Shopifyの動画埋め込み

「Shopifyの動画埋め込み方法は?」「動画埋め込みの上手な活用方法を知りたい」Shopify(ショッピファイ)でサイト運営をする際には、このようなお悩みを抱える場合も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、Shopifyで動画を埋め込みする方法と手順について解説します。動画埋め込みするメリットや活用方法、導入事例など紹介するので、これからShopifyで動画埋め込みを検討中の場合はぜひ参考にしてみてください。

Shopify(ショッピファイ)で動画埋め込みするメリット

まずは、Shopify(ショッピファイ)で動画埋め込みするメリットについて解説していきましょう。

動画を埋め込むメリット
  • 商品の魅力を伝えやすくなり、顧客の不安を払拭できる
  • サイト離脱率の低下や売上向上が見込める
  • 競合とは違う独自プロモーションを展開できる

商品の魅力を伝えやすくなり、顧客の不安を払拭できる

ECサイトの大きな弱点の一つに、ユーザーが直接商品に触れられず、実際の使用感やサイズ感を正確に把握できないことがあります。ユーザーは「実際に触ってみないとわからないな……」といった不安感を払拭しきれなかったことで、途中で購入を躊躇ってしまうケースも珍しくありません。

しかし、Shopifyストア上で動画埋め込みを活用できれば、より鮮明な商品情報を伝えることが可能です。たとえば、商品がTシャツの場合、着用したモデルを動画内に登場させると、身長や性別に合わせたサイズ感や着心地が把握できるようになります。ユーザーは知りたかった実際の着用イメージを想像できるようになり、購入率が大幅にアップします。

他にも、次のような内容の商品動画を埋め込みすることで、ユーザーは商品購入を躊躇していた不安要素を解消しやすくなります。商品の種類によって訴求要素は異なるため、動画制作前に、ユーザーの知りたい情報を整理しておきましょう。

動画埋め込みの内容例
  • 360度全方向から商品を撮影した動画
  • 商品の使用方法や手順を説明した動画
  • 販売調味料などを活用したお手軽レシピ動画
  • 商品の素材や原材料、製造工程等についてまとめた動画

サイト離脱率の低下や売上向上が見込める

テキストコンテンツの場合、商品情報を正確に伝えようとするほど文章量は多くなります。あまりにも長文であったり難解であったりすると、ユーザーは商品購入にも至らず、読み終わる前に離脱してしまいます。

テキストだけで伝えるのが困難だった商品でも、動画であれば短時間でわかりやすくユーザーへ伝えることが可能です。視覚的な商品情報が豊富であれば、ユーザーの目をより引くようになり、サイト離脱率の低下や売り上げ向上を実現できます。

また、単純な動画埋め込みでも十分効果が見込めますが、それを自動再生に設定することで、さらにユーザーの目に留まりやすくなります。

競合とは違う独自プロモーションを展開できる

テキストコンテンツに比べ、動画コンテンツは表現方法の幅が大きく広がります。そのため、自社だけが持つ個性や感性を取り入れた動画を制作できれば、独自のプロモーション活動が可能です。

たとえば、新商品販売と同時に、それに関連するコンセプトムービーを埋め込みできれば、よりユーザーの興味を引くことができます。他社にはないユニークな動画をShopifyに埋め込むことで、競合他社との差別化が行えます。

Shopify(ショッピファイ)で動画埋め込みするデメリット

続いて、Shopify(ショッピファイ)で動画埋め込みするデメリットについてお伝えしましょう。

デメリット
  • 動画制作に時間とコストがかかる
  • ECサイトの読み込み速度が遅くなる

動画制作に時間とコストがかかる

テキストコンテンツと比較すると、埋め込み動画の制作には数倍のコストがかかります。集客効果の見込める高品質な動画の場合、専門の制作会社へ依頼する必要も出てきます。3DCGやAR、アニメーションなどを導入すれば、さらに大きなコストをかけなければなりません。

制作会社への動画制作依頼時は、企画から撮影、編集、納品までの全工程を含めておよそ2〜3ヶ月ほどかかります。コスト面の相場としても、20万~80万円ほどと、決して安価ではありません。コストと時間どちらも費やすこととなるため、デメリットとして念頭に入れておきましょう。

ECサイトの読み込み速度が遅くなる

埋め込み動画を活用しすぎるとデータが重くなり、ページ読み込み速度が遅くなってしまいます。ページの読み込みに少し時間がかかるだけで、ユーザーの離脱率が大幅に増加してしまう可能性があるため、注意が必要です。

埋め込み動画を活用する場合には、事前に導入するべき最低限の箇所を整理しておきましょう。また、動画の処理速度を上げるために、データや画質の軽量化するなどの対策も必要です。

Shopify(ショッピファイ)の動画埋め込み方法

続いては、Shopify(ショッピファイ)ストアに動画埋め込みする方法について解説していきましょう。

動画埋め込み方法
  • YouTubeなどの動画共有サイトから埋め込むケース
  • 自分で撮影した動画を埋め込むケース
  • 商品ページへの動画挿入はドラッグ&ドロップのみ

YouTubeなどの動画共有サイトから埋め込むケース

まずは、YouTubeなどの動画共有サイトに投稿された動画の埋め込み手順について解説します。

次の2ステップを踏んでいけば、僅か1分ほどで簡単に動画埋め込みが行えます。難しい専門知識も必要なく、初めての場合でもスムーズに動画埋め込みが可能です。

動画共有サイトから埋め込みする手順
  1. 動画の埋め込み用リンクを共有サイトから取得する
  2. ブログ記事や商品ページに動画を埋め込む

1. 動画の埋め込み用URLを共有サイトから取得する

今回は例として、YouTubeにあるShopifyの公式動画を埋め込みしていきます。動画の下にある「共有」ボタンをクリックします。

動画の埋め込み用URLを共有サイトから取得

すると、共有するメディアの選択欄が表示されます。今回は、Shopifyへ貼り付けるための動画共有URLを取得するため、一番左の「埋め込む」を選択しましょう。

「埋め込む」を選択

動画埋め込み用の共有リンクが表示されるので、そのまま全部コピーしておきます。

動画埋め込み用の共有リンクが表示される

2. ブログ記事や商品ページに動画を埋め込む

続いて、Shopifyの管理画面に移行し、動画の埋め込み予定であるページを表示させます。ツールバーの中から、「ビデオを挿入する」という項目をクリックします。

2. ブログ記事や商品ページに動画を埋め込む

表示されたボックスに、先ほどコピーした埋め込み用共有リンクを貼り付け、「ビデオを挿入する」を選択します。

表示されたボックスにコピーした埋め込み用共有リンクを貼り付け「ビデオを挿入する」を選択

ページに戻ると、埋め込みした動画がコンテンツ内部に表示されているのが確認できます。

以上で動画共有サイトからの埋め込みは完了です。

埋め込み動画の位置を変更したい場合

埋め込み動画の位置を変更したい場合は、「<>」ボタンをクリックしてHTML編集ページを開きます。埋め込み動画の共有リンクをコピーし、表示させたい位置に再度ペーストし直すだけで簡単に変更が行えます。

HTML編集ページから直接リンクを貼り付けることも可能

上記の手順は、今回のブログ記事を始め、商品ページや固定ページ上においても同じです。

また、動画埋め込みはツールバーからに限らず、HTML編集ページから直接リンクを貼り付けることも可能なので、お好みの手順を選んで活用しましょう。

自分で撮影した動画を埋め込むケース

続いて、自分で撮影した動画を埋め込む手順について紹介していきましょう。

自分で撮影した動画の埋め込み手順
  1. Shopifyストアへ動画データをアップロードする
  2. ブログ記事や商品ページに動画を埋め込む

1. Shopifyストアへ動画データをアップロードする

自分で撮影した動画を埋め込むには、事前にShopifyストアの「ファイル」へデータをアップロードする必要があります。

まず、Shopifyの管理画面から「設定」をクリックします。

1. Shopifyストアへ動画データをアップロードする

「設定」欄の中から「ファイル」を選択します。

埋め込みたい動画データを開いてアップロード

Shopifyストアに取り込んだデータが一覧で表示されるため、画面右上の「ファイルをアップロード」を選択します。

埋め込みたい動画データを開いてアップロードを行いましょう。

しばらくすると、アップロートされた動画データが新たに表示されているため、右側の「リンクをコピー」を選択します。

ファイルをアップロード

以上でShopifyストアへの動画のアップロードが完了です。

2. ブログ記事や商品ページに動画を埋め込む

「リンクをコピーしました」という文章が確認できたら、そのままコピーしたリンクコードの埋め込みを進めていきましょう。

動画を埋め込みたいページへ移行し、ツールバーの「<>」ボタンをクリックしてHTML編集ページに切り替えます。

動画挿入用のコードに先ほどコピーした動画共有リンクを貼り付け、そのままペーストします。動画挿入用コードは、調べるとさまざまなWebサイトで見つかるので、お好みのものを使用しましょう。

下記のコードは動画挿入時の例となっています。このコードの「URLを貼付」のところに先ほどコピーしたリンクコードを記載して囲み、HTML編集ページにペーストしましょう。

動画挿入用コード例

<video controls=”controls” style=”max-width: 100%; height: auto;”>

<source src=”URLを貼付” type=”video/mp4″ />

お使いのブラウザはこの動画に対応していません。

</video>

2. ブログ記事や商品ページに動画を埋め込む

ページに戻ると、埋め込みした動画がコンテンツ内部に表示されているのが確認できます。

以上で、自分で撮影した動画の埋め込みは完了です。

埋め込みした動画がコンテンツ内部に表示されているのが確認

商品ページへの動画挿入はドラッグ&ドロップのみ

商品ページ上のメディア欄では、更に簡単に動画埋め込みができるようになっています。メディア欄というのは、商品ページのTOP画面に大きく表示されるメインの紹介画像のことを指します。

商品ページの「メディア」欄に動画データをドラッグ&ドロップするだけで、埋め込みは完了です。

商品ページへの動画挿入はドラッグ&ドロップのみ

YouTubeなどの動画共有サイトの場合は、メディアの「URLからメディアを追加する」をクリック。表示された2つの項目から「埋め込みビデオ」を選択します。

埋め込みビデオ

すると「YouTubeまたはVimeoのURL」欄が表示されるため、埋め込みたいYouTube動画のサイトURLを記載し、「埋め込みビデオ」を選択しましょう。

ここでは共有リンクではなく、サイトURLをそのままコピーペーストします。

埋め込みたいYouTube動画のサイトURLを記載し、「埋め込みビデオ」を選択

Shopify(ショッピファイ)で埋め込み動画を活用する方法

続いて、Shopify(ショッピファイ)で埋め込み動画の活用する方法について具体的に解説していきましょう。

商品紹介用動画・AR/3Dモデル

真っ先に挙げられるのは、商品に関する紹介をまとめた埋め込み動画の活用です。画像や文章では伝わりにくい情報でも、動画であればより細かく、わかりやすく説明することができます。実際に商品に触れ、体験している動画などを制作できれば、ユーザーも実際の使用感が把握できるため、より安心して商品購入が行えます。

また、Shopifyでは商品紹介動画の一環として、3DCGやARなどの技術をデータとして取り込むことも可能です。実際の商品をリアルな3Dモデルで再現し現実の部屋や景色と重ね合わせることで、さらに正確なサイズ感を把握できます。

たとえば、写真のような形でAR空間に3DCG化した商品モデルを実際に置いてみて、シミュレーションを行えます。

商品使用方法・サービス利用手順などのハウツー動画

埋め込み動画は、商品の使用マニュアルやサービス利用手順などの説明にも活用することができます。

文章や画像だけではどうしても間延びしたコンテンツになってしまい、Webサイトをずっと下へスクロールしなければ全て読み切れないというケースも珍しくありません。Shopifyの商品ページでは、尚更長い説明文を掲載することが難しく、別途で解説ページを作成する手間もかかってしまいます。

しかし、細かい使用マニュアルやサービス利用手順でも1本の動画にまとめれば、ストア内もすっきりとまとまり、余計なスペースを取ることもありません。何より、ユーザーにとってもわかりやすく有益な情報となって、サイトのユーザビリティの改善も見込めます。

YouTube動画の埋め込みによる集客

現在YouTubeは世界中で20億人ものユーザーが視聴する巨大チャンネルです。近年では、動画コンテンツに関するSEO効果も期待されています。

YouTubeのオリジナルチャンネルを作成し、販売商品に関するノウハウやマニュアルなどをテーマに動画投稿することで、運営サイトの集客効果が見込めます。投稿した動画を埋め込みすれば、ShopifyサイトへのSEO効果が高まり、検索順位の向上も実現できます。

何よりYouTube動画の埋め込みによって、単純にShopifyサイト内の情報量を増やし、ユーザーの購買意欲をよりかき立てることができます。YouTube動画のほうにも、Shopifyサイトの商品ページURLを記載して導線をつくり、新規顧客の流入を促すことが可能です。

ライブストリーミング配信

Shopifyとの連携が可能なFireworkを活用して、顧客をターゲットにしたライブストリーミング配信も可能です。

Fireworkでは、視聴者は連携したShopifyサイトの商品ページを見ながら、同時並行でライブ配信できる機能が備わっています。

他のSNSのライブ配信中には、配信者の映像しか画面に表示されません。せっかく商品ページを見ていた視聴者も、ライブ配信が始まればサイトから離脱してしまうため、十分に滞在時間を伸ばすことができなくなります。Fireworkのライブ配信ならば、Shopifyサイトの滞在時間を保ったまま、商品紹介のための説明が可能です。

また、新商品発売配信や有名インフルエンサーとのコラボ配信など、定期的なイベント企画を計画することで、ブランド力や集客力の向上も期待できます。

動画埋め込みの成功事例

最後に、Shopify(ショッピファイ)で動画埋め込みした成功事例を紹介しましょう。

ozie

ozie

画像引用元:ozie(オジェ)

ozie(オジェ)は、1924年創業の老舗シャツメーカー柳田織物が運営するオンラインショップです。専門のYouTubeチャンネルも開設しており、自社メーカーの歴史やコンセプトに関する動画投稿を行い、認知度アップを図っています。

他にも、シャツを着こなす方法やマナー、季節ごとのおすすめアイテムなど、ユーザーが知りたい情報についても動画にしています。動画の概要欄には商品ページへリンクを貼り、YouTubeからの流入を促す対策を講じています。

Shopifyサイトのほうにも、関連ページでYouTube動画を埋め込み、テキストでは伝わりにくい情報をわかりやすく整理しています。

ミナト電機工業株式会社

ミナト電機工業株式会社

画像引用元:ミナト電気工業株式会社

ミナト電気工業株式会社は、創業73年以上を誇る老舗の総合機械販売店です。Shopifyでは、農業機械やガーデニング用品、自動車用品などの販売を行っています。

動画は、基本的に各商品ページへ埋め込みを実施。商品説明や使用マニュアル、機械の実演など、ユーザーが商品を使用するにあたってぶつかる問題や悩みを解消し、購買意欲の向上につなげています。

取扱商品が、初心者には操作しにくい機械製品ということもあり、上手にユーザーの知りたい情報を細かくまとめています。動画埋め込みが購買意欲の向上を果たしている成功例といえるでしょう。

Pure Cycles

Pure Cycles

画像引用元:Pure Cycles

Pure Cyclesはロードバイクや関連パーツ、アクセサリー製品を販売するオンラインショップです。「Shopify AR」で販売商品を3Dモデル化し、仮想現実の中で実際にシュミレーションできる動画コンテンツを活用しています。

ユーザーは商品を3Dモデル化することで、実際のサイズ感や使い心地をチェックできるので、安心して買い物を楽しむことができます。ユーザビリティも向上し、購入まで一歩躊躇っていたユーザーの不安も解消できます。

「Shopify AR」はアプリをインストールする必要もなく、初めてのユーザーでも簡単にスマホから活用可能です。

Pacsun

Pacsun

画像引用元:Pacsun

Pacsunはカルフォルニア発のアパレルブランドで、10代~20代の客層をメインに商品販売を手掛けています。

PacsunのShopifyサイトでは、主にFireworkを活用した動画埋め込みを実施。各商品ページには、モデルさんが商品を着こなすプロモーションムービーが埋め込まれており、全体的なサイズ感や着心地が把握できるようになっています。

また、FireworkとShopifyを連携し、定期的に実施するライブ配信用ページを作成。人気インフルエンサーとのコラボ動画を配信することで、ブランドレベルの向上と認知度獲得を実現した成功事例といえるでしょう。

まとめ

今回は、Shopify(ショッピファイ)サイトに動画埋め込みする方法について具体的に紹介しました。

動画の埋め込み手順はシンプルで、初めての方でも簡単に利用可能です。上手く活用することで、認知度の獲得や売り上げの向上、わかりやすい商品訴求など、さまざまなメリットが生まれます。SNSやYouTubeなどと共有すれば、相乗効果で更に大きな集客効果が見込めるでしょう。

大手メーカーや有名ブランドにおいても、Shopifyサイトにて動画埋め込みを実施し、高い成果を出している事例は数多く存在します。扱う商品やジャンルによっても動画の活用方法は変化するため、自社に合う事例を参考にするのもおすすめです。

Shopify Guideは、メディアの運営によってShopifyに関する幅広く情報を得ているため、Shopifyでの運営ノウハウを共有したりコンサルティングしたりすることができます。Shopifyの売り上げをアップさせるには、Shopifyの運営知識を持ったパートナーを見つけることが近道です。

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