「Shopifyで送料設定をする方法は?」「軽減税率対象商品を扱っている場合はどうすれば良い?」そういった疑問はありませんか?Shopify(ショッピファイ)では、管理画面から地域別に細かく送料を設定することができます。
今回は、Shopifyで送料設定をする方法を具体的に解説し、軽減税率の設定方法、海外配送時の注意点、おすすめの設定方法を解説していきます。また、Shopify専用のアプリを活用することで、送料設定をより詳細に行えるようになります。そのため、後半でおすすめのアプリを紹介していきます。
送料設定の正しい方法がわからない方や、なるべく簡単に設定したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
Shopify(ショッピファイ)の送料を設定する方法
Shopify(ショッピファイ)の送料を設定する方法は次の手順で行います。送料の設定は管理画面から簡単に行うことができ、条件の設定画面もわかりやすく初めて設定する方でも迷うことなく進められます。
- 管理画面から配送を選択する
- 送料を分けたい地域を設定する
- 送料を編集する
- 送料の消費税を設定する
管理画面から配送を選択する
まずはShopifyにログインして、管理画面左側のメニューから「設定」→「配送と配達」をクリックします。
送料を分けたい地域を設定する
次に「送料を管理する」をクリックします。
初期の設定状態では国内配送のみ設定されており、全国一律で1,000円の送料となっています。地域と送料の設定を変更したい場合は「・・・」をクリックして「ゾーンを編集する」を選択します。
そして、検索バーに日本と入力して、必要な都道府県にチェックを入れ、エリア名を管理しやすいように設定してください。
このように送料を分けたいエリアごとに「新しい配送エリアを作成する」をクリックして設定していきます。
送料を編集する
送料を分ける地域を設定できたら、次に送料を設定していきます。配送条件右側の「・・・」をクリックして「送料を編集する」を選択します。
送料の編集画面では、料金の名前・価格・条件を設定していきます。
料金の名前は顧客へ表示されるので、わかりやすい形で設定します。
次に価格を設定し、送料が適用される条件がある場合は、重量もしくは注文額によって入力します。送料無料を設定したい場合は「送料を追加」をクリックして「独自料金を設定する」から費用は「0」で料金の名前を設定します。
送料の消費税を設定する
最後に送料の消費税を設定します。Shopifyの初期設定では消費税がかからないようになっているので、別途設定する必要があります。
管理画面左側のメニューから「設定」→「税金」をクリックします。税の計算項目にある「配送料に課税する」にチェックを入れることで、チェックアウト時に課税された金額が表示されるようになります。
軽減税率が適用される場合の設定方法
次に、食品など軽減税率が適用される商品を販売する場合の設定方法を解説します。軽減税率適用商品は消費税8%になりますが、送料にかかる消費税は10%なので注意が必要です。商品と送料それぞれに異なる税率を設定する必要があります。
まずは、管理画面の「設定」から「税金」→日本の項目の「編集」をクリックします。すると、国の税率を調節できるので、8%で設定してください。
そして、同じ画面下部の「税の優先適用」から「税の優先適用を追加する」をクリックします。
まず軽減税率対象外の商品を扱っている場合は、商品にチェックを入れて10%を適用させたい商品コレクションを選択して「優先適用を追加する」をクリックします。
次に、配送にチェックを入れて送料にかかる消費税を10%にして完了です。
海外配送時の注意点
越境ECサイトを運営して海外配送を行う場合は、以下の点に注意が必要です。
- 関税が発生する場合がある
- 配送方法によって送料や到着期間が異なる
- 配送中に商品が破損する場合がある
海外向けに販売を行っている場合は、国内配送と比べてさまざまな点で違いがあります。しっかりと準備した上で販売を開始しなければトラブルが発生してしまうので、これからお伝えする内容をしっかりと確認してください。
関税が発生する場合がある
海外配送では当然国境を越えることになるため、関税が発生します。国によって関税手続きに必要な書類や費用が異なるので、さまざまな国に販売しているECサイトでは手間がかかります。
必要な許可書や申請書などは簡単に用意できないので、事前準備をしっかりと行った上で販売を始めることが大切です。関税を顧客が負担しなければならない可能性もあるので、入念に調べた上で情報を正確に記載しましょう。
配送方法によって送料や到着期間が異なる
海外配送では配送方法や配送先によって、送料や到着期間が異なるので注意が必要です。当然距離の遠い国に配送する場合はより費用がかかりますし、到着まで時間がかかります。
国によっては1週間以上かかる可能性も十分あるので、到着にかかる期間は余裕を持って顧客に知らせることが大切です。また、船便と航空便によって送料と期間が大きく変わってくるので、コストを考えて検討する必要があります。
配送中に商品が破損する場合がある
海外配送では、どうしても配送中に商品が破損する可能性があります。国内配送と同じ基準で考えていると、商品が破損した状態で顧客に届くことになり、商品代金や返品代金など大きなコストを負担するトラブルが発生します。
海外配送では国内配送と比べて荷物を雑に扱う可能性が高いため、多少雑に扱われても商品が破損しないように、梱包材を工夫したり、割れ物や精密機械といった表記をしたりしましょう。
Shopify(ショッピファイ)でおすすめの送料設定方法
Shopify(ショッピファイ)でおすすめの送料設定方法は次のとおりです。ECサイトの送料設定では、これら4つが多いです。
- 全国一律料金
- 全国一律送料無料
- 〇〇円以上は送料無料
- 地域別の送料設定
送料設定によって、設定にかかる手間や顧客の利便性、購入率などが異なり、売り上げを大きく左右します。扱っている商品やターゲットユーザー、販売している地域によってもおすすめの送料設定は変わってきますが、どうすれば購入率を上げることができ、コストを抑えることができるかが大切です。
全国一律料金
全国一律料金を設定したい場合は非常に簡単です。解説したとおり、デフォルトで1,000円に設定されているので、国内配送の「送料を編集する」をクリックして、一律料金を入力します。
一律料金は、最も注文の多い地域の調査を行って、損をしない料金を設定することが大切です。総合的に考えて損をしないように注意しましょう。
全国一律送料無料
全国一律送料無料も同じように国内配送の「送料を編集する」をクリックして価格を「0」にするだけです。全国一律送料無料にすることで、配送条件や料金の一覧の提示・送料額の確認などの手間が減り、購入してもらえる可能性が高まります。
しかし、送料分のコストは負担になるので「初回注文のみ無料」や「定期購入のみ無料」など条件を決めると良いでしょう。
〇〇円以上は送料無料
ECサイトでよくある「〇〇円以上は送料無料」という設定を行いたい場合は、送料設定画面から「送料を追加」を選択し「条件を追加」をクリックします。条件の「注文額に基づく」にチェックを入れて、最高価格に適用させたい価格を入力してください。
たとえば、1,000円以上で送料無料にしたい場合は、最高価格に「999」と入力します。
地域別の送料設定
地域別に送料設定をしたい場合も簡単です。Shopify管理画面左側のメニューから「設定」→「配送と配達」をクリックして、「送料を管理する」を選択します。
そして、発送先の「新しい配送エリアを作成する」をクリックして国内配送の場合は検索窓に日本と入力し、設定したい都道府県にチェックを入れます。
都道府県ごとに詳細に分ける必要はあまりないので、関東地域や東北地域などのエリアごとに設定すると良いでしょう。ゾーンを作成できたら「・・・」から「送料を編集する」を選択して設定するだけです。
Shopify(ショッピファイ)の送料設定を詳細に行えるアプリ
Shopify(ショッピファイ)の送料設定は、配送先や商品ごとに設定でき、軽減税率の適用も簡単に行えます。
しかし、配送先や取扱商品が多く規模の大きいECサイトの場合、Shopifyだけの送料設定では対応が難しくなります。特に、離島やエリア外への配送設定や、特殊な商品の配送にかかる送料の計算を行えないことや、柔軟な設定ができない問題があります。
より詳細な送料設定を行うには次のアプリが最適です。どちらも有料ではありますが、設定できる機能を考えると十分利用価値のあるアプリです。
- Parcelify
- Advanced Shipping Rules
Parcelify
画像引用:Parcelify
Parcelifyを活用することで、次のような送料設定を行えるようになります。
- 商品ごとの追加料金の設定
- セット商品の送料
- 離島への発送対応
- 「〇〇を含む」や「〇〇と等しい」などの条件設定
- 重量や注文料金による設定
- 店舗受取などの条件設定
- 従量や料金の下限設定
離島への個別配送料の対応を郵便番号に基づいて行えることや、冷凍食品など特定商品への配送料の加算、条件付きの送料設定などを行うことができます。
また、実店舗運営とShopifyを組み合わせている場合は、店舗受取時に送料を無料にするなど複雑な設定が可能になります。国内外のさまざまな地域へ配送する場合や、特定の食品を扱っている場合に便利なアプリです。
Parcelifyの料金は初期費用無料で、月額14.99ドルかかります。14日間の無料トライアルから利用でき、利用できる機能が充実しているので非常に便利です。
Advanced Shipping Rules
Advanced Shipping Rulesを活用することで、次のような送料設定を行えるようになります。
- 税関・関税に対する設定
- 商品・重量・価格での設定
- 複数の条件・変数を使用して設定
- 商品グループを作成して設定
- 特定の商品を特定の地域に配送不可
- 市区町村・郵便番号ごとにローカルデリバリー設定
Shopify専用アプリなので、テーマコードには一切触れずに、プログラミングやコーディングの知識も必要ありません。価格や重さ、配送元や配送先など様々なグループで条件を指定可能です。
たとえば、注文金額が5,000円以上かつ重量が5キロ以下の場合は送料無料など複雑な条件を指定して設定できます。
また、テストモードであれば無制限で使用できるので、機能を確かめたい方は、実際に使用してから利用を判断できます。料金プランは月額9ドルから月額99ドルまで4種類あり、作成できる製品グループや利用できる機能によって費用が異なります。4種類すべてのプランで7日間の無料トライアルがあります。
支払う必要のない余計な送料を払っている場合や、別途必要な送料をストアが負担することのないように、正確な送料を計算できるAdvanced Shipping Rulesを活用してみてください。
まとめ
今回は、Shopify(ショッピファイ)の送料設定方法を具体的に解説し、軽減税率の適用方法や海外配送時の注意点、おすすめの送料設定、詳細な設定を行える専用アプリを解説しました。
Shopifyは簡単にECサイトを構築でき、短期間で販売を開始できるサービスですが、送料や消費税の設定などは自ら行わなければなりません。
国内向けに販売し、全国一律送料を設定する場合は非常に簡単ですが、地域ごとに送料を分けて設定し、〇〇円以上は無料など条件を指定する場合は設定に少し手間がかかります。このような設定をして柔軟な設定を行いたい方は、今回お伝えしたことを参考に設定してみてください。
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