
オンラインストアの担当者であれば、Shopify(ショッピファイ)をもっと便利に活用する方法を日々考えているでしょう。SNS、サービス、システムとShopifyを連携させることで販売チャネルの拡大や受注から発送業務の一元管理などが実現できます。
今回は、SNS、サービス、システムと連携することのメリットや連携方法を紹介しています。
Contents
Shopify(ショッピファイ)と連携するメリット・効果
Shopify(ショッピファイ)とSNSやシステムなどを連携させることで、ご自身にあったオンラインストアを構築することができます。
特にSNSとの連携は、現代のオンラインストアに必須です。Amazonや楽天などの大手ECモールとの連携もカートでの離脱を下げる上で非常に効果的です。
また、商品の在庫を管理するシステムを導入することでストア管理や運営がしやすくなることも事実です。Shopifyはさまざまなアプリやシステムと連携できるようにAPIを公開しています。連携することで得るメリットや効果を紹介していきます。
- 効率良くサイトを運営することができる
- 集客や売上の向上が見込める
効率良くサイトを運営することができる
ストア運営にはコストがかかります。
Shopifyにある程度の知識が必要になるだけでなく、細かい設定や更新などもしなくてはいけません。受注管理、在庫管理、発送業務など、受注後の手配も時間がかかります。
これらの業務ができる人材を見つけることは容易ではありません。Shopifyは、効率良く、より簡単に運営するため、外部サービスとの連携ができるようになっています。
これが今世界で最も人気の理由です。
集客や売上の向上が見込める
外部サービスとの連携はご自身のサービスや商品の認知を拡大し、ストアへの集客や売上の向上が見込めます。InstagramやFacebookなどのSNSとの連携は、ストア集客に大きな影響を与えます。
多くの方は、Amazonや楽天、ヤフーなどのネットショッピングだけでなく、SNSで発見した商品を購入したことがあるでしょう。ShopifyとSNSを連携することで、SNSから直接商品を購入することができます。
これまでのECサイトのカートでは、その連携がうまくできませんでした。ShopifyはさまざまなSNSと連携が可能なので、多くの販売チャネルを持つことができます。
Shopifyで集客する方法については、こちらの記事を確認ください。
Shopify(ショッピファイ)と連携できるSNS一覧
先ほど解説したように、集客や売上アップにはSNSとの連携は必須です。ここでは、Shopify(ショッピファイ)と連携できるSNSの連携方法と、メリットを紹介していきます。
- LINE(ライン)
- Instagram(インスタグラム)
- Facebook(フェイスブック)
LINE(ライン)
Instagram、Twitter、TikTok、FacebookなどのSNSがありますが、日本で最もユーザー数が多いのはLINEです。2021年の月間ユーザー数は8,600万人で、ほとんどの人が毎日使っています。
連携方法
ShopifyとLINEを連携するには、公式LINEアカウントが必要です。
LINE公式アカウントは、ビジネス専用のLINEとして、多くの企業や店舗で利用されています。2019年までは「LINE@(ラインアット)」でしたが、2019年以降はLINE公式アカウントに一本化されています。
Shopifyに対応したLINEサービスはいくつかあり、連携方法はサービスによって異なります。
メリット
LINE公式アカウントと連携することには、多くのメリットがあります。
一番のメリットとしてはリーチできるターゲットが多いことです。ちょっとした情報を知りたかったり、気になることがあったりしても、個人情報を入力するフォームがあると面倒だと感じる人がほとんどです。
LINE公式アカウントは、QRコードを読み込むか、リンクをクリックするだけで登録完了です。ブロックされることも多いですが、セグメントでお客様の属性を管理すればブロックされる確率は低くなります。
その他のメリットとして、LINE上で商品をカートに追加したり、購入後に初回購入者限定のクーポンを配布したり、再入荷通知を配信したりすることが可能です。連携するサービスによって異なるもののさまざまなことが実現可能になります。
ShopifyとLINE連携の詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
Instagram(インスタグラム)
Instagramの特徴は、ユーザー層が10〜20代の若者中心のSNSだということです。2020年の総務省情報通信政策研究所のデータでは、10代の69%、20代の68%がInstagramを利用しています。
Instagramは画像と動画がメインのSNSで、衣類などの商品などを紹介するのに適しています。そのため、多くのShopifyストアは、Instagramと連携しています。
連携方法
前提として、ShopifyとInstagramを連携させるためにはFacebookの登録が必要です。連携の設定自体はそれほど複雑ではないので、ご自身で設定することができます。
- Shopify管理画面の販売チャネルでFacebookを追加する
- Shopifyからのアクセスを許可する
- 動作確認を行う
設定が完了しましたら、本番環境で挙動を確認してください。より詳しい連携方法はこちらの記事で解説しています。
メリット
ShopifyとInstagramを連携させるメリットは、販売チャネルを増やせることです。
Instagramは、画像や動画がメインになり、商品投稿がしやすいSNSです。そのため、多くの企業がInstagramを運営しています。
商品投稿だけでなく、タグ機能を使い、ボタンタップでカートに追加できます。そのためユーザーにとっては非常に便利であり、ストレスなく購入できます。
ShopifyとInstagram連携の公式アプリもリリースされているので、より有効活用したい方は導入を検討してみてください。
Facebook(フェイスブック)
Facebookは、40代〜50代が多く使っているSNSです。実名での利用で、ビジネスパーソンに好まれています。
広告配信では、他のSNSに比べて高いターゲティングができることが特徴です。友人や知り合いとだけでなく、会社の同僚や取引などともつながるSNSです。
連携方法
ShopifyとInstagramの連携方法の手順は次のとおりです。
- Shopify管理画面の販売チャネルでFacebookを追加する
- Facebook連携の設定でアカウント連携を行う
- Shopifyからのアクセスを許可する
- Facebookショッピング設定を行う
ShopifyとInstagramを連携させるにもFacebookアカウントが必要なので、Facebookの連携は必須です。画像を使ったより詳しい連携方法は、こちらの記事で解説しています。
メリット
Facebookと連携させるメリットは、精度の高い広告を打つことができることです。Facebookダイナミック広告を活用することで、さまざまな要素に絞った広告を配信できます。
SEO対策のように、効果が出るまで時間が必要ないため、ストアを開設したばかりでも効果的です。また、Facebookアカウントは会社情報や販売者情報も公開されるため、ユーザーを安心させることもできるでしょう。これは、実名でしか運営できないFacebookの特徴です。
3つのSNSを紹介しましたが、LINE、Instagram、Facebookにそれぞれ特徴があり、ユーザー層が異なります。より多くの方に商品を購入してもらうために、多くの販売チャネルを確保しましょう。
Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有したりコンサルティングしたりすることができます。
Shopifyの売り上げをアップさせるには、Shopifyの運営知識を持ったパートナーを見つけることが近道です。お困りの方は、こちらのお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
Shopify(ショッピファイ)と連携できるECモール一覧
ここからは、Shopify(ショッピファイ)と連携できるECモールを紹介します。
ECモールは、さまざまなストアがそれぞれの商品を出店しているオンラインショッピングモールのようなイメージです。連携することでどのようなメリットがあるのか、連携方法と共にお伝えしていきましょう。
- Amazon(アマゾン)
- 楽天
- Facebook(フェイスブック)
Amazon(アマゾン)
Amazonは、誰もが知っているECモールでしょう。日本に限らず、世界中で利用されています。利用者が多いだけでなく、商品管理や発送まで行っています。
オンラインストアを持っている販売者であれば登録をしようと思ったことがあるはずです。
連携方法
AmazonとShopifyを連携するには、「Amazon seller central」のアカウントが必要です。アカウント登録が完了したら、次の手順で連携してください。上記のSNS連携と同じ流れで設定可能です。
- Shopify管理画面の販売チャネルでAmazonを追加する
- Amazonに接続をクリックする
メリット
ShopifyとAmazonを連携するメリットは、販売者と利用者どちらにもあります。
販売者にとってのメリットは、販売チャネルが増える点です。さらに、Shopifyで出品管理をすれば、自動的にAmazonも変更されるため、管理が容易にできます。
利用者にとってのメリットは、Amazon Payを使った決済を行うことができ、購入までスムーズになる点です。
Amazon Payの設定方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
楽天
Amazon同様、楽天も日本では多くの方に利用されているECモールです。連携方法やメリットを紹介します。
連携方法
Shopifyと楽天を連携させる場合、必ず審査があります。2週間ほどかかるため、時間に余裕をもって連携させましょう。
- 販売チャネルを追加する
- 楽天市場の出店プランを選ぶ
- 楽天市場の出店を申し込む
- アカウントを連携する
- Shopifyの商品を楽天市場で利用できるようにする
- 楽天市場の商品情報を作成する
- 審査を受けて販売を開始する
詳しい連携方法は、こちらの記事で解説しています。
メリット
楽天に登録するメリットは、Amazon同様に販売チャネルを増やすことです。Amazonと楽天で同じ商品を売っていても、クレジットカードを楽天で作っているという理由から楽天市場で購入する方もいます。
連携すれば、出品管理が一元で管理できます。こちらもAmazonと同じです。
Shopify(ショッピファイ)と連携できる在庫管理システム・決済システム
上記で紹介した連携サービスは、集客や売上げアップのためのものでした。ここからは、受注してから発送完了までを管理するシステムや決済システムを紹介していきます。
- ネクストエンジン
- ロジクラ
- スマレジ
ネクストエンジン
ネクストエンジンは、複数のオンラインショップの商品登録や在庫管理、受注処理を一元化、自動化することができるシステムです。運用店舗数は3万店舗を超えており、業界では最大級になります。
複数のオンラインショップを管理している場合、それぞれでログインが必要になりますが、ネクストエンジンを使用することで一元管理ができます。売れ行きが悪いECモールでは、売り切れ表示にして、売れやすいECモールでは、在庫有りに設定するなど細かい設定なども可能です。
入荷・出荷をスマホで管理できる「ロジクラ」や実店舗とECの在庫を共有することができる「スマレジ」と連携することができます。「ロジクラ」や「スマレジ」は、この後に紹介します。
ロジクラ
ロジクラは、入荷・出荷の管理をスマホで操作できるソフトです。在庫状況の確認は、パソコンの管理画面で行います。クラウド上でデータを一元管理できるのでリアルタイムで出入荷をチェックできます。
ロジクラは、ネクストエンジンとの連携もしています。入荷すればスマホで操作すれば自動で在庫に反映、注文が入れば同期を行います。スマホでピッキングや検品ができます。出荷すれば、追跡番号の反映を行います。
スマレジとの連携も可能で、下記で紹介しています。ロジクラは、出入荷のオペレーションがとても楽になるソフトです。
スマレジ
スマレジは、QRや電子マネー決済など、多様な支払い方法に対応しているクラウドPOSです。PCやタブレット、スマホにアプリをインストールすることで使用することができます。リアルタイムで売上分析できるだけでなく、さまざまな機能を追加することができます。
スタンダードプランは、無料で使うことができます。専用の端末を購入する必要がないため、初期費用を抑えることができます。
ネクストエンジンやロジクラとの連携が可能で、売上の取り込みや在庫の送信・同期が可能になります。実店舗とECサイトの在庫を共有し、販売機会を自動で最大化。機会ロスをなくしてくれます。
まとめ
Shopify(ショッピファイ)と連携できるSNSやサービスを紹介しました。どれもとても便利なサービスですが、連携させてからがスタートです。
Shopifyと連携させて売上を向上させたり、在庫管理を適切に行ったりするには、専門的なマーケティングノウハウや業界知識などが必要です。Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有したりコンサルティングしたりすることができます。
Shopifyの売上アップや在庫管理の運営にお困り方は、Shopifyの運営知識を持ったパートナーを見つけることが近道です。お困りの方は、こちらのお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。