングなどのトラブルを引き起こすリスクが高いため、大切なお店やデータを守るためにも、利用の際には注意が必要です。
また、Shopify公認アプリはヒットする可能性は低いですが、それでもバッティングが絶対に起きないとはいえません。問題が発生した場合は、アプリをインストールしすぎていないか確認し、不要なアプリを削除するなど対策してみましょう。
Shopify側の障害が発生していないか確認する
これらの確認をしても特に問題がない場合、次はシステム側の障害がないか確認しましょう。
Shopifyは、ECサイトを構築・運営できるシステムを提供するプラットフォームです。サーバーは複数の場所に分散して管理されているため、私たちユーザーはShopifyの月額利用料のみで利用できます。同時に、独自のサーバーをセットアップし、運用保守する必要もありません。
また、Shopify は大量のトラフィックと注文を処理できる高性能環境を提供しています。基本的に安心して利用できるサービスであることに間違いありませんが、100%障害が発生しないわけではありません。一通り確認した上でそれでもログインできないのであれば、システム側の障害を疑いましょう。
Shopify(ショッピファイ)の障害だと考える場合の対処方法
それでは、Shopify(ショッピファイ)のシステム障害を疑う場合、次にどのような対処をすればよいのでしょうか?ここではシステム障害が想定される場合の対処方法について詳しく解説します。
- Shopifyステータスを確認する
- 周辺システムの稼働状況を確認する
- SNSやネット情報を確認する
- ヘルプセンターに問い合わせる
Shopifyステータスを確認する
Shopifyのシステム障害が疑われる場合、まずShopifyのシステムステータスを確認しましょう。
Shopify ステータスは、問題が発生したときにどのシステムでどのようなトラブルが発生しているかを確認できるページです。Shopifyは、status.shopify というページでシステムのリアルタイムステータスを公開しています。英語のページが多いので読みにくいと感じる方もいるかもしれませんが、慣れてくると項目ごとに何が原因なのかがわかるようになります。
また、視覚的に確認しやすいマークを採用していることも特徴です。Shopifyのシステムステータスは、ストアフロントの応答時間や API の応答時間などのシステム メトリックも提供しています。過去のシステムトラブルやメンテナンスの発生状況や対応状況をさかのぼって確認できるなど、透明性の高さがShopifyの大きな特徴といえます。
Shopifyステータスの確認方法
Shopifyステータスにアクセスすることで、システムの稼働状況を確認できます。「すべてのシステムが稼働中です」と表示されていれば問題はありません。その他のステータスには、「メンテナンス」「劣化」「部分的な停止」「停止」があります。
さらに細かいステータス確認もできます。「Admin」「Reports and Dashboards」「Storefront」などの項目ごとに問題がないか一目で確認できます。
たとえば、管理上の問題でログインできない場合、「管理者」に正常な動作を示すチェックマークではなく、「部分的な停止」または「停止」のマークが表示されます。
ログインすると、ストアの詳細状況を確認できます。
トラブル通知を受けるための設定方法
Shopifyのシステム状況は、システム状況ページにアクセスして障害情報を取得する方法以外に、システム障害が発生したときに通知を受ける方法もあります。この方法を使えば、トラブル発生時や復旧時にリアルタイムに情報を取得できます。
トラブルの通知方法には、ショートメッセージ、Atom/RSSフィード、Webhookなどがあります。一番簡単な方法は、ショートメッセージを送る方法です。携帯番号を登録しておけば、ステータスが配信されます。
また、Webhookは、Slackなどの通知サービスと連携して、Shopify側でステータス変化があった際の通知を設定する方法です。障害発生時は、電子メールで通知されます。
周辺システムの稼働状況を確認する
障害発生要因は、何もShopifyプラットフォームのみではありません。Shopifyは多くのクラウドサービスと連携して稼働しているため、これらの障害によってシステム停止を引き起こす可能性もあり得ます。これらの仕組みの稼働状況についても併せて確認するようにしましょう。
Amazon AWS:Amazonが提供するクラウドサービス
Shopifyプラットフォームの一部は、Amazonが提供するAWSの上で稼働しているといわれています。よって、AWSの障害により影響が出る可能性があるため、確認が必要です。
Google Cloud(GCP):Googleが提供するクラウドサービス
AWS同様、Shopifyプラットフォームの一部がGCP上で稼働しているといわれています。AWS同様、障害発生時に影響がある可能性があるため、確認するようにしましょう。
GitHub:ソースコードを管理するクラウドサービス
Shopifyでは、GitHub連携機能を利用できます。この連携機能を利用している場合、GitHub側の障害により動作に影響を及ぼす可能性があります。GitHub連携を利用している場合は確認が必要です。
Fastly:CDNのサービス
Fastlyは普段あまり表に出てこない機能ですが、Webサービス上でこの機能を利用しています。このサービスが停止した場合、ケースによってはログインできないなどの問題が生じる場合があるため、障害時は確認するようにしましょう。
※CDNとは:Webコンテンツを高速に配信するサービスのこと
SNSやネット情報を確認する
障害情報は、何も専用サイトだけではありません。Shopifyは世界中の多くのユーザーが利用しており、彼らはSNS等で常に情報共有や相談などをしています。障害発生時も同様に障害情報のアップロードや共有を積極的に行っているため、状況を確認できる場合があります。
Status.Shopify
status.shopifyはすべて英語ですが、Shopifyはシステム状況をリアルタイムで公開しているサイトです。status.shopify では、Shopifyが 24時間情報を公開し、EC サイトの次の非常に重要な項目が正常に動作しているかどうかを視覚的に簡単に確認できます。
- Shopify管理画面
- 決済機能
- レポート&ダッシュボード
- フロント画面
- API&モバイル
- サポート機能
- サードパーティサービス
公式ブログを確認する
Shopifyの状況を正しく知るうえで最も見るべきサイト、それはShopify の公式ウェブサイトです。Shopifyには、本国のコンテンツと、ご自身の国向けにローカライズされたコンテンツがあります。
以前は本国の情報が一次情報として発信されており、日本語の文献がなく苦労することが多くありましたが、最近はShopify JAPANでローカライズされた記事がアップされているため、ほとんどの情報はこちらで入手できます。
公式SNSアカウントを確認する
Shopifyのシステムに問題が発生した場合、公式Twitterにも情報が流れます。Shopify のステータス ページには詳細が表示されない場合があるため、停止と回復についてはTwitterの確認をおすすめします。
Shopify Japan公式ツイッターであり、リアルタイムで稼働状況などを伝えてくれる場所にもなっています。また、日本国内の情報とShopifyコミュニティの活動もこの中で行われています。
外部の障害情報サイトを利用する
障害情報は、公式ページやSNSのみではありません。Downdetectorでは、SNS内などの情報から障害が発生している可能性や発生予測時刻などを表示するため、ときに公式サイトより早く異変に気づけることもあります。障害が疑われるものの、公式ページに情報がない場合はこれらページを確認すると良いでしょう。
ヘルプセンターに問い合わせる
Shopifyは、カナダ企業が運営するショッピングプラットフォームです。海外の会社ですので日本語が通じないとサポートに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。 ただし、Shopifyのヘルプセンターは日本語対応しています。
問題が発生した場合は、Shopify のヘルプ センターに問い合わせてみましょう。
メールで問い合わせる
Shopifyヘルプセンターでは、よくある質問への回答を提供しています。Shopifyのトップページにある「よくある質問を探す」の検索窓から、知りたい内容を探してみましょう。
それでも問題が解決しない場合は、ヘルプセンターにお問い合わせください。Shopify には複数のサポートチャネルがあり、都合に合わせて選択できます。
メールを送信するには、サポートチャネル ページから [メール] をクリックします。必要な情報やメッセージを入力し、ファイルを添付することもできます。Shopifyカスタマセンターには日本語サポートチームがあるため、日本語のメールで問題ありません。
コミュニティを利用する
Shopify には、他の Shopify マーチャントとつながり、学ぶことができるコミュニティもあります。ヘルプ センターの [サポート チャネル] ページから、[コミュニティにアクセス] をクリックします。
コミュニティには、悩みや知りたいことに応じた話題や話題への回答があります。これから開店する方には役立つ情報が多数ありますので、参考にしましょう。
チャットを使う
お急ぎの場合はチャットでの回答が便利です。Shopifyの海外サポートはチャットサポートにも対応しています。海外Shopifyサポートページを開き、「Chat」の「Chat with us」ボタンをクリックし利用します。
残念ながらチャットサポートは英語対応のみですので、英語が不安な方は自動翻訳のご利用をおすすめします。チャットサポートは最短で数分でつながりますが、大規模障害の際などには問い合わせが集中し回答が遅れるケースもあります。ただ、このケースでもメールの返信を待つよりは早い場合が多いため、ぜひ使ってみてください。
まとめ
ECサイトを運営する上で考えなければならないのが、トラブル発生時の対応です。この中でもログインできない問題は珍しいことではなく、多くの場合入力した情報を確認することで解決できます。
ただし、それでも解決しない場合は、Shopify のヘルプ センターとシステム ステータスを利用し確認しましょう。Shopifyは、システム障害が少なく、サポートが充実しているプラットフォームです。出店時に利用するサービスを選ぶ際は、困ったときにどのようなサポートを受けられるか比較してみましょう。
当社NDPマーケティングでは、ECサイトにおける集客施策を得意としており、新規でアパレルECサイトを立ち上げた企業様を当社がご支援させて頂いたことで年間売上1億円を達成するなど、ECサイトの集客・売上アップでは豊富な実績があります。詳しくはこちらのお問い合わせのページで紹介しています。
ECサイトをこれから構築したいという方や、運用しているものの集客がうまくいかない・なかなかコンバージョンに至らないので困っているという方は、お気軽にお問合せください。