
今回は、Shopify(ショッピファイ)で使える決済サービスを紹介していきます。
Contents
決済サービスとは?
決済サービスとは、インターネットで決済を完了させるシステムのことです。インターネットユーザーであれば、一度は利用したことがあることでしょう。
主な決済方法には、クレジットカードやコンビニ払い、口座振込や電子マネー決済などがあり、ECサイトの運用には必ず必要な機能の一つです。決済サービスはECサイトなどオンライン上だけでなく、飲食店や宿泊施設といった実店舗で事前決済を行う際にも利用されることがあります。
主なメリット
決済サービスを導入する主なメリットとしては、ECサイトの利便性が大幅に上がる点です。
実際に決済サービスを使わずに個別で取引の対応を行う場合、膨大なコストと手間がかかります。決済サービスを導入すれば、いくつかの決済方法の中からユーザーに好きなものを選んでもらうことができるため、購入までのハードルを下げることができます。
また、決済手続きも個別で行うよりスピーディーかつスムーズに行うことができます。購入までのハードルが下がれば、カゴ落ちによる離脱を防ぐことができ、結果として売上のアップを見込めます。
主なデメリット
逆に、デメリットとしては決済サービスを利用する場合は決済会社へ購入された商品価格に対して数パーセント~数十パーセントの手数料として支払う必要があることです。この点を加味しても決済サービス導入のメリットは高く、導入している店舗がほとんどです。
Shopify ペイメントとは?
がShopify ペイメントは、Shopify(ショッピファイ)の公式の決済方法です。
Shopifyに登録後、管理画面でShopifyペイメントを有効化するだけで、主要なクレジットカードや3種類の決済サービスを利用できます。また、Shopifyペイメントを有効にするだけで、Shopifyの各プランで設定されている取引手数料を無料にできます。
Shopify(ショッピファイ)で使える決済サービス一覧
Shopify(ショッピファイ)では、以下の決済サービスが使えます。それぞれの特徴と決済手数料を紹介しましょう。
- Shopifyペイメント
- クレジットカード
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- Paidy
- GMOイプシロン
- 暗号通貨(仮想通貨)
決済サービスのまとめ
決済手数料 | メリット | |
---|---|---|
Shopifyペイメント | 3.15~3.90% | ・0.5~2.0%の取引手数料が無料になる ・簡単にクレジットカードを導入できる ・人気の電子マネーも網羅できる ・世界においてクレジットカードは最もメジャーな決済手段 ・VISAとMaster Cardは世界2大ブランドといわれるシェアを誇る |
PayPal | 2.9~4.1% | ・大手ECでも導入されているほど有名 ・デビットカードでチャージ可能 ・クレジットカードは5大ブランドに対応 ・コンビニや銀行振込など支払手段が豊富 ・クレジットカードを敬遠する顧客に対応できる |
Amazon Pay | 4.0~4.5% | ・Amazonユーザーに喜ばれる ・チャージ方法が多い ・デビットカードでチャージもできる ・クレジットカードは6大ブランドに対応 ・銀聯でチャージも可能なので中国をターゲットにするならメリットが大きい |
KOMOJU | 2.75~12.0% | ・クレジットカードは5大ブランドに対応 ・デジタルマネーもある ・オフィシャルの説明が丁寧でわかりやすい ・良心的な説明ではじめてでも手数料や利用方法を理解しやすい |
Paidy | 3.50% | ・携帯電話とメールアドレスだけで利用できる ・クレジットカードを作れない客層をカバーできる ・月1回にまとめて支払えるのでクレジットカードの代用にしている人もいる ・Paidyの需要が高まるほど導入メリットは相乗効果に期待できる |
GMOイプシロン | 3.6~5.0% (クレジットカードの場合) |
・決済代行サービスである ・決済のプロに代行してもらえる ・決済手段が多い |
暗号通貨(仮想通貨) | 1.0% (Coincheckのビットコインの場合) |
・仮想通貨は投資家の中でも余剰資金次第で投資や購入を考えると推測するなら、超裕福層をターゲットにしたECサイトを運営する場合に予想以上の効果を発揮するかもしれない |
Shopify ペイメント
Shopify ペイメントは、クレジットカードや電子マネーなどの決済を使えるようになるShopifyのシステムのことです。Shopifyを有効にしておくことで、各プランごとの0.5~2.0%の取引手数料が無料になるメリットがあります。
Shopify ペイメントで導入できる決済方法は次のとおりです。
- VISA
- Mater Card
- American Express
- Shop Pay
- Apple Pay
- Google Pay
決済手数料はプランごとに異なります。
- Basicプラン:3.40%(3.90%)
- Shopifyプラン:3.30%(3.85%)
- Advancedプラン:3.25%(3.80%)
- PLUSプラン:3.15%(3.75%)
※American Expressのみ()内の手数料
クレジットカード
クレジットカード決済は、Shopifyペイメントを利用せずに「外部決済サービス」として導入することも可能です。ただし、取引手数料が毎回発生してしまうため、Shopifyペイメント経由の方がおすすめです。
PayPal
PayPalの決済手数料は次のとおりです。
月間のPayPal売上 | 国内の決済手数料 | 海外の決済手数料 |
---|---|---|
30万円以下 | 3.6%+ 40円/件(標準レート) | 4.1%+40円/件(標準レート) |
30~100万円以下 | 3.4% 40円/件 | 3.9%+40円/件 |
100~1,000万円以下 | 3.2%+40円/件 | 3.7%+40円/件 |
1,000万円以上 | 2.9%+40円/件 | 3.4%+40円/件 |
PayPalへのチャージは、以下の他にデビットカードと銀行振込も使えるため、これ一つで多くの決済手段をカバーできます。
- VISA
- Master Card
- American Express
- JCB
- DISCORVER
Amazon Pay
Amazon Payは次のとおり、デジタルコンテンツとそれ以外で決済手数料が異なります。
デジタルコンテンツ | デジタルコンテンツ以外 |
---|---|
4.50% | 4.00% |
チャージ方法は以下の他に、デビットカードや銀行振込などもあります。
- Visa
- Mastercard
- American Express
- JCB
- Diners Club
- 銀聯
KOMOJU
KOMOJUは上記の決済手段に対応している決済サービスです。
決済方法 | 決済手数料 |
---|---|
コンビニ | 2.75% |
クレジットカード | VISA:3.60% Master Card:3.60% JCB:3.85% American Express:3.85% Diners Club:3.85% |
銀行振込 | 銀行:5.0% ペイジー:2.75% |
デジタルマネー | NET CASH:12.0% Web Money:12.0% BitCash:12.0% |
Paidy
Paidyはメールアドレスと携帯電話番号だけで利用でき、料金は月1回にまとめて支払います。
次のものが利用でき、クレジットカードのようなプチ後払いができることがPaidyの魅力です。Paidyの決済手数料は3.5%です。
- コンビニ払い
- 口座振替
- 銀行振込
GMOイプシロン
GMOイプシロンは、Eコマース事業者を対象とした決済代行サービスを行っている会社です。法人契約における各決済手段の手数料は下記のとおりです(個人契約も可能です)。
決済方法 | 決済手数料 |
---|---|
クレジットカード決済 | 3.6~5.0% |
代引き決済 | 360~1,500円 |
プリペイド決済 | 5.00% |
コンビニ決済 | 130円~4.0%/回 |
ウォレット決済 | 3.6%/回 |
多通貨決済 | 4.00% |
ネット銀行決済 | ジャパンネット銀行:78円/回 楽天銀行:4%(最低40円/回) 住信SBIネット銀行:78円/回 ペイジー:3.5%(最低180円/回) |
スマートフォンキャリア決済 | 6.00% |
銀行振込 | 20円/回 |
電子マネー決済 | WebMoney:13.0%/回 BitCash:5.5~7.0% 電子マネーちょコム:5.0~7.0% |
GMO後払い決済 | 4.00% |
口座振替決済 | 月額費用:3,000円 売上処理料:120円/回 登録処理料:100円/回 |
暗号通貨(仮想通貨)
暗号通貨を導入する場合、通貨を決めて決済サービスをおこなっている会社を探し、その会社のもとで決済手数料を調べる必要があります(たとえば、Coincheck paymentの場合なら、ビットコインの決済手数料は1.0%です)。
国内においてはまだまだ暗号通貨は普及しておらず、価格変動が激しく相場も安定しないため、決済手段としてはあまりおすすめではありません。投資家を対象としたECサイトを作る場合なら需要もありおもしろいかもしれません。
【決済別】Shopifyでの売上入金サイクル
利用する決済サービスによって、Shopifyでの入金サイクルは異なります。Shopifyで使われることが多い4つの入金サイクルは次のとおりです。
決済方法 | 入金サイクル |
---|---|
Shopifyペイメント | 翌週の金曜日 |
PayPal | 申請後最短3日間 |
Amazon Pay | 14日間 (入金サイクル制の場合、最短1日) |
KOMOJU | 毎月:当月の売上は月末締めで翌月末 毎週:前週の売上は次の週の金曜日 |
決済サービスを選択する際の注意点
Shopifyストアで複数の決済サービスを利用できるように設定する際に注意してもらいたいポイントがあります。それが、チェックアウト画面における決済サービスの重複表示です。
Shopifyペイメントと他の決済サービスを同時に利用した場合、チェックアウト画面上に2つの決済サービスが表示されることがあります。具体的には、Shopifyペイメントとその他の決済方法(Amazon Pay・GMOイプシロンなど)を利用した際にどちらにも導入されている『VISA』が2つ表示されるという現象です。
これにより、決済を行うユーザーはどちらの決済方法を選択すれば良いのか迷ってしまいます。中には、決済の方法がわからず、途中でサイトから離脱してしまい、商品そのものがカゴ落ちしてしまう可能性もあるでしょう。決済まで到達したのにも関わらず、この重複表示によってカゴ落ちにしてしまうのは非常にもったいないです。
基本的に決済の手続きがスムーズに行えなければ、ユーザーが商品を購入するまでのハードルは高くなるといわれています。そのため、いくつかの決済サービスを利用して決済を行う場合には十分に注意して設定しましょう。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)の決済システムについて解説しました。優先的に検討したいのは「Shopify ペイメント」です。
Shopify ペイメントを利用せずに外部決済を選択すると、0.5~2.0%の取引手数料が必ず負担となってきます。基本的にはShopifyペイメントを有効にしておき、その次にユーザー層に合った決済システムを導入していくと良いでしょう。
今回紹介したこと以外のことで疑問が解決できないという場合や、運営されているショップのマーティングや集客にお悩みの場合は、当社株式会社NDPマーケティングまでお問い合わせください。当社はShopifyの知識やノウハウのみならず、コンサルティングも実施することが可能です。こちらの問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。